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毎日のように日本のマスメディアはコロナウイルスの真偽がつかめない話ばかりで気のせいかだんだん気分が優れなくなってきました。
日本どころか海外でも日本以上に感染者、死亡者が出ています。日本のウイルス対策の初期動作が失敗したと国内外で報道されていますが、日本の医療制度は世界でもトップレベルですので死者数は少ないのです。
注記:うがった見方をするとコロナによる死亡とは知らないまま死亡したケースもあるかもしれません。また日本の感染者数が少ないのは検査数自体が少ないからです。
目次
アメリカは世界最大のウイルス感染国?
コロナウイルスの感染死亡者数は貧富の差の大きい国ほど多くなっています。中国、イタリア、イランなどがそれに該当しますが、アメリカも同様です。
あまり知られていませんがアメリカは先進国と発展途上国の両面を併せ持つ国なのです。日本のような「国民皆保健制度」が発達していないアメリカでは医療費が超高価で貧困家庭の人たちは十分な治療を受けられません。
したがって貧困者ほどバタバタと死んでいくのです。今シーズンだけでインフルエンザで2000万人以上の感染者を出しそれによる死亡者も1万人を超えているアメリカです。
これでコロナウイルスがこれ以上増えるとまさに世界最大のウイルス感染国になるでしょう。
面倒臭いアメリカの医療制度
それではアメリカの医療制度とは一体どんなものなのでしょうか。超簡単に説明すると下記のようになります。
・メディアケア:65歳以上の高齢者、身体障害者が加入する保険
・メディケイト:低所得者が加入する保険
・民間保険:団体保険(会社が提供する保険)と個人保険(自営もしく会社が提供しない場合に個人で加入)
以上がありますがほとんどは民間保険です。
この民間保険が曲者で医療機関や医師によって利用できる保険が異なってしまうのです。
さらにその医療費は公定価格がなくその医療機関や医師の言い値となってしまうのが問題です。
また支払いは医療機関もしくが医師が保険会社に請求するのが一般的ですが、場合によっては患者が一旦全額負担してそのあと患者が保険会社へ請求するということもあるので厄介です。
オバマ前大統領によって「オバマケア」なるものが発動しましたがトランプ大統領によって振り出しに戻ってしまいました。
結局貧困によりどの保険にも加入していないアメリカ人がまだまだ多いのです。
日本と異なる中国の保険制度
中国もコロナの感染者は8万人を超えたと報道がありますが、この数値自体が中国政府によって管理された数値で信用できる数値ではなく実際はもっと多いのではないかと思われます。
感染による死亡者も中国がダントツですがその理由は中国の食文化だけでなく保険制度にもあります。
現在の中国の医療制度では中国人にとってまだ治療費が高額であり、中国人のすべてが保険に加入しているわけではないからです。都市部の就業者はすべて強制的に保険に加入しなければいけませんが、都市部の非就業者や農村部(農村戸籍)の人たちの保険加入は任意となっています。
さらに管轄外の地域で治療を受けると全額自己負担となるのです。これでは農村部で生活する人は地方の不十分な医療施設でのみの治療となり都市部の高度な医療施設で治療するとなると基本的に全額自己負担となるのです。
中国の貧困者数の数がすご過ぎる
また日本では信じられないほどの貧困生活をしている中国人がいます。例えばその数を全体の1%と少なく見積もっても人口14億の中国では1400万人の「超貧困者」がいるわけです。2%なら2800万人です。
しかし日本並みの貧困層を含めればその数は数億人に達するでしょう。
ヨーロッパのデンマークの人口は500万人でスウェーデンで1000万人です。ヨーロッパの小国や日本の全人口より中国の「超貧困者数」、「貧困者数」が多いのです。
ここで保険料を負担できる人とできない人が出てきます。当然保険料を支払えない貧困層は医者に診てもらうことができません。
中国の都市戸籍と農村戸籍もコロナに関係?
