雑記

なぜか興味深い脳科学者中野信子という中年女性

アイキャッチ画像:月刊SPA

本好きな私が滅多に本を買わないのは単に経済的理由によるものです。

しかしときに無性に本を買いたくなるのは、単に本好きというだけではなく購買欲、物欲という「欲」がときどき顔を出すからです。

いまだ物欲があるのかと驚くのですがこれも本能のなせる技です。

日常生活では週に何度かスーパーで食材や酒を購入しているのですがそれだけではまだ購入欲が不足しているのでしょう。

話を戻しますと今回購入した本は、「ペルソナ」という脳科学者の中野信子さんの本です。

初めてTVで見たときの中野信子さん

私が初めて中野信子さんを知ったのはテレビで「ホンマでっか」という明石家さんまのバラエティ番組で脳科学者(番組上「脳科学評論家」だったような)として出演していたときだったような気がします。

当時今よりも派手な金髪でちょっと濃いめの化粧でしたがどこかはにかんで引っ込み思案なような印象がありました。

何度かその番組に出るうちに他局にも出演するようになって確かTBSの「情熱大陸」という番組で彼女の家と夫(現在大阪芸術大学勤務)を紹介していました。

そのとき金髪だった髪(カツラ)を「もういい!」と言っていきなり取ったのにはちょっとした驚きでしたが、衝動的のように見えて実は事前に考えていたのでしょう。

金髪もなんとなくあれはカツラだろうなと思っていました。

しかし以来ますますこの女性に興味を持つようになったのです。

「ペルソナ」は内容は濃くないけど自伝的

本の帯には「脳科学者の自伝」となっているのですがあまり詳細な内容は意識的に避けています。ちなみにサブタイトルは「脳に潜む闇」です。

なぜ避けているかも書かれていますが、これも彼女の性格なのでしょう。

一見シャイで遠慮深い印象を与えますがそれは本人も言っているように内向的(内省的)な性格の持ち主だからでしょう。

それでいてメタル音楽が好きだったようです。いやだからこそメタルが好きなのかも。「メタル脳」なんて本も書いています。

この「ペルソナ」は自己紹介文にもなっており、マスメディアにいろいろ顔を出した結果あちこちから興味、関心を持たれコンタクトしてくるヤカラへの対応策でもあるようです。

つまりこれを読んで私をある程度知ってもらってからコンタクトしたい方はコンタクトしてくださいね、と言いたいわけです。

どうも彼女の著書を知っているようで実は何も知らずにコンタクトしてきて同じこと(過去に書いたこと)を何度も説明しなければならないことに頭の良い彼女はカチンときているようです。

離婚した両親は新興宗教の信者?

金銭的に余裕のある家庭ではなく、親の反対を押し切って結婚した両親は新興宗教にどっぷりはまり、最後は離婚に至ります。

どの宗教かは書いていません。書けばいろいろ問題があるのでしょう。

ネットで創価学会だと指摘する声もありましたが不確かです。

母親の意向で小学校入学前に東京から茨城へ移りなかなか友達も(周囲とあまりにも思考が異なりすぎて)できなかったようでうつうつとした思春期を過ごします。

本からは特に母親と仲が悪く、結局祖父母に育てられます。

しかし高校では進学高へ行くことになり大学も東大の工学部に入学。

東大へ行った理由は経済的理由の他に自分の居場所(存在を許してくれる場所)は東大しかないと思ったからです。

頭は子供の頃からやはり周囲より頭二つくらい抜きん出ていたようで、そのため周囲の子供や大人とは合わなかったとも。

その後医学系の博士課程を経て医学博士になっており、フランスの国立研究所(核研究施設内)でも研究員として働いていました。

しかし自分の性格と将来と見るとこのまま大学等での研究で一生を終えることはできないと考え、今のようにマスメディアに顔を出しつつも執筆活動・大学教授(有名大ではない)で生計を立てているようです。

中野信子さんの内省的で鬱屈した性格

先述の「自分の性格と将来」というのは、自分の内省的な性格から極度の空気を読めない人間であることとコミュニケーション能力が低いと自覚していたことが挙げられます。

さらに将来的にも大学に残ると男女差別によるセクハラ、パラハラがあり教授の気持ちで自分の将来が左右されることへの嫌悪とそれをうまくかわしきれないであろう不安と恐怖があったようです。

特に日本の大学の教授の選考基準は徒弟制度のようなもので旧態然としており非常に遅れた世界であることは周知の事実です。(教授は大名、お殿様なのです。)

このようにもともと内向的で鬱屈していた性格は素人目には研究者に向いているように見えるのですがそうでもないところがまた彼女の面白いところです。

中野信子さんの性格形成はやはり先天的なものと家庭環境のような後天的なものがあるように感じます。

あと子供時代から人の足音でも脳に響く偏頭痛に悩まされていたとありますが、この辺も彼女の人格形成に影響があったのかもしれません。

頭の良し悪しは先天的なものか後天的なものか

この本で彼女は頭の良さは先天的な影響が強いのか後天的な影響が強いのかについて「どちらも重要」と言っていますが前後の文脈から「先天的なもの」と考えていると感じました。

私は頭の良さは後天的なものではなく先天的な感じがするのですが、彼女の両親は特に頭が良かったわけでもなく学歴も両親とも短大だったそうです。

私のような頭の悪い人間は両親を見ても遺伝的とわかります。それは自分の努力不足という人もいるかもしれませんが私は小学校の頃から周囲を見て自分は頭が悪いと自覚していました。

同じ親でも兄弟で頭の出来不出来が出てきますので同じ環境下であっても異なる場合があるわけでやはり神様のいたずらとしか思えない先天的なものがあるのではないかと思います。

ただし、彼女も子供の頃欲しかった実験設備器具など親に買ってもらえず育ち、一方で大学教授を親に持つ学生達の与えられたものを知るにつけ「あ〜あ、やっぱり違うな」と実感したそうです。

なぜ中野信子に興味を持つのか

それではなぜ私は中野信子さんに興味を持つのかというと、やはりテレビで感じた性格です。

引っ込み事案のような、一人見知りするような内向性だけど何か外に発信したい性格。

さらに育った環境のせいか鬱屈とした、隠な暗い性格。

何か自分の鬱屈した性格の反動と言えるような挑発的な金髪と派手な衣装。

それに相まって中年特有?の体脂肪から見える容姿の淫靡(いんび)性。

何か一歩間違えると自殺するか犯罪者になってしまうのではないかと思うような感じさえを与えます。

このように何とも言えないような不思議な雰囲気を醸し出しているのが中野信子さんです。

中野さんと私では頭の出来がエベレストと高尾山ほどの違いがあるのですが性格は何となく似ていると感じます。

もちろん中野さんのような極端ではないのですが。

このような極端な性格の人は自分の性格に疲れるのではないでしょうか。

ご本人は空気が読めないと言っていますが、空気が読めたら自滅していたのでは。

私も空気が読めない、読まない人間ですがもし空気を読む人間だったら息苦しくなってストレスで自殺していたのではないかと思います。

しかしファッションセンスはない

それにしてもあの派手な衣装ははっきり言って似合っていません。本人はどこまで自覚してるのか。

メタルバンドが黒ずくめ、皮ずくめの衣装に身を包むように中野信子さんは派手な衣装を身に付けることによって自己アピールしているのでしょうか。

単に欲求不満の反動としか見えないのですが。

私も30代の頃はかなり派手なネクタイをしていた時期があります。今思い返すとかなりストレスがたまっていたように思います。

今着ているのが全てユニクロや無印ですからえらい違いです。

彼女はどうせファッションセンスがないのなら現在の地味な抑制した金髪ではなくピンク系にしてみたら面白そうです。

しかし、それではせっかく得た大学教授の職を失ってしまうかもしれませんが。もっとも大学もいろいろなですから結構学生受けして理事会でも承認されるかも。

ペルソナの意味

本のタイトルの「ペルソナ」は「仮面・役柄」を意味しますが、それ以外にマーケティング用語としても使われているようです。

しかし、ここでは「外界に適応するために必要な社会的・表面的人格」と位置つけられています。

彼女自身、自己の性格を「モザイク状の多面的性格と自己分析しています。

日々同じ性格が表面に出るわけではなくそのときどきで異なる感情を出すということでしょう。

社会性動物である人は仮面をかぶりながら人と接しています。

全て偽りの自分であるように感じてもそれは自分の中に存在する多数の顔の中の一つが出ているだけなのです。

ただし私はこう言った顔の使い分けをするのが下手・苦手なのであまり社会性のある動物とは言えません。

まとめ

この本を読むとなんとなくですが彼女の性格が見えてきます。

もちろん意識的にある程度見えるように書かれているわけですがどこまでも自分をさらけ出して書かれているわけではありません。

したがってある程度理解しそれ以外は想像でしか彼女の性格はわかりません。

彼女だけでなく人は誰しもモザイク状の多面的性格を持っていると思います。

だたしそれをTPOに合わせてうまく引き出すことができるかどうかはその人次第ですが。

彼女の魅力は普通に振る舞っていてもその奥には内省性・鬱屈性が潜んでおりそれが見え隠れしてそれらが相まって淫靡(いんび)性を帯びているところです。

別に美人でもなく容姿がすぐれているわけでもないのですが、気になる存在なのです。

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