コロナ解禁のせいかこのところ外国人観光客が増殖中です。
毎日新宿を歩いていますが、多様な外国人観光客をたくさん見かけます。どこから湧いてくるのかと思うくらい中国系、韓国系、英語圏系、ヨーロッパ系、東南アジア系、南米系と多彩です。
新宿だけでなく吉祥寺あたりでもグリープの外国人をよく見かけるのでその行動範囲が拡大しています。
もちろん在日外国人もたくさんいるでしょう。確か彼らは400万人程度は日本に住んでいるはずです。
在日外国人も多様化し外国人技能研修制度の見直しも
以前在日外国人といえば、在日韓国人、在日朝鮮人(北朝鮮)、在日中国人が主流でしたが、現在はもっと多様化しています。
ベトナム、タイ、フィリピンなどの東南アジア系が多く滞在し、意外にもこのご時世の中ロシア系も多く日本に住みついています。
以前日本国内で問題を起こすのは在日韓国・朝鮮人を除いて中国人が筆頭でしたが、今では在日ベトナム人が多くなっています。
それも今日本で見直しが進められている外国人技能研修制度のおかげで不当に賃金が支払われなくなって自国で借金をして来日してきたベトナム人がその支払いができなくて犯罪を犯してしまうケースが多々出てきました。
これは日本で働くことを希望するベトナム人が日本に行く前にベトナムの役人に賄賂を出さないとなかなか書類申請がうまくいかずそのため親戚等に借金をするのです。
さらに上記の通り、日本のブラック企業が十分な支払いをしない場合も多々出てきておりそれが人権問題に発展してきてようやく政府も重い腰をあげたのです。
また単に遊ぶ金欲しさに犯罪をするベトナム人もいるようです。
そのほか在日外国人で意外なのがロシア人です。
在日ロシア人ユーチュバーが多いわけ
私は外国人ユーチューバーの動画を見るときが多々ありますが、その中にはロシア系ユーチューバーも含まれます。
この場合ロシア系というのは旧ソ連のときにソ連に属していた国々を含みます。カザフスタン、ウズベキスタン、バルト3国、ウクライナなどの国々が該当します。
これらのロシア系ユーチューバーは圧倒的に女性が多いです。
これらロシア人女性が来日し居住する理由は様々ですがほとんど日本のアニメ経由で日本に関心をもち来日し、そのまま居着いてしまう場合が多いのです。
またロシア国内の企業の賃金と30年間賃金が横ばいで先進国中最低の賃金体系の日本企業の賃金を比較するとロシア人の賃金の方が遥かに少ないことも来日の理由になるでしょう。
ちなみに数年前のモスクワ在住のロシア人の平均月収は15万円、平均年収は226万円程度で日本人の平均年収441万円の半額です。首都のモスクワでこの程度ですから地方に至っては上記の金額よりかなり低くなります。
ロシアは旧ソ連時代よりその地下資源をもとに豊かになってきてはいるのですが、国家の歳入の半分を軍事費に費やすような国ですからインフラ整備、社会保険制度、医療制度などが日本よりかなり遅れているのです。
簡単にいえばロシアは貧困化爆進中の日本と比べてもかなり貧困国なのです。
また日本は世界の中で治安のいい国として知られ女性にとって安全、安心な国なので治安の悪いロシアよりも日本を選択する場合があります。
ロシア人のほとんどは日本語学校に行き日本語を学習し、さらに大学・大学院に行くケースもあります。
しかしこのような来日し定住するロシア人は多くなってきたとはいえまだまだ稀です。
在日外国人は変わり者
多くの外国人が日本に住むようになりましたが、その理由はほとんど仕事がらみです。要は出稼ぎが目的の場合が一番多いでしょう。
しかしその比率は日本が貧困化するにつれてかなり小さくなってきています。
それでも単に経済目的であれば日本以外にも先進国や経済国はありますがなぜ日本に来て定住しているのでしょうか。
それは日本に定住する外国人が日本のアニメ、漫画、音楽、工芸などの日本文化に対する漠然とした憧れがあったからです。
さらによく言えばそれらの日本文化を通じて他人を思いやる気持ちが強く衝突を好まない日本人の性格を読み取り来日する外国人がいるのです。
しかし当然のことながらほとんどの外国人は自国に留まりわざわざ日本に来て生活をしようとは思いません。日本がどこにあるかさえ知らない外国人も多いでしょう。
逆に言えば日本人のほとんどが日本で生まれ、日本で生活するのが普通と考えているように他の外国人も自国で生活するのが当たり前と考えています。
それでも来日して定住する外国人が増殖しているというのはどういうわけでしょう。
それはそういう外国人が「変わり者」だからです。
自国での生活が合わない、受け入れられない性格ということもあります。つまりなんでも白黒をはっきりつけることが苦手な日本人的な性格を持った外国人は日本の方が住みやすいでしょう。
逆に白黒はっきりつけたい日本人は日本での生活は苦しくなります。
私も若い頃はこの曖昧でなんでも他人の顔色を気にする日本人の性格が私の性格に合わず、短期間外国に飛び出したことがあります。
日本は外国人に対してもっとオープンマインドに
在日外国人を見る日本人の目は様々です。
単なる外国人観光客であれば「おもてなし」のわざでなんでも親切にして気持ちよく自国へ帰ってもらうのですが、これがいざ日本に定住しているとなると日本人の外国人を見る目つきが変わってきます。
・電車でも隣に座らない
・日本語で話しかけてくるのに英語で返事をする
・ものを尋ねられても聞こえないふりをする、もしくは目を合わせない
・なかなか就職で採用しない
・いまだに食事で箸を使っていると箸の使い方が上手いですね、という(→箸は日本人だけが使うわけでなく世界中で使われています)
・日本語がお上手ですね、という
・黒人の場合何か問題が起こると犯人と疑う
・白人だと親切にし黒人だと警戒心を持ち、アジア系だと見下す
まだまだあるでしょう。
来日して日本に5年、10年と定住している外国人はもっといろいろと言いたいことがあるでしょう。
私は多国籍の人たちが大勢日本に住んで日本がどんどん多様性のある国になればいいとは思っていません。
今ある形の日本で外国人が日本文化に合わせて生活するのがベストだと思っています。
ここで問題になるのが外国人がどこまで日本文化に合わせるべきかです。
杓子定規に強制することは無理な話でそれで失敗しているのがフランスです。
かつてフランスの植民地だったアルジェリアなどの国々から経済的理由でフランスに移住して生活してもフランス政府による移住民族のフランス化を強要することによってイスラム教徒の暴動が起こったのは周知の事実です。
日本はそうあるべきではありません。
日本人が得意とする曖昧模糊な性格で白黒ではないグレーゾーンに外国人を当てはめればいいのです。
それだけで外国人は居心地が今以上改善されるでしょう。
古来から日本文化が外国文化をそのまま使うのではなくそれを咀嚼して日本人に適合できるように変化させオリジナルとは全く異なる、さらにオリジナルを超える独自の文化を築いてきたように。
終わりに
外国人ユーチューバーを見る機会が多くたくさんの外国人が日本に定住していることを知るきっかけになりました。
その背景には日本が誇るアニメ、漫画文化が日本人の予想を遥かに超えて世界中に影響を与えている現実があります。
在日外国人ユーチューバーは手っ取り早くお金を稼ぐためにYouTubeを始めた人も多いでしょうが、今どきYouTubeの競争も激しくなかなかしんどい状況下にあるようです。
それでも登録者数が多くなれば外国人でも月数10万円(人によってはそれ以上)を稼ぐことが可能になるのでやめられない外国人も多いのです。
基本どのユーチューバーもほとんど内容は同じで飽き飽きするものが多いのですが、中には感心するYouTubeもあるのです。
まだ外国人YouTubeを見たことがない人は一度見てみればいかがでしょう。
おバカな外国人ユーチューバーもたくさんいますがあまりめくじらを立てないように。
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