社会

ホームレス支援NGOの仕事から見えてくるホームレスのキャラの複雑さ

昨日つけっぱなしのTVでたまたま大阪でホームレス支援のNGOを立ち上げた女性(31歳)の活躍のドキュメンタリーを放送していました。

ホームレスには色々な過去があるものですがTVでは様々なホームレスを支援するスタッフとそれに戸惑うホームレスの姿が浮かび上がってきます。

ホームレス支援は一筋縄ではいかないと改めて思いました。

NGOの運営資金はレンタル自転車

このNGOはホームレス支援策としてレンタル自転車をビジネス化しその自転車の設置、回収、修理などをホームレスに任せてお金(日給、週給、月給)を支払う仕組みを作って運営資金を作っています。

それ以外にも喫茶店をやったりホームレスへの夜回り、住居支援、就職支援などを手掛けているのです。

スタッフは淡々として押し付けがましくなく付かず離れずの関係、無関心を装いつつ近づいて行くやり方を実践しているのに関心しました。

彼らホームレスにもプライドがあるのでそこを刺激しないような長年の経験から来る配慮なのでしょう。

31歳で長年というのは彼女が14歳の時にホームレス支援を始めたからです。

レンタル自転車業も最初は自治体に何度も門前払いをくらいようやく立ち上げたのです。

見た目や話し方では感じないのですがものすごく情熱がある人です。

レンタル自転車で働く元トラック運転手と家出青年

TVは過去を語らない元トラック運転手、両親の離婚で親から邪険にされ高校へはいかず家出してきた若い男性を中心にその後の変化を追っていました。

この元トラック運転手はスタッフに打ち解けているようで打ち解けていなかったのですが相棒となった家出男性に就職が決まったことを知ってから少しずつ胸襟を開き始めたようです。

日給仕事だったのをスタッフの勧めもありようやく週給にしたのです。日給であれば1日仕事ですが週給となれば1週間はその仕事をしなければなりません。つまりより安定した仕事をする方向へ心境の変化があったということです。

生活保護費を1日で使い込んで行方不明になった60代男性

NGO事務所にある60代のホームレス男性が入ってきて年金が月12000円しかないけど住まいを探しているということでした。

対応したスタッフは生活保護を受ければ良いのではと言うと以前住居を世話するから生活保護を受けろとある男性から言われて集合住宅へ住むことになったけどもその住居が非常に狭くて劣悪だったため飛び出してきた過去があるそうです。

注)他人の生活保護費につけ込む悪徳業者が後を立たないようです。

それでもスタッフは住まいを一緒に探すことができるので生活保護を受けるよう説得してその男性はそれを受け入れました。

その後生活保護手配をしてそのお金が入金されたまでは良かったのですがすぐ連絡がつかなくなり行方不明になったのです。

半ば諦めかけていた中NGO事務所近くの歩道に立っていたその男性をスタッフが見つけ問いただすと生活保護のお金をすぐ使ってしまい、自分はもうおしまいだと思ったそうです。

スタッフがなだめすかして今度からそうならないようにすれば良いからと説得していました。

ホームレスのキャラクターは難しいですね。もともと難しい人だからホームレスになってしまうのかホームレスになったから難しくなったのか。

仕事はやくざで住まいは刑務所

おまけは無口な中年男性(顔はボカシで不明)です。

この男性はほとんど話をしなかったのですが男性スタッフが仕事は何をされていたのですかと聞かれると「やくざ」と答え、以前はどこにいたのですかと聞かれると「刑務所」と答えました。

そのときスタッフは顔色一つ変えず淡々と対応していたのには関心しました。

いやはや色々な人がいるものです。

ジム帰りに見かけたホームレス

週1回はジムの帰りに普段とは違う定食屋へ行くことにしています。その定