毎日喫茶店でブログの記事作成やネットサーフィンをしています。
喫茶店や時間帯にもよりますが、午前中はシニアが多いようです。モーニングを食べに来るシニア、何やら訳のわからない仕事?(株屋か地面師か)で人と打ち合わせをしているシニア、一人新聞や本を読んでいるシニア、スーツ姿で一見会社員っぽく見えるシニア、久しぶりで友人と会ったシニア、いろいろなシニアがいます。
一人で来るシニアの男女比は、9対1で圧倒的にジイさんが多いです。
時々ジイさんが私の隣の席に着くことがあります。今年62歳に成る私自身は余程混んでいない限りジイさんの隣には座りません。加齢臭が気になるからと高齢者に多い「キレる」ジイさんや大声を出してしゃべるジイさんが結構多いからで近寄らないほうが無難なのです。
キレるジイさんには図書館や喫茶店で何度か嫌な目に遭っています。
一人で来ているジイさんは時々音を出して「あくび」をします。
その音は大抵「カァ〜ッ!」か「あぁ〜あ!」です。
もうジイさんになるとボケて自宅と外の違いがわからなくなるのかごく自然に上記のような音を平気で出して大きなあくびをします。
私も当然あくびはしますが、幸いにもあんな音は出ません。
あくびというのは発汗などの体温調整のように生きるために必要な恒常性を保とうとする人間にとって自然な生理現象なのですが、高齢者になると別の意味も持ってくるのです。
通常のあくびの原因
一般にどういう時にあくびをするかというとそれは下記の通りです。
・寝不足のとき
脳が酸欠で脳に酸素を取り込み脳を活性化しようとします。
・退屈しているとき
退屈しているときも脳を活性化しようとあくびをして酸素を脳に取り込もうとします。
・緊張しているとき
緊張しているときは交感神経が優位になり、リラックスさせるために副交感神経が働いてあくびが出ます。
ほとんど見かけるジイさんのあくびは、この「退屈しているとき」でしょうね。
毎日何もすることななく暇を持て余している状態で、それでいて粛々と時だけは経つのが早いと感じているはずです。
この何もすることがないというの高齢者に多い問題です。今時の高齢者は一昔前の高齢者と比べて元気なので体は動くのですがやることがない、あるいはわからないのです。
働こうにも年齢制限でろくな仕事はなく、あるのは道路交通整理、駐車場の管理、マンション管理、警備員、清掃員しかありません。
また70代以上の高齢者はこれから高齢者になっていく人たちよりも余計に厚生年金をもらっているので小金があって健康。しかし、することがない。
組織から離れると社会人とは見なされず、社会人から見ると「いないも同然の存在」で誰からも相手にされません。家族や妻からも「うっとしい存在」とみなされてしまいます。
私の存在も私より若い世代から見ると「いないも同然の対象」かもしれません。
あとはゆっくりと加齢(経年劣化)により細胞が死んでいくのを待つだけ。
58歳で登山に出会って筋トレにはまる
私はこういう人こそ自然回帰をして欲しいと思っています。登山なんてもってこいではないでしょうか。別に高山(2500m以上)に行かなくても1000m前後の低山でもいいと思います。
私は今年62歳になりますが58歳で登山に目覚めた口です。高尾山(600m程度)から始まって奥多摩や丹沢の山々を単独で登ってきました。誰からも教わることなく登山を始めたのです。以来ずっと単独で山に登っています。
登山を始めて間もなく山で大きなカエルを見つけてびっくりするやら感動するやら。思わずスマホで写真をとってしまいました。そういえば最後にカエルを見たのはいつだったのか、と子供時代を振り返りそういえば今まで全然自然に接していなかったなぁと思ったものです。
山小屋やテント泊も経験しましたが、今は日帰り登山でサクサクと山歩きをしています。体調が良ければ山中を走ることもあり、登山靴ではなくトレランシューズを履くようになりました。
しかし、登山を始めた頃は山の登り方、下り方を知らず、左膝の腸脛靭帯を痛めてしまい、整形外科に行っても腸脛靭帯という言葉も出ず、単に加齢ということで片付けられ、自分で膝痛の原因を調べその対処法が靭帯周囲の筋肉強化でカバーするのが一番とわかり筋トレを始めました。
