ちょっと遅く届いたThe New York Timesのinternational weeklyを読みました。時々平気で遅れて配達されるんですよね、この新聞。値上がりしたくせに。
週刊とはいえ全部の記事は読めないので時々もったいないから購読をやめようと思う時もありますが、語彙を増やすためと世界を知るためだと自分に言い聞かせて購読しています。
この中で、韓国と日本の決裂についても書いてありましたが、それより少し変わった記事というか今更?といっても言いかも知れない記事がありました。それは日本女性の結婚からの決裂についてです。
記事によると
・50歳までの未婚女性は1990年代には20人に1人でしたが、2015年には7人に1人になったこと。
・35歳から39歳までの独身女性の未婚率がもっとも高いこと。
・15歳から65歳までの日本女性の70%近くが仕事を持っていること。
さらに下記の女性たちに取材したのでした。
目次
Kayak Masuda(49歳)、漫画家の場合
「もし結婚すれば、もっと家事をしなければならない」
「私は仕事が好きでそのためにはもっと自由でいたい」
Miki Matsui(49歳)東京パブリッシングハウス、ディレクターの場合
「女性が結婚する理由の1つは経済的安定のため」
「私自身1人でいることや仕事のことで何の不安もない」
Shigeko Shirota(48歳)幼稚園の保母の場合
「結婚した友人の多くは、子供と一緒に住み彼女らの夫からの(家事の)サポートはほとんど無い」
「(夫が)家事の手伝いをしないなんてフェアじゃない」
日本の男性の結婚
一方日本の男性は、
・経済的現実から結婚をしない人もいる
・日本の賃金は停滞する一方、大黒柱として社会から期待され家庭への経済的支援にもがくことを憂慮している
・35歳から39歳の男性の1/3は未婚であり20年前の1/4より増えている
さらに日本の結婚について書いたウイスコンシン・マジソン大学のJames Raymo教授は、
「「私は結婚するつもりはない」という女性は滅多にいない」
「それよりも女性は(結婚を)延ばして、延ばして正しい環境を待つが決してこれらの環境は適合せずに終生未婚となって行く」
と言っています。
偏見かもしれませんが、なんだかこの意見の方が日本女性を的確に現しているような気がします。
そして私がユニークだと思ったのは、去年「ソロ結婚式」を上げた女性についてです。
独身女性のソロ結婚式
花屋勤務のSanae Hanaoka(31歳)は孤独を感じる(忍び寄る)と去年撮影した自分の「ソロ結婚式」のビデオを引っ張り出してきて彼女を愛している人々を思い出すそうです。(つまり私はこんなに愛されていると再確認したいのでしょう。この辺が私にはイマイチ理解できず。)
ソロ結婚式は東京の宴会場で30人程の彼女の友人が集まり、彼女が彼女自身のために公式(結婚)宣言をしたのです。
「私自身の愛し方を理解したかった」
「私自身の力を頼りたかった」
と話しています。
そして彼女は「したことをしたい」と。
しかし、ソロ結婚式なんてよく思いつくなぁと感心します。逆に言えばいかに女性は結婚もしくは結婚式に憧れているかということの裏返しではないでしょうか。男の私には到底理解できません。
男性の方は上記のように大黒柱としてのプレッシャーはあるでしょうね。これもいつの時代からそうなったのか。
また、経済不況により会社は正社員より非正社員(派遣社員)数を多く採用し不安定な生活を余儀なくされた男性も多くなり、その結果結婚したいけどできないという人も増加してきました。
私も東京で結婚して子供を持ってとなったら一体いくらお金が必要なんだと思っていましたから。男性の未婚率が高くなることはよく理解できます。
何れにしても結婚ってしなければならないものではないと思っているんですけどね。
結婚に関しても日本社会の「同調圧力」がまだあるんでしょうね。特に地方は。
参考記事:
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