ネット記事を見ているとオリンピックが始まって以来、相変わらず外国人選手及び大会関係者による『日本人もしくは日本がいかに素晴らしいか』を拾い集めるの仕事としている人が大勢いるようです。
こんな現象は日本だけのような気がします。
日本人は他の人からどう思われるか、思われているかを非常に気にする国民性があるのは周知の事実です。
今回の現象もそれと同じでしょう。
人からどう思われようが関係ないはずなのですが自分に自信がないと人目を気にしてしまうのです。
そして人前ではよく振る舞うのです。これは日本人の自己防衛本能です。
それを外国人は『日本人は親切』『日本人は謙虚で我々に敬意を払ってくれる』『日本人は誠実』といいように勘違いしてくれます。
もちろんその中には本当な面も多々あるのですが。
これは対外国人だけでなく日本社会に蔓延していることで特に会社などの仕事関係ではそれが顕著になります。
休暇をとりたくても周囲が仕事をして休みづらい
早く帰りたくとも上司が帰らないので帰りづらい
産休をとりたくてもなかなか取れないので結局退職してしまう
お酒を飲みたくなのに付き合いで飲まざるを得ない
客先から何度も理不尽なことを言われても我慢せざるを得ない(『お客様は神様』は日本だけ)
日本の生産性の低さは先進国で1位です。上記の理由がその主な原因です。つまり不必要なことに時間をとり、必要な女性の人材も結婚という儀式でキャリアを終了させられしまう現実です。
これに日本の『おもてなし』が加わります。
お客のことを思いいろいろと便宜を図ることは一見とても日本人の美徳の一つと言われる『相手を思いやる気持ち』として大変良いことに見えますが、これによって過度に生産性が落ちてしまうこともまた事実。
もちろん生産性ばかりを重視すると人間関係が希薄になり、この相手を思いやる気持ちが薄れてくる可能性もはらんでいます。
それでも多くの日本人に考えて欲しいことは、
・自分は一体何をしたいのか
・世間体って本当に自分にとって必要なことなのか
・自分の人生において最優先事項は何か
これらを本当に突き詰めていくときっと別の世界が見えてくるでしょう。
日本人はもう少し良い意味でばバカで無神経になった方がいいと思いますよ。そしてもっと自己投資をすべきです。
私は家族持ちではないのですが「住宅ローン」「子どもの教育費」だけで生活が手一杯になっている人がたくさんいます。
もっとそれを抑制、圧縮して自分への投資を増やすべきです。
そうすれば社会での自分への可能性がもっと広がり世間体を気にしない人生を送れるはずです。なぜならそれはあなた自身の人生なのですから。あなたの子供、配偶者の人生ではありません。
東京オリンピック2020よりかなり前から日本のテレビでは日本礼賛の番組が多々出てきました。
これって経済大国から下降している日本に対する不安の裏返しなのです。きっと番組製作側とすると日本人を元気づけたかったのでしょう。
しかしもう一つの見方は日本が内向きになったことです。
それは2000年以降海外留学者数や洋楽、洋画の売り上げが減少していることからもわかります。特に日本の若者が内向きになってきているのです。その結果日本重視となり日本礼賛が始まったのです。
私の経験からすると海外渡航は自分の世界を広げてくれますしできれば若いときにもっと色々な国に行っておけば良かったとちょっと反省もしています。
コロナ禍の現在は海外渡航は困難ですがいずれ旅行制限は解除されるでしょうから若いうちにどんどん海外へ出かけて行って欲しいものです。
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