社会

中国のクロスカントリー大会事故と日本のトレイルランニング

アイキャッチ画像:新華社

5月22日中国甘粛省の黄河石林で開かれたクロスカントリー大会で強烈な悪天候(強い風と冷たい雨)により参加者171人中21名が死亡するという痛ましい事故がありました。

選手の携帯電話から救助を依頼する電話が続出し大会は中止。多くのランナーは低体温症にかかったようです。

私は最初にこのニュースを見た時、クロスカントリーという言葉を聞きスキーのことかと思っていました。ちょっと考えれば5月ですから中国は広いといえ北半球ですのでスキーではないはず。

しばらくすると別の報道機関がトレイルランランニングと書き、さらにもう一つの報道機関は100kmウルトラマラソン大会と書いていました。

クロスカントリー大会、トレイルランニング大会、ウルトラマラソン大会。一体どれが正しいのでしょうか。

距離は100kmで山などの不整地を走る長距離の大会であることは間違いないのですが。

クロスカントリーとトレイルランニングの違い

クロスカントリーについてちょっと調べてみると、

・丘陵地や草原などの不整地を走る陸上競技

・マラソン同様に特別な装備を持たずに走る

一方トレイルランニング

・主に山岳、丘陵地などの不整地やロードを走る競技

・水分、防水ウエア、行動食、救急治療薬などを入れたザックを背負って走る

・ストックを使う場合もある

つまりクロスカントリーはマラソンと同様何も持たないで走る陸上競技となります。

今回の中国の事故では短パンにTシャツだけで走っていた選手もいたそうですからトレラン選手のような装備をしていなかった選手が多かったのではないでしょうか。

もしかしたら途中で食料や水分を補給する基地があったのかもしれませんがそれでも100kmを走る場合は当然ながらトレイルランニングのような装備は必要なはずです。

またウルトラトレイル(ランニング)であれば途中に「エイド」と呼ばれる補給基地があるはずです。

この大会の主催者である甘粛省白銀市の天候無視の大会強行が現地で大ひんしゅくをかっています。

また参加者も不十分な装備で参加したのでしょう。主催者だけでなく各人で現地の天候をチェックして大会に臨む必要があったはず。現地の気象予報でも大会前に悪天候にあることを知らせているとありますから参加中止もありえたはずです。

参加者の中には国際級の選手が何人もいたそうですが彼らも21人の死亡者の中に入っています。

日本ではありえないことが中国では起こり得るのです。

中国はやっぱりなんでもありの国なのです。

日本のトレイルランニングのマナー

日本のトレイルランニング(以下トレラン)はもともと山岳競技から始まっているので天候や装備のチェックは適切になされていると言っていいでしょう。

しかし彼らのマナーはどうかというとイマイチのところがあります。

大別してトレランには登山から入る人とマラソン、ジョギングから入る人がいます。

登山から入る人は登山でのマナーはわかっているのですがマラソンから入った人はそれがわからない場合が多いのです。

登山でのマナー(暗黙の了解)をザクッといえば、

・山ですれ違えば挨拶する

・後ろから来る人が自分よりスピードがある場合道を譲る

・上りの歩行優先

・週末の日中人出のある一般登山道では熊が出ることはほとんどないので熊よけ鈴は鳴らさない

しかし、これがトレイルランナーの場合

・すれ違っても挨拶しない

・すれ違う時にスピードを緩めず走り去っていく

・熊よけ鈴を鳴らしながら走る(人よけ鈴として使い、登山客にとっては耳障りと理解できていない)

こういった連中が一定数います。

特にハセツネ杯が近くなると雲取山〜石尾根〜奥多摩駅あたりを走るトレランの連中に多く見られます。

登山客が不快になったり登山道でないところを走ったりして環境破壊するためトレランナーの入山を禁止する山もあります。

したがって日本のトレランもまだ発展途上のスポーツと言っていいでしょう。

トレランに憧れたが….

私が登山を始めたのは何かの雑誌で山岳を走るランナーを見たのがきっかけです。当時はトレランなんて言葉自身知りませんでしたし、登山なんてどこかバカにしていました。なぜわざわざ高いところに登るのか理解できなかったのです。

しかし思うところがあって手始めに観光地である6号路経由で高尾山に上ってみると、

・適度な運動(と言っても確かハァハァしていたような)

・普段都会で生活していた自分に自然界を垣間見ることができて実に刺激的だった

・知らず知らず溜まっていたストレスが発散した(ストレス量>登山をバカにしていた自分)

・単独でできる(なんでも一人でやるのが好きです)

と良いことずくめでしたが山を走るには全然脚力(のちすぐ腸脛靭帯炎になる)、スタミナが足りないことも自覚したのでした。

それ以来奥多摩、丹沢、大菩薩方面の山々を回りととうとうテント泊をするようになったのです。

しかし台風の影響で登山計画が次々とキャンセルになりテント泊のモチベーションが一気に下がって日帰り登山専門になりました。

以来時短を求めてできれば下山時は走る事を目標にして登山を続けているのですが、登山だけでなく筋トレでも膝周囲の腱、靭帯、筋肉を痛めなかなか思うようにはいっていません。

膝関節に負荷をかけないようにして大腿四頭筋、ハムストリング、臀筋を鍛えどこの山でも走れるような健脚、スタミナをつけたいと思っています。

トレランには体幹を鍛えることもブレない体つくりには大切で大胸筋、背筋も鍛えているのですが腰痛持ちの私は腹筋運動ができないので腹筋がイマイチなのが上半身の問題点となっています。

五体不満足なパラリンピック選手を見て何をやっているのだと自分に喝を入れているのですが張り切り過ぎると必ずどこか故障します。

今回も右膝内側が痛く普段通りに歩けないのにもかかわらずレッグプレスは大丈夫だろうとやったらさらに痛みを悪化させてしまいました。

大腿四頭筋が減少してきたのでその焦りからやらかしてしまったのです。

もう少し様子を見て評判のいい整骨院に行こうかと検討中。(保険がきき診察料もリーズナブル)

整形外科医院は手術するほどの損傷以外は行っても湿布薬を出すだけ終わりですから無駄です。

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