アイキャッチ画像:映画.com
猛暑の中大汗をかきに山に行こうかと思いましたが前日の日中の暑さを思い出し軟弱な私は涼しい映画館を選択。
アップリック吉祥寺で「古の王と3つの花」というフランス・ベルギー映画を観てきました。
夕方からの上映にも関わらずほぼ9割の入りでした。といってもミニシアターなので50席程度で満席です。
超ざっくりしたあらすじ
時代の異なる3つの物語で1話完結です。
第一話は「ファラオ」で古代エジプトのクシュ王国の王子が戦わずしてエジプトを統一し愛した王女を王妃に迎えるというものですが、正直前半はウトウト。
別に「つまらなかった」というわけではなく、単に私の体調の問題。屋外の暑さで冷房の効いたところでクッションの効いた椅子に座ってしまって思わず気が緩んだのです。
非常に色使いがエキゾチックでルーブル美術館とのコラボらしい。
第二話は「美しき野生児」。これはしっかり観ました。面白かったです。時代は中世のフランス。王から疎まれた王子は処刑されるところを王の部下に助けられ森の中で生活。街の人々から美しき野生児と言われ重税に喘ぐ民を助け王に叛ます。
別な意味で面白いと思ったことはどこかでこの絵は見たことがあるようなと思ったからです。
そう日本のロックバンドone ok rockの「I was king」という歌のyou tubeで映像が切り絵のようでこの物語の手法にそっくりだったのです。(下記参照)
こういうのは結構好きですね。
第三話は「バラの王女と揚げ菓子の王子」。これも面白かった。18世紀のオスマントルコの時代の王子で何をしでかしたのかわかりませんが王宮を追われて逃げ込んだ先がバラの王女の国でひょんなことから揚げ菓子屋に弟子入りすることに。そこでその味が高官の目に止まり王女に献上することに。
どれも大人の鑑賞に耐える映画になっているというか大人向けかも。
粗悪だが妙に洗練されているフランスのアニメ映画
昔フランスのアニメ映画で猫を擬人化した怪盗もの(大人向け)のアニメ映画がありましたが日本のアニメと比べて絵が粗悪なのですが妙に色気のある絵で意識的にそう作っていたのかもしれません。
ちょっとくずれたそれでいて何か洗練されているようなアニメでしたがたまにこういう映画もいいなと思った記憶があります。
フランスおよびフランス人はあまり好きではないのですが何か日本人がハッとするセンスはあるように思います。(たまにだけどね。)
終わりに
山へ行って大汗かきたい気持ちと涼しいところで楽をしたい気持ちが競り合って軟弱な気持ちが勝ってしまいました。
しかし今回はいいアニメを観たと思います。
いまや世界が絶賛する日本のアニメですがたまに海外のアニメを観ると非日本人的センスに心が動かされます。
もう一度言いますがフランス国・フランス人は嫌いですが、いいものはいいのです。
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