アイキャッチ画像:マイナビ ウーマン
お袋の病気悪化・死亡でこの3ヶ月間に金欠の私は実家の札幌に3回往復しました。
実家にはいかず後家の姉がおり全て采配しています。
この姉は人生のほぼ100%を親との同居で過ごし現在に至っています。
親との同居は自由度がなく一人暮らしはお金が飛んでいく
実家で親と同居するということは生活費があまりかからないということでもあります。多少家にお金を入れているでしょうが、例えば私のように東京でひとり暮らし生活をしていると家賃、ユーティリティ費用、電話代、食費などの生活費でかなりのお金が毎月黙っていても飛んでいきます。本当に「飛んでいく」感じです。
この生活費が親と同居することでかなり節約できます。
しかしその分親の干渉を受ける可能性が高くなり自由度は一人暮らしよりかなり少なくなります。
私は親と同居するのがまっぴらだったので東京の大学に入りそのままこちらに居つきました。
一方の姉はずっと北海道暮らしですし、残りの人生も北海道で終焉です。
その長年の親と同居生活が現在の姉の人格に現れているのと感じたのがこの3回の東京ー実家往復で得た感想です。
話が長くなりました。
親と同居すると老化が加速する
親と同居するということは親と一緒に年をとっていくことで何かしら親の影響を受け続けているのです。
つまり親が年をとるとその子供も知らないうちに老化した親に感化されて年寄り臭くなるのです。
姉がまさにそうで、祖母と父親がなくなって以来お袋は毎日仏壇でお経を唱えたりカセットテープでお経を流したりしていました。
お袋がなくなると姉がそれを引き継ぎお経を唱え始めたときはびっくりしました。
私が小さい頃は祖母が仏壇の前に座って亡き夫(私にとって祖父)のためにお経を唱えていました。
したがってお経を唱えるのは老人だけと思っていたら私の姉も老人だったということです。
考えるまでもなく年齢的に60代後半の姉は間違いなく老人なので何も驚くことはないはずなのですが、子供時代を知っている私から見てまさかあの姉がお経を唱えるとは思っても見なかったので私は大いに驚き、そしてゾッとしたものです。
これって明らかに親と同居することで自分より30歳近く年上の老人(母親)に感化されたことは間違いありません。
つまり親と同居するということは親と同じような感性を持ってしまう危険性があるということです。
年寄り臭さが伝染してしまうのです。
これは本人も自覚していないことでしょう。
東京生活をしている私から見て実際姉がかなりの速度で老化しています。本人は健康面での老化の心配はしていますが精神面の老化は気がついていないでしょう。
私は今にしてつくづく親と同居せず家を出たのは正解だったと思います。
親と同居している子供(夫婦)と同居していない子供(夫婦)では明かに同居していない夫婦の方が心身ともに若々しいはずです。
老老介護は介護する子供の老化を加速させる
また親が病気、例えば私の母親のように認知症になったらもう同居している者はその介護で大変です。
夢遊病者のように日中と言わず夜中まで外出しようとしますし、家を出たら出たで戻れなくなり他人に保護されたりします。
お金を盗んだと言われるのは序の口で自分の悪口を言っているとかで暴れ始めたりと散々な目に遭いそれが延々と死ぬまで続きます。
やっと施設に入れてもそこで暴れて追い出され結局認知症患者の多い神経系病院に入ってそこで人生の終焉を迎えます。
親と同居する子供は経済な余裕を持ちますが晩年親の介護という精神的・肉体的苦痛を伴う場合が多いのです。
もっとも実家が借家だったりする場合は親の年金だけでは生活費は不足するはずで老齢化した子供もまだ働かなければないらい事態が出てきます。
一時期メディアで「破綻する老老介護」とか「8050」(親が80歳、子供が50歳からの老老介護)というキーワードで介護問題を取り上げていました。
親を施設に入れたくないと思うのであれば自分が経済的、精神的、肉体的に余裕を持っているかどうか自己確認してください。
もしどれもなければあなたの人生は自滅するでしょう。
親も子もどこかで割り切ることが必要です。そして全て個人で完結しようとするのではなく自治体など第三者に相談することが肝心です。
ひとり者の私は病気になって入院したら長年住民税や介護保険料などを支払っているので堂々と公共施設を利用するつもりです。
ただ認知症など精神的におかしくなった場合は適切な自己判断ができないかと思われるのであらかじめ自治体に相談する必要があります。もっともまだ時期尚早ではありますが。
終わりに
あることをきっかけに老化が加速する場合があります。それは長期、短期におけるストレスから来るものがほとんどです。ストレスホルモンと言われるコルチゾールが出ずっぱりです。
老化には個人差がありますが母親の葬儀に集まった50代、60代の従兄弟たちを見て私が一番元気だなと思いました。
それぞれ家族を持っているのでその分ストレスを抱えているらしく既成の固定概念にかなり縛られているなと感じました。
もちろん私も何かしらの固定概念に縛られているでしょうし確実に老化しています。何かの拍子にふと「あと何年生きるのかなぁ」と思うこともありますがこれって刹那的で老化の一つです。
特に登山で右膝を壊してから自分の老化を自覚するようになりいつまでも若くはないんだと思ったものです。
それでも筋トレは続けていますし粗食で健康的な生活を送っています。
日々規則正しい生活をし後はなるようにしかならないと考えれば気も楽になります。
そう、いつ死ぬか誰にもわからないことですから。
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