アイキャッチ画像出典:南日本新聞
50年に一度と言われた屋久島の大雨。5月18日には314人の登山客が山中に孤立しました。幸いにも死亡者がなく翌19日には全員無事に下山。TVやネットでたくさん報道されました。
孤立した登山客の多くは「縄文杉」を見に来たツアー客です。私も2016年GW前に屋久島に行き宮之浦岳に登った時は、この縄文杉コースを通りました。
当時は翌日雷雨の予報だったので予定していた途中の避難小屋で1泊せず、日帰りで宮之浦岳、淀川口まで12時間の山行でした。
予報通り登山翌日はザーザー雨が降っていました。
私は「安房」の素泊まりの宿の前から一般のバスに乗って、途中で「荒川口」までの登山バスに乗り換える時に大勢の登山客がバス停に集合しているのを見て大変驚いたのを覚えています。
ガイドらしき人に聞くと縄文杉を見に行くツアー客らしいと聞き再度驚きました。「そんなにいいのか縄文杉!」といった感じ。
あのバスの乗客のうち、ソロ登山はおそらく私一人だったのではないでしょうか。ある意味ショック!
現地ガイドの判断は正しかったのか?
今回の大雨で現地ガイドによれば、当日午前3-4時の天気予報で大雨注意報が出ていなかったので登山を開始したそうです。当日登山に踏み切ったガイドは全部で20-30名いた一方、天候不順のため途中で引き返すよう登山客に指示したガイドもいたそうです。
天気予報もさることながら最終的には現地ガイドの判断に委ねられているわけです。
屋久島は雨が多いので多少雨が降っていても登山は実施されます。
先日の私のブログ(海外トレッキング生活を羨む!シニアになっても自分は鳥かごの中の生活?)でも書きましたがニュージーランドは雨が多く、むしろ雨の時の苔むした山の登山は趣があって喜ばれるそうです。
屋久島も一種幻想的な苔むした山を通るので多少の雨では登山は実施するのでしょう。
現地ガイドは天気予報だけでなく自分で山天気が判断できる材料を持っていなかったのでしょうか。
素人発想ですが、現地登山口での空気(風、湿度、気温、匂いなど)から、あるいは鳥やサルなどの小動物の動きから判断できないものなのでしょうか。無理か?
あるいは何か現地に住んでいて普段と異なりこれはおかしいという現象はなかったのでしょうか。
途中で引き返すことを指示したガイドは何を持ってその判断基準にしたのでしょうか。それが知りたいところです。
現地のガイド協会はそこをガイドの人たちと話し合って情報を共有してもらいたいものです。
だいたいツアー客などは全てガイドにお任せで自分で考えることを放棄した人たちですから彼らには何も判断する力はありません。
それゆえに現地ガイドは非常に生命を預かるものとして非常に責任ある立場にあるわけです。
それでもまた行きたい屋久島
屋久島は雨が非常に多く、当然湿度が高いのでカビが発生しやすくもあります。昔、仕事で屋久島にきたこともあり、1泊ホテルに宿泊したのですが、壁にカビは生えていました。
それでも私はもう一度行ってみたいです。行くことができなかった山もあるせいもあります。
特に、時間が気になってじっくり見ることができなかった「花之江河」の高層湿原はじっくり見てみたいところです。ここでテント泊できたらいいなと思ったほど幻想的です。写真も撮れませんでした!今思うと非常に残念!
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