ようやく森喜朗会長(83歳)の辞任が確定したと思ったら今度の後任が問題になってきました。
森会長の使命で後任は元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84歳)になるという報道がされ本人も承諾したと伝えられましたが結局政府や周囲が難色を示し辞退することになったようです。
この森さんは本当におバカな人らしくなぜ自分が辞任しなければならなかったということが全く理解できていなかったのです。
五輪憲章の中にある男女平等に反した言動をしたために辞任しなければならなかったのですからここでは女性を会長にすると国内はもとより海外からも納得されるはずでした。
さらに不適当な言動をした人に後任を選ぶ権利はありません。それこそ自分の息がかかった人間を後任にすると勘ぐられても仕方がないことです。この爺さんはかなりワンマンだったらしく後から後から呆れるような話が出てきます。
しかしそのような状況を知っていても今まで何もしてこなかった人たちも一種の共犯ではないでしょうか。
また川淵さんも森さんに相談役として残って欲しいと発言するに至ってはこの人も適任ではないことがはっきりしました。
国民、アスリートたちやアメリカのスポンサーがどうして森さんを辞任に追い込んだのかを芯から理解していないのです。世間は森排除なのです。相談役として残るということは影響力の残留でしかないのです。
それを理解せずメディアの取材に答えることはもはやこの人も老害と言っていいでしょう。
しかもまだ正式に組織委員会の会長に決定したわけでもないのにペラペラと発言してしまうに至ってはもはや論外です。
結局森さんと川淵さんは似た者同士(老害同士)なのです。
こういう人たちを見ているとつくづく長い間権力を持ち続けることはよくないことだと思います。
「長期政権は腐敗を生む」と言いますが森さんや川淵さんにもそれが当てはまります。
人も物もすべて自分の思うようになると勘違いして私物化してしまうのです。本人にはその自覚がないのでさらに始末が悪いのです。
これは民間企業も同じで同一人物が社長、会長、相談役といった長期に渡ってい会社に居座るとその会社は傾きます。
海外など特にアメリカではビルゲイツは60歳でマイクロソフトをやめ、アマゾンの創業者でCEOのジェフ・ベソスは57歳でCEOを返上し会長職につきました。
ジェフ・ベソスは創業者なのでただちにアマゾンを去ることはないのでしょうが、何れにしても第一線を退いたのでです。
またビルゲイツはもともと50歳でリタイアしたかったようですがいろいろあって60歳まで待たねばなりませんでした。
これって人の生き方を如実に表現しています。
ビル・ゲイツは現在夫婦で「ビル&メリンダ・ゲイツ財産」を立上げ発展途上国のために投資し精力的に活動をしています。
森さんも政治家を辞めて財団でも作って日本の貧困家庭を援助することに専念していれば失言王の汚名を排除することができたでしょうに。今となっては「晩節を汚した」としか言えません。
川淵さんも自分の年齢を考慮して即刻辞退すれば良かったものを軽率な行動をとり身内や周囲から大ひんしゅくを買ってることでしょう。
ビル・ゲイツやジェフ・ベソスような世界的企業家とは比較できなくとも日本人、特に年配の人たち(老人たち)はどうも同じ場所で権力を振るいたいようです。
その方が楽なんでしょうか。
おそらく老害は、
・年功序列による長老支配
・過去のやり方(成功)に固執する
・客観的に自分を見ることができない
・新しいものを学習する意欲がない
などから発症すると思われます。
単に脳障害ではなく非常に偏った人生観からくるものです。
したがってしばしば「偏屈」「頑固」と言われるのです。
もう「誰か止めて」と思っても年功序列下では誰も止める人はいないのです。だから老害がますます深刻化してしまうのです。
もう直ぐ3人に1人は65歳以上になる日本。ますます老害が多くなりそうです。
私もその老害になる可能性が十分ありますし、すでに老害の症状が出ているかもしれません。
夕方の喫茶店では大学生や大学受験生が多く、パソコンでパチパチやっている私などはどう見えていることやら。まあ私は全く気にしませんけど。
生きていること自体が老害と言われないようにしましょう。
それにしても森さんは「オランウータン」にそっくり。
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