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前回コロナウイルスから考えた人種差別問題について書きましたが、日本人も人種差別については他人事ではありません。
やっぱり在日韓国人、朝鮮人の問題があります。さらにアイヌや部落問題もあるのです。
アイヌ人への人種差別
私は北海道出身なので在日問題や部落問題には疎いのですがアイヌ民族問題は少しだけわかります。私が卒業した中学校では知っている限り兄妹の2人のアイヌ人がいました。
私が通った公立中学校では当時特殊学級という知的障害の子供たちが通うクラスがありました。そこの生徒の一人が時々このアイヌ人生徒を「アイヌ人、アイヌ人」と大声でからかっていたのを覚えています。
学年が異なっていたので詳細は分かりませんが周囲はこのようなあからさまなべっ視はしませんがおそらく誰もこのアイヌ人とは親しい友人にならなかったのではないでしょうか。
私もアイヌ人が同級生でいたら話しかけなかったでしょうね。まつげが長くて濃い印象がありやはり他とちょっと違う雰囲気がありました。子供はあまりにも知識不足で正直かつ残酷なのです。
これらのアイヌ問題はその人口がどんどん減少していることと和人との混交によって問題意識が薄れてきたかのようです。
現在はどうかわかりませんが昔はアイヌ人の就職はかなり難しかったのではないでしょうか。
アイヌ人はコーカソイド
アイヌ人は人種的には縄文人っぽいのですが、分類としては日本人のような「モンゴロイド」ではなく「コーカソイド」つまりヨーロッパ系となります。
現在のアイヌ人の子孫は、日本国内では沖縄の人たちに見た目が似た印象があります。やはり縄文系の血が色濃く残っているからでしょうか。
文字を持たない文化なのでアイヌ文化の継承はアイヌ人の口頭に頼ることが多く段々廃れてくるのです。
北海道の地名には多くのアイヌ語が使われています。私が生まれた「札幌」も確かアイヌ語のはずです。
アイヌ人は北海道だけでなく東北・関東などにも住んでいます。
人口は自己申告制から本人がアイヌ人であることを隠す場合がまだあるので正確な数字はわかっていませんが、北海道だけで数万人以上、東京でも1万人程度いるのではないかと言われています。
また東北地方に住んでいるアイヌ人はアイヌと言わず「熊襲(クマソ)」と言われていたのではないでしょうか。
その昔「蝦夷征伐」などで和人に追いやられてもともと住んでいた本州から北海道に渡って住むようになったケースもあるようです。
私の元同僚も東北出身ですが北海道出身の私から見てどうもアイヌ系に見えたので、本人に直接聞くと否定はしませんでした。
「日本は単一民族国家である」と一部の政治家が言うたびに「アイヌ人もいた決して単一民族国家ではない」と反論が起き政治家が謝罪するというワンパターンを繰り返しています。
さすがは日本全国から選りすぐりのおバカが集まった永田町ならではの話です。
在日韓国・朝鮮人への人種差別
しかし日本人の人種差別問題の筆頭はやはり在日韓国・朝鮮人でしょう。
東京では新宿の隣の新大久保のコリアンタウンがありましたがあのヘイト運動で今では多国籍・無国籍タウンになっているそうです。(ここへ来るのはほとんど若い日本人か外国人で私は行ったことはありません。)
東京ではその他赤羽や蒲田あたりに在日韓国・朝鮮人が多く住んでいます。またお隣の神奈川の鶴見にも多いようです。
やはり経済的理由なのかだいたい下町っぽいところに多く住んでいます。
しかし在日韓国人・朝鮮人は地理的に言ってもおそらく関西を中心とする西日本に多いのではないでしょうか。
昔仕事で大阪の鶴橋に行ったことがありますが一緒に行った上司が「ここは在日韓国人が多い場所だ」と言ったことを覚えています。
この「朝鮮人」という言葉も韓国人にとっては人種差別と感じるそうですがなぜなんでしょうか。英語で韓国・北朝鮮はそれぞれ「South Korea 」「North Korea」と言うので韓国は南朝鮮でしょう。それが今では南朝鮮とは言いません。昔私は学校で南朝鮮・北朝鮮と習った気がするのですが。
日本人が在日韓国人をべっ視するときに「朝鮮人」と言うからという説がありますが日本人がアメリカあたりで「ジャップ」と言われるのと同様な言葉なのでしょうか。
この在日韓国・朝鮮人の人種問題が顕著になったのはあの関東大震災(1923年)の時に
「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマで多くの朝鮮人が日本人によって殺されたのです。その数数百〜数千人とも言われています。
