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この映画館は比較的新しくスクリーンも多数あるので好きな映画館の一つと言ってもいいのですが新宿の歌舞伎町の奥あるいはど真ん中にあるのがイマイチとなっています。
いつものように映画内容の詳細は知らずに直感的に見た方がいいかなと思って観た映画です。
超ザックリとしたあらすじ
父親がトランペット奏者でありその父親からお前もトランペット奏者になれと半ば強制的に音楽学校に入学させられた医者志望だったエンニオ・モリコーネ。
嫌々ながらもトランペットを習い、譜面も読みこなして行くうちにドランペット奏者よりも映画音楽の作曲がメインになっていきます。
当時映画音楽は他の音楽より軽く扱われ十分認められませんでした。それが彼のわだかまり、コンプレックスにもなり、また年間に数多くの作曲をするので誰か他の人が曲を書いているのはと妬まれもしたのです。
しかし音楽界、映画監督、プロデューサー、俳優陣との葛藤があってもその独創的な音楽性は彼らを魅了しついにアカデミー賞を受賞します。
その彼を支えているのは妻で作品発表前に音楽的には素人の妻に曲を必ず聞いてもらい気に入ったものだけを発表するほど妻に信頼を寄せていました。
そしてその枯渇することのない才能も2020年で失います。了年91歳。
この映画は「ニューシネマ・パラダイス」の監督ジュゼッペ・トルナトールが作ったドキュメンタリーです。
彼のことを知らなくても聞けば「ああ、どこかで聞いたことがある」
私は若い頃と言っても大学生時代から少しずつ映画を見るようになって社会人になって多いときで年間70本くらい映画館に足を運んでいました。
それでも全く彼のことは知りませんでした。私も一部のマニアックな人を除き映画音楽には関心を持っていなかったのです。
この映画で次々に登場する映画は最初古いイタリア映画ばかりで私も「?」となるのですがすが後にアメリカ映画も進出します。
その中で記憶に残ったタイトルでは
「荒野の用心棒」
「夕陽のガンマン」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
「ニューシネマ・パラダイス」
「アンタッチャブル」
「ミッション」
「海の上のピアニスト」
「ヘイトフル・エイト」(タランティーノの映画でアカデミー作品賞受賞)
です。
この映画には登場しなかった映画でも
「遊星からの物体X」
「マレーナ」(主演はあの美人女優モニカ・ベルッチ)
などがあります。
生涯にわたって500曲以上作曲しました。
私は上記のごく一部しか観ていませんが不思議なことにその音楽は聞いたことがあるのです。
聞くと「ああ、どこかで聞いたことがあるな」なんて思うのです。
面白いですね、映画音楽とは。
終わりに
映画館を出る頃はすっかり日も暮れ、新宿歌舞伎町もくすんだ服装をした観光客が大勢いました。
その雑踏の中を避けながら早く帰って飯を食おうと思ったものです。
長く余韻をひく映画にはもう会えないのかな。
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