従って登山をしなければ筋トレはしていません。それまではボディビルダーはおバカばかりと思っていた人間ですから。今でもちょっとは思っていますが。(ボディビルダーの方、すみません)
それが今や登山より筋トレにはまり、どうすれば筋肉が肥大するのかを考えると人体の構造(解剖学)、栄養学、トレーニングフォームなどをかじりだしてきました。
また、月刊のトレーニング雑誌を立ち読み(購入する必要はありません)し、筋トレ動画を見るようになります。
これらを参考に週3回の筋トレで実践して効果があれば継続してやってみます。
当初はなかなか筋肉がつかなかったのですがようやく少しずつ筋肉がついてきたことを実感し、それが嬉しく楽しいのです。
また、筋トレには休養日も必要ですので空いた日に図書館で英語の勉強をします。会社員時代ずっとパソコンで仕事をしていたので英文が書けなくっている自分に気がつき愕然としました。
よくパソコンをやると漢字が書けなくなると言いますが、アルファベット(筆記体)も一部の文字がうまく書けなくなりました。
実際は書けるのですが、とても下手な文字になるのです。特に筆記体で書くと「v」とか「s」がどういうわけかうまく書けませんでした。脳の命令が手にうまく伝わっていないのです。これって筋トレと同じです。
これもディクテーションをして根気よく書いていくことでだんだんと昔のように書けるようになりました。
このように何がきっかけでその後の生活に影響を与えるのかは分かりません。
何をしたいのかわからないシニアは
私はこのように筋トレ、図書館、ブログ記事作成、ネットーサフィン、登山をする以外に一人暮らしなのでなんでも自分でやらねばならず、掃除、洗濯、自炊の為にスーパーへ行ったり簡単な調理をしたりしているとあっという間に時間が過ぎていきます。
何をしたいかわからないというシニアは、運動系(屋外系、室内系)、収集系、芸術系(写真、絵画、陶芸、音楽)などいろいろなジャンルの中からいくつかピックアップしてどこかの教室(スクール)に参加してみましょう。
いいと思うのがなければ別のものを探せばいいだけのことです。
よく言われるのは子供時代に何をしたかったのかを思い起こせば、自分のやりたいことが見えてくるという人もいます。
いずれにせよ、自分が動かなければ何も始まりません。喫茶店で大きなあくびをして残りの人生を終わりたいのなら別ですが。
あくびが止まらない場合は危険な兆候
先述のあくびは単なる生理現象ですが、あくびが止まらない場合は下記の病気につながっている可能性があるので注意が必要です。
・糖尿病
・脳梗塞
・偏頭痛
・貧血
・自律神経失調症
・低酸素血症
・睡眠障害
・狭心症
認知症に多い傾眠
それ以外にも高齢者に多い「傾眠」というものがあります。
昼間に強い眠気を感じて居眠りをする状態をいいますが、音などの外部の軽い刺激で目が覚めますが、再びウトウト眠ってしまいがちになります。
この原因には、下記が挙げられます。
・認知症
・過眠症
・薬の副作用
・慢性硬膜下血腫
・脱水
などです。
上記の傾眠の症状がある場合が病院で検査を受ける必要があります。
シニアは運動が必須!
私も加齢に従い徐々に上記のようなジイさんになっていくのかもしれません。上記は近未来の私なのかもしれませんが、そうならないためにも普段から意識的に活動をする必要があります。
私は筋トレや有酸素運動をしていますが、加齢には逆らえずあちこちのパーツが経年劣化して細胞の再生よりも死の方が早くなりやがて「私」が死んでいくのです。これは逆らいようがありません。
しかし、身内の介護などしたくもないでしょうし、介護されたくもないでしょう。だとしたらできるだけ体に、脳に刺激を与え続けることが必須です。
適度な筋トレは脳にも刺激を与えます。これ本当!
「継続は力なり!」です。
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