ここは週に一度は来る中央線沿いの都内の下町っぽい駅の近くにある喫茶店です。
通り沿いの窓のあるカウンターでいつものようにネットサーフィンをしていると突然窓ガラス越しに目の前に人が立ってこちらを見ている気がしてパソコンから顔を上げると盲目の男女が喫茶店の壁に白杖と共にぶつかってきました。
すぐ方向転換したのは良かったのですが今度はお店の看板にぶつかってしまいました。
そこに通りを歩いていたいかにも下町のおばちゃん然とした女性が飛んできて何やら話しかけると駅のほう引率して行きました。
私はこの盲目の男女は私のいる喫茶店に入ろうとしたのかと思っていたのですがどうもそうではなかったようです。
そのとき男性の肘辺りに手を添えて半歩程下がりながら歩いていた白杖を持った女性の顔は一瞬歪んだのを見ました。
男性が進路方向を間違えたことに対する困惑なのか他人の助けを借りてしまったことに対してプライドが傷付いたのかはわかりません。
毎日どこかで見かける白杖をついた人たちは一体どんな人生を歩んでいるのでしょうか。
パラリンピックでも視聴覚障害者の人たちが出場していましたが、よく出るなぁというのが正直な感想です。私が逆の立場ならオリンピックに出場しようなんて思わないどころかあんなスポーツをすることさえ思いつかなかったでしょう。
私の小学校、中学校時代に近所に住む同級生(仮にS君)がいました。一緒に学校の部活ではなく外部の道場へ剣道を習いに行っていました。帰りはマラソンをして息を弾ませながら競う合うように自宅へ帰ったものです。ある日、いつもの帰りに見た沈みゆく夕日の大きさに驚いたことを今でも覚えています。
S君の実家は按摩マッサージ屋さんで父親が盲目なのか弱視のようでした。
しかしS君とその妹は幸い視力はあるのですがやはり視力は若干弱いようです。これってやっぱり遺伝するのですね。
その後私の家は引っ越し高校も別々になったので音信不通になりましたが何故かたまに白杖で歩いている人を見るとS君を思い出すのです。
注)白杖を頭上50cmほど高く挙げるとそれはその人がヘルプを求めている意思表示です。つまり誰か私をサポートしてくださいということです。街中で見かけたら積極的にヘルプしましょう。
私も登山や筋トレであちこちの部位を痛め歩行にも難儀したことはありますがそのせいか今でも人の歩き方には毎日興味を持って見ています。
おそらく登山を始めて脚を痛めて以来人の歩行に注意深くなったのでしょう。
その後膝頭と爪先は同じ方向を向いて歩くのが大前提だと知りました。
しかし日本人は男女ともにO脚が多く爪先を外側にむけて歩く人も多いのです。
ファッション業界の人たちは知っていると思いますが日本の男性、女性共歩き方は基本「ガニ股」歩きになっています。
この原因として骨盤、股関節、膝関節、足首の関節などの配置に問題がある場合が多いのです。つまりどこかねじれているわけです。
またこれらの関節の柔軟性も関係してきます。
私は右脚の股関節が左脚に比べて非常に硬いのですが私の右膝が変形性膝関節症になったのはこの股関節の硬さにも関係していると理学療法士が言っていました。
それ以来何とかこの股関節を柔らかくしようと毎晩ストレッチをしてある程度柔らかくなりましたがまだ硬いのです。
しかし無理をしてはいけません。やり過ぎるとかえって損傷してしまうからです。
私も現在はこの程度で良しとして筋トレをしています。
特にブルガリアンスクワットをしていると右脚の股関節の硬さが気になっていたのですが今は以前より少し深く腰を落とせるようになりました。
これは大変重要なことで腰を深く落とせるとハムストリングや大臀筋に効きやすくなるのです。
しかし深く落としすぎ(ストレッチのしすぎ)も腱や靭帯を痛める原因になるので注意が必要です。
女性の中には柔軟性を鍛えたいばかりにストレッチやヨガに精を出す人が多いのですがリスクもあるのです。
体の柔軟性が高いとケガの予防になることは確かなのですが柔らかければ良いというものでもありません。
特に女性は男性に比べて柔軟性がありますがそれは男性に比べて持って生まれて筋肉量が少なく関節の隙間が大きいからと言えます。
関節の隙間が大きいと関節が外れやすいということもでもあります。
女性が男性よりも関節症になりやすい原因に筋肉量の不足と関節の隙間が大きいということが挙げられます。
内転筋が超硬い私はジムで180度開脚する女性を見てその柔らかさに羨ましさもあるのですが一方であそこまで柔軟性がなくても良いとも思っています。
ただハムストリングと大臀筋をもっと筋肥大させて柔軟性を持たせるともっと歩き方、登山の上りがスムーズに行くだろうなとわかっています。
今現在ダンベルルーマニアンデッドリフトでハムストリングと臀筋を鍛えていますが週一なのでイマイチ発達が遅く感じます。
ルーマニアンデッドリフトは普通のデッドリフトに比べて膝をほとんど曲げず股関節を曲げるだけですので腰への負荷が軽減されるのです。
今は結構この筋トレが気に入っており現在28kgのダンベルを2個持ってやっていますがそろそろ30kgにチャレンジしてみようかも思います。腰痛持ちなので無理はしませんが。
白杖で歩く人からルーマニアンデッドリフトに話が飛んでしましましたが歩行は人間の運動の基本です。
やはり基本がしっかりしていないと筋トレもうまく行きません。
一度自分の歩き方を見直して見ましょう。
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