中国の農村人口は現在全人口の40%程度ですから5億6千万人いることになります。世界2位の経済大国になって農村部も豊かになったとはいえ、都市部に比べて貧困な地域がまだあり都市部に出稼ぎに行く中国人も多数いるのです。
さらに中国には都市戸籍と農村戸籍の2つの戸籍があり農村戸籍(都市部に比べて貧困層が多い)の人が都市戸籍を持つことは制限されています。それは都市部に人口が偏るのを防ぐために中国政府が戸籍の移動を制限しているからです。
また先述の通り農村部の保険加入は任意なので未加入の人も多いでしょう。
さらに管轄外での治療は全額自己負担なのですから農村部(農村戸籍)の中国人は都市部のような高度な治療はなおさら困難になります。
結局高度な医学治療は中国で9000万(人口の6%)いる共産党員中心で展開されることになるのです。
他人事だったヨーロッパが感染主要国に
今まで中国や日本に批判的だったヨーローパのイタリア、スペイン、フランスなどでコロナウイルス感染が止まりません。
ヨーロッパでは感染拡大の先鞭をつけてしまったイタリアですがその原因はイタリア北部在住の数万人いると言われる中国人の皮職人・商人たちです。
これら中国人がコロナウイルスを持ってきたと言われていますが、イタリア人特有の挨拶代わりのキスやハグもウイルス感染拡大に一役買っています。
さらに国家としての財政問題から医療費カットによる深刻な医師・看護師不足を招き十分な医療体制ができていなこともその理由の一つとなっています。
観光で飯を食っている国々はこういう時に大変です。
日本はまだマシな国?
アメリカや中国ばかりでなく医療制度が整っていない国はたくさんあります。ロシアも大国ながら医療制度が全く整っていないことで有名です。
アメリカ、中国、ロシアは軍事大国でもあります。軍事力にかけるお金があればもっと医療制度にお金をかけるべきだと真っ当な人であれば思うでしょうね。
特にアメリカは超お金持ちからホームレスまでの貧困差が日本の100倍くらいあるのではないかと思います。
年のせいもあるかもしれませんがアメリカに住みたいとは全く思いませんね。
コロナウイルスだけでなく国の借金1000兆円超えと言われ「どうなるんだ日本」という状態が続く日本ですが、それでも日本の方がまだマシと思うのですから私もとうとうボケてきたのもわかりません。
インフレ2%を目標に掲げ、黒田さんが日銀が国債を買い進めたため、実質的には日本の借金は約100兆円程になりました。結局インフレ1%程度の代価で、日銀保有債券+日本政府の資産=日本国債総額にできたのは、凄いことだと思うと共に、日本のデフレ圧の凄さに畏怖の念すら感じます。
今の日本の1番の問題は未来を担う子供が少ないことです。スケールは製造業で1番重要な要素であり、加工貿易で生計を立てている日本の生命線。かつての一億総総中流の1番のデメリットは将来の楽観視であり、子孫を残すという使命感の欠如だと思います。日本の今のアドバンテージも時間とともに目減りしていきます。私は39歳ですが、30年後の日本に楽観視はできません。
コメントありがとうございます。
日本の借金が100兆円になったのですか?にわかに信じがたい話です。
政府の総資産が600兆円ほどあるので実質的な借金は500兆円ほどだという話は時々聞きますが。
少子化の問題は統計学上でかなり以前から分かっていたことでしたが政府の無策?でズルズルとここまで来てしまいました。
よく少子化対策で海外からの移民を促進すべきという意見が数多く国内外の経済学者からありますが、すでに日本は実質的に移民大国になっているのです。
飲食店、コンビニばかりでなく農業・魚場・建設などで外国人労働者なくしてもう日本は成り立ちません。
しかし問題は移民が日本で家族持った時その子供たちが日本社会にうまくとけこめるかどうかです。2世、3世が差別されることなく社会におけこむことができれば問題はないのですが、文化的、経済的、人種的差別により仕事がない場合行き場のない彼らはどうするのでしょうか。
欧米を見えてもIS、ブレグジット、極右問題には移民と受入れ国民の対立が色濃くあります。
この対策なくしての移民政策には日本も欧米のように荒れた国になる可能性が高いのです。
難しですね。
ところであなたからみれば独り者で家族も子供もなく今年63になり70歳くらいでポックリ逝きたい私のような人間は子孫をのこなさい「ダメ人間」なのかもしれませんね。
あなたはこれから先まだまだ長い人生がありますのでご自愛願います。