最近のコロナウイルスでのトイレットペーパーのデマと似ていますね。これは日本人の「自己防衛本能による人種差別」です。
在日朝鮮人学校への差別
北朝鮮系の学校である朝鮮人学校への補助金問題で日本政府は補助金の交付を却下しています。
これに全国の朝鮮人学校が反発しているわけですが日本政府の補助金の却下理由はおそらく下記なのでしょう。
北朝鮮の政治思想である「主体思想(チュチェ思想)」を教えているからです。この思想は、現在の韓国の政権も持っている(少なくとも日本にとって)非常に危険な思想です。
・金日成(金一族)への崇拝
・主体的革命への参加
・絶対的指導者への服従
など日本の学校教育では考えられないことを教えているからです。
確か朝鮮学校の各教室には「金日成」かその息子の「金正日」の写真が取り付けられているはずです。
日本では日本人拉致の首謀者でありテロリストの連中を崇めているわけです。日本の政治家でなくともこんな学校に補助金を交付しようとは思わないでしょう。
もっとも一部の日本人がなんとか補助金が出るように政府に働きかけたり、朝鮮人の学校生活への補助活動を行っているようです。
その人たちにはその人たちなりの考えがあってのことだと思いますが、こう言った朝鮮人学校や朝鮮人大学校などから北朝鮮のスパイが出ているという話も聞きます。
もちろんこう言った話も「トイレットペーパーは中国産がほとんどだから入手困難」といったデマと同じようなものかもしれません。
反日言動に対する嫌韓言動
韓国の反日教育はもはや周知の事実ですが、一方北朝鮮の主体思想を支持する韓国の現大統領の言動が「嫌韓」を一層煽っています。
以前に増して反日教育を強化する一方で「日本と韓国は未来志向で」とのたまっているからです。
日本人にとってこの韓国大統領の二枚舌外交に非常に不快・嫌悪感を持つのです。
もっとも韓国人の反日感情には韓国の歴史の問題もあるのです。
しかし一部の日本人のヘイト活動には感心しません。韓国を公然と無視すればいいだけです。あんなに騒いでいると韓国人と同等になってしまいます。
この人種問題もしばらくなくならないでしょうね。お互い「嫌韓」と「反日」で人種差別していますから。
日本の部落問題
関西出身ではない私はこの問題には全くの門外漢で正直なところよくわかりません。
ただ日本に部落問題があるというのは知っています。おそらく昔あった身分制度で士農工商以下の「穢多(エタ)」か「非人」とか言われてきた人たちの系列の子孫なのではないかと思われます。
つまりこれは同じ日本人同士の差別です。
穢多は子孫代々受け継がれるようなので穢多の集団が「部落民」なのかもしれません。(間違っていたら御免なさい)
昔関西の友人が「結婚を約束した女性の方が部落出身とわかり相手男性の両親から別れさせられて両方とも心中した」という話を聞いたことがあります。
確かその時も「穢多」という言葉が出ていたと記憶しています。
戸籍を調べれば穢多かどうかわかるそうですが戸籍を調べてそんなことがわかるのかどうもよくわかりません。穢多という身分は平安時代から始まったそうでそんな時代から現代に至るまでどうやってその人が穢多出身とわかるのでしょうか。
アイヌのような身体的特徴があるのでしょうか。
とても私には理解できないことなのでこの問題はパスします。
日本人の無自覚人種差別
さらに日本人すべてではないのですが、電車などで外人、特に黒人が座る席の隣には座らない日本人がまだ多いと聞きます。
これも一種の「自己防衛本能による人種差別」です。日本人は自分ではこれが人種差別をしていると感じてはいないでしょうが、相手にとっては「立派な人種差別」と感じているのです。
そういう意味では日本人は人種差別に対して鈍感なのです。最近の若い日本人は国内志向で海外へはあまり行かなくなりました。行くとしても韓国や台湾程度でしょう。
もっと欧米へ旅行あるいは生活すれば身をもって人種差別される側に立つことができます。若い人もどんどん海外、特に欧米へ行って実体験しましょう。そうすれば人種問題にもっと敏感になります。
外国人慣れも必要ですよ。観光客としての外国人には親切でも日本に住む外国人に対しては排他的です。この違いを理解しているでしょうか。
日本人は「無自覚人種差別主義者」なのです。
まとめ
いろいろ書きましたが日本人による国内における人種差別で最大なのは、アイヌ人でも、在日韓国・朝鮮人でも黒人・白人でもありません。
それは「男女差別」なんじゃないかとこの記事を書きながらふと思ったのでした。これも深い話ではあります。
合わせて読みたい:「コロナウイルスから考えるなぜ人種差別は起こるのか」
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