以前ブログでも書いた通り、高尾山口駅(京王線)から時計回りに高尾山南稜・東部を回って高尾駅北口(JR)まで縦走してきました。高尾山周囲をぐるっと一周したことになります。
今回最も標高の高い山が景信山(727.8m)と超低山なのでどこかで舐めていたところがありました。しかし、3回の道間違いと思ったよりアップダウンがあったので後半結構体力を消耗。
このルートの山行の目的
・冬期でもアイゼンなしで山行できるルートかの確認
私は3シーズンしか登山をしないので冬期(1月〜3月)に登山ができるルートがあると助かります。
・それほど早起きしなくても登山できる山はあるかの確認
日帰り登山のために早朝4時台、5時台に起きるのが苦痛なのでいつも睡眠不足のまま登山をしています。
普段は奥多摩、丹沢、大菩薩の山々を縦走していますが、この高尾山口駅までは最寄駅から1時間以内に行くことができて非常に便利なのです。しかし高尾山は観光客で混雑しているので極力避けたい山なのです。
そのため自宅よりアクセスの良く、かつ、カロリー消費に貢献できる登山ルートを探していたわけです。
ルート
8:01高尾山口駅8:15→草戸山→大洞山→大垂水峠→城山→小仏峠→景信山→板当峠→富士見台→駒木野→17:05高尾駅北口
高尾山口駅は2015年5月に高尾山を登って以来4年ぶりです。改築されたようで立派な駅になっていました。駅ビルの中に温泉もあるんですね。驚きました。
やはり高尾山口駅は早朝にもかかわらず混んでいました。近くの駐車場からも続々登山客(観光客)が降りてきています。ほとんど高尾山を目指すのでしょうね。
高尾山口駅〜草戸山
駅正面の橋(にしひかわばし)を渡ると『高尾山口』信号があり甲州街道が通っています。ここを渡って右折します。少し歩くと『割烹橋本屋』が見えてきます。
このお店を通過したすぐの道を左折すると、20mほどで『四辻・草戸峠・高尾駅』という道標が見えてきます。民家に隣接する細い道が登山道となります。
私はこの道が分からず割烹橋本屋を通過してしまってどんどん歩いてしまい駐車場のおじいさんに道を聞いてわかった次第。ここで1回目の道間違いで10分のロス。
この登山道を通って行くとなだらかな坂道が続き、要所要所に道標が立っています。
いつの間にか草戸峠を通過したらしく、おそらく子供が突然大声で「ヤッホー」と言って私を驚かしたベンチのあるところが『草戸峠』だったのでしょう。
草戸山の標識も見当たりませんでしたが、松見平休憩所がありここが草戸山なのかもしれません。
草戸山〜大垂水峠
松見平休憩所をさらに進むと間も無くふれあい休憩所がありますが、疲れていないのでサクサク先へ行きます。やはりやたらとベンチがありこのルートは高齢者向けなのかもしれないと思いました。
途中に泰光寺山へ行く道に結構長い急な階段と巻き道がありますが、私は階段を選んで登って行きました。この山に着くとショボい標識で『泰光寺山』と書いてありました。
さらに進むと『見晴台』があり津久井湖が見えます。ここまで結構疲れました。短いながらもアップダウンが多くあるせいでしょう。それとも前日・前々日とジムで筋トレした疲労が残っているのか。
さらに進むとコンピラ山、大洞山のこれまたショボい標識があり、ここをさらに進むと歩道橋『おおだるみとうげばし』がありそこを渡ります。下は甲州街道です。ここが大垂水峠らしい。道路上の標識には『大垂水峠 これより神奈川県』と書いてありました。
それにしてもどうもここは以前来たことがあるような気がするのですが、来た記憶がないのです。
街道沿いの道を通って城山登山口を登っていきます。ここまで高齢者かトレイルランナーが目立ちます。しかし奥多摩や丹沢のような人出はありません。
大垂水峠〜景信山
大垂水峠から城山までは結構な急坂を登ります。トレランの4人組は登りでも走ったり早歩きしたりするのですが途中で休憩するため私に追い越されたりまた追い越したりと今まで見たトレイルランナーの中で一番パッとしない連中でした。
城山に着くと広いスペースに大勢の人がベンチに腰掛け食事をしてました。驚きましたね、こんな場所があったのかと。高尾山から登ってきたのだと思いますが相模湖から登ってくるルートもあり家族連れも多く、私は場違いな所に来てしまったと感じました。
おでんやかき氷などもあり、さらに清涼飲料水、ビール、ハイボールまで茶店で売っています。山頂のすぐ下にはトイレもあります。
ちなみに、
おでん500円、田楽200円、ぜんざい250円、なめこ汁300円、カレーライス600円です。(登山日時点)
ここで初めての休憩と昼食(コンビニで買ったおにぎりと草餅)をとりました。
さらに進んで広いスペースの小仏峠へ着き、景信山を目指します。結構急坂があったりしますがほどなく景信山へ到着。
景信山は「かげのぶやま」と読みます。私は以前「けいしんざん」と呼んでいました。ここから西に行くと陣馬山があり、トレランの連中のトレーニングコースとなっています。
ここも広いスペースにベンチがたくさんありましたが、やはり山頂という感じはないですね。やはり私がいつも行く山とは全く感じが異なります。
ここは、家族連れ、高齢者、トレイルランナーが来るところでしょう。
ここで10分ほど最後の休憩をして高尾駅を目指します。糖質をたくさん消費したと感じたのでコーラを飲みたかったのですが、けちって買いませんでした。これが後で響いてきます。
景信山〜板当峠
景信山から下山し始めて間もなく後は下山と気持ちが緩んだのか粘土質の登山道で仰向けにステンと思いっきり転んでしまいました。何年振りなんだろう、こんな転び方をしたのは。
最初に狐塚峠を目指しましたが、途中で道間違いをしたらしく地図にない道を通ってしましました。ここは作業道のようでちゃんとした道ですが、「どうも違うなこの道は」と直感が働き戻ると向こうから60代後半の男女が来たので声をかけました。
「この道はどこへ行くのですか」
「日影バス停ですよ」
「でも地図にはないですよね」と山地図を見せる
「ここは作業道だから確かにないけども私たちはいつもここを通って日影バス停に行っています」
「狐塚峠に行きたいのですが」
「小下沢林道の方へ行ってそこから折り返して登るんですよ」
それを聞いてまた道を引き返して、『小下沢林道、日影バス停』という標識に従って下山開始しました。この間20分のロス。
どうも日影バス停に行くにはこの標識と先ほどの作業道の2ルートがあるようです。
下山していくと登りがあったのでここから登るのかと思い登っていくとすぐどうもここは登山道ではないと気が付き間違って地点に戻るとどういうわけかまた景信山のほうに向かっていると気が付き、「どうして俺はこうも方向音痴なんだろう」と愕然としていると向こうから50代と思しき女性が下山してきたので声をかけました。
「狐塚峠に行きたいのですが、このルートは途中で道がなくなっています」「どちらへ行かれるのですか」
「えっ?このまま沢伝いに下山すると小下沢林道に合流してそこから狐塚峠に登るんですよ」
なんかまたどこかで道を間違えたらしい。引き返して注意深く道を見るとありました。私が間違えた地点には180度逆戻りするような道があったのです。ここでまた20分のロス。
ここを下山していけばいいなと思い、ちょっと暗い樹林帯を下山すると確かに沢が出てきてそのまま行くと広い原っぱが出てきてその反対側に狐塚峠へ行く標識がありました。
先ほどの女性にはお礼も言わずそそくさと引き返してしまい、大変失礼しました。ここで改めてお礼申し上げます。
板当峠〜高尾駅北口
どうも道間違いばかりしているので疲労感がありもうここで「日影バス停」まで行って帰ろうかとも思いましたが、今日来た目的は冬期にも使用できるルート探しと思い直し、狐塚峠を目指しました。
結構な急坂でしたが下半身の筋力はまだ十分残っているようでサクサク行きましたが、どういうわけか板当峠あたりで変な道標「狐塚峠(戻るの矢印が表示されています)」があり、どうなっているのかと思いましたが往復すると20分程また時間をロスするので狐塚峠へは行かず、「八王子城跡」を目指しました。
そばに道幅の広い作業道があるので間違いないように。「八王子城跡」方面の登山道は狭い道です。
このルートはあまり人が通らないのか登山道にはなっていますが、やたらと蜘蛛の巣が顔や腕に絡みつきます。この蜘蛛の巣攻撃は中央自動車道の下をくぐるところまで続きました。精神的にイライラしましたね。
途中、杉沢ノ頭、富士見台(富士山見えず)と続きます。アップダウンの振幅は大きくないのですが、やたらとあるのでスタミナが消耗します。ここで景信山でコーラを買えば良かったと反省した次第。
水も残り少なくギリギリで口内が渇きます。下山したらコーラを飲もう、高尾駅行くまでに自販機はあるだろうとそれだけを考えていました。
車が通る音ははっきり聞こえるのですが、なかなか姿が見えず、いつまで歩き続けるのだろうとちょっとストレスが溜まりました。
また狐塚峠入口から民家に出るまで誰にも会いませんでした。
民家に出ると畑仕事をしていたおじいさんに高尾駅の方向を聞き歩いていくと途中自販機がありましたがコーラはなく、我慢。しばらくするとまた自販機がありコーラはあったので購入して即飲みました。
はらわたにしみます。途中京王バス停があり、バスに乗って高尾駅北口へ行くことができるのですが私は高尾の街並みも知りたくずっと歩きて駅まで行きました。
高尾駅に着いてトイレで顔や泥のついた手や腕を洗い、上着を着替え東京行きの電車へ乗り込みました。乗り換えなしで最寄駅まで行けるので助かります。
標準コースタイム:11h30m
コースタイム:8h50m(内50分の道間違いによるロス)
移動距離:30km(50分のロス分距離が多くなりました。)
まとめ
冬期使用としては、高尾山口駅〜城山のピストンが可能ではないかと思いました。大垂水峠から城山まで急坂はあり凍結時はどうなのか気になりますが、基本的に無雪の時にはチェーンスパイクをお守り代わりに持っていくと行けるのではないかと思います。
ただ標準コースタイムが11h25mなので体力に自信がある場合は問題ないのですが、そうでない場合は、高尾山口駅〜大垂水峠(同9h35m)にしてもいいでしょう。
また途中いろいろなバリルートがあるのでその都度体調によってルート変更が可能です。
狐塚峠〜高尾駅北口間は蜘蛛の巣なんて平気な人には問題はないでしょう。ただし基本的に樹林帯であまり面白くないルートです。トレランする人には登山者が少ないので黙々と走れるでしょう。ただし、意外とアップダウンが多くあります。
いずれにしても高尾山南稜は静かな登山道で気に入りました。
参考記事:
この記事へのコメントはありません。