アイキャッチ画像:アソビュー!
今年はと言うより今年もと言うべき緊急事態宣言下では越境した登山もままなりません。もっともその言葉に慣れすぎて越境して登山する人も去年に比べれば増加しています。
しかし山小屋の経営者としてはそうもいきません。各自治体のお達しに従って営業停止もしくは営業時間制限などがあります。
各山小屋経営者は特別給付金が欲しいでしょうね。クラウドソーシングで寄付金を募っているところもあるかもしれません。まだであれば寄付金を募ればいいのです。賛同者は多くいると思いますよ。
このような状態でも登山をする人は後を立ちませんから。
ネット記事で北アルプスの北穂高岳付近で滑落事故があったことを伝えていました。
滑落したのは79歳の男性で同行者の77歳の男性と長野県から岐阜県へ入っての山行だったようです。
毎年このような事故は起こるのですがコロナ禍ではかなり登山事故は減少しているはずです。
それでもこのような事故が起こるのはヤマ好きのサガなのでしょうか。
特に若い頃から登山を趣味にしていた高齢者は残り少ない人生の唯一の楽しみだったのかもしれません。
30m滑落した79歳の男性と77歳の同行男性。
私から見ればお元気としか言いようがありません。
毎日街中を歩いている私としては高齢者の多くは、
・杖をついている
・片足を引きずっている
・4輪のついたキャリーバックを杖代わりにして歩いている
・両脚がO字型に歪曲しながら歩いている
・車椅子を使っている
・歩行スピードが異様に遅い
・歩幅が異様に狭い
・腰が90度曲がって歩いている
こんな高齢者をたくさん見かけます。
おそらく上記のお二人はかなりの登山歴があり健脚だったのではないかと思います。
体調が悪かったのか勝手知ったる山でちょっと油断してしまったのか。
高齢になれば集中力の持続時間がどうしても短くなりますから。
あるいは自分の体力を過信してしまったのかもしれません。
私の登山は日帰り登山なので東京在住の私はアルプスには行けません。過去にテント泊に憧れて南アの北岳に1泊2日で登山したくらいです。
さらに今年変形性膝関節症になって以来現在リハビリ中でご近所の奥高尾にさえ行っていません。
またヤマ好きの高齢者はほとんど膝に不安を抱えており変形性膝関節症になっても山に行く人は多いのです。
そのため膝痛対策としてヒアルロン酸(痛みどめ)、サポーター、ストックなどを持参しています。
こうまでして山に登る高齢者を見ると私などは完全なるエセ登山客になります。
もう何年も前から登山よりジムでの筋トレにハマっているのは事実ですがときどき自然の中に身を置くことは大切で五感が蘇る感じがします。
私は70歳までは筋トレでウエイトを増やして筋肉肥大を狙い、日帰り登山では上りは早歩き下山時に走って時短を狙うというスタイルでいき、70歳を超えるとウエイトを増やさず回数を増やして体のシャイプアップを狙い、山ではごく普通に登山をして脚力維持に努めるスタイルを考えていました。
ところが65歳にもならぬうちに変形性膝関節症という思わぬ膝関節の損傷にあい完全に予定が狂ってしましました。もう下山時にはこの膝では走れないでしょう。
下手をすると右膝どころか左膝までもやられて日常生活にまで支障がでてきますから。
なんでも自分でしなければならないひとり者の私は死ぬまで自分の脚で歩けるような機能を維持しなければなりません。
下半身の筋トレも以前に比べてもどかしいくらいなウエイトと種目ですが膝関節にあまり過負荷を与えることはできません。
高齢者のこのような登山事故は私に無理をするなと教えてくれます。
この記事へのコメントはありません。