アイキャッチ画像:映画.com
今週レッグプレスで痛めた右腰部がまだ回復していません。歩いていると痛みが増す感じです。そのためというわけではないですが今日は映画館で大人しくしようかとお気に入りのピカデリーへ。
本当はラピュタ阿佐ヶ谷で「にっぽん泥棒物語」を観ようと思ったのですが、座席数48のミニシアターで30分前に開場となり当日券のみなので暇を持て余している早起きの高齢者でいっぱいだろうと思い躊躇してしまったのです。
今回観たインド映画は派手なアクション映画となっていますが同じく今年観た「RRR」や「バンバン」とはちょっと趣が違っていました。
超簡単なあらすじ
本編前にあまりにも多数の興味のない予告映画があって出だしは眠ってしまい主人公がリンチにあっているところから見始めました。若い頃から結構あるんですよ、予告映画が長いと眠ってしまうことが。あんなの不要ですよ、本当。
簡単に言えばパキスタンの将軍とインドの防諜期間(RAW)の戦いです。
元RAWのスーパーエージェントであったが国家に裏切られたと逆恨みしてパキスタン側についた男ジムとこれまたキャリア歴30年のレジェンドエージェントの主人公パターンの戦いでもあります。
インド人科学者が開発した新型天然痘をめぐっての攻防で列車爆破、カーチェイスの地上戦や空中戦などを派手なアクションで見せてくれます。
また主演女優はお決まりのプロポーションのよい美人系女優で大胆な水着姿も見せてくれます。
もうインド映画満載といったところですが、ただし今までのインド映画と違って全員ダンスがイマイチおとなしめだったのです。
それもそのはず主演のパターンことシャー・ルク・カーンは57歳。年齢を感じさせないボディとアクションはすごいのですがダンスはどうも苦手なのか動きがぎこちないのです。
そのせいか「RRR]や「バンバン」に比べて映画全体に活気がありませんでした。
残念。
それにしてもインドとパキスタンは仲が悪いのは知っていましたが映画でもそうなのですね。
さらにインド諜報機関がロシアとの関係悪化を気にしているとはこれまた今のロシア・ウクライナ戦争でのインドの立ち振る舞いを見ていると納得ものです。
時々主人公が祖国インドのためにと言う言葉を多用し、「祖国バンザイ」的な言動を繰り返しているところはインドにとって映画とはプロパガンダにもなっているのでしょうか。
なんだか仲の悪い中国と同じ思考の感じがしないでもないです。
ちなみに主演女優はディーピカー・バードゥコーンという美形女優で「恋する輪廻」でデビューしました。
終わりに
お昼の時間帯だったのでお客は年金生活者がほとんど。客入りは3割程度。若い人はほとんど見かけませんでした。
以前から観ようと思っていたのですがネット予約を見るといつも空いていたのであまり見る人はいないのでしょう。
確かに主人公は57歳で美男でもないしなぜか全く似合わない長髪だったし、ダンスでは盛り上がらなかったので「RRR」や「バンバン」には及ばない映画ではありました。
しかし何も考えたくない、鑑賞後の爽快感を得たい人にとってはインド映画はたまらなく魅力的なのだと思います。下手なハリウッド映画よりマシです。
そう言えばこの映画もトムクルーズのミッション・インポッシブルのシーンをいくつか参考にしています。インドのアクション映画は結構ハリウッド映画の影響も受けている気がします。
インドのアクション映画監督はハリウッド映画を見ながら構図を考え、それをもっと派手にしようと考えているのかもしれません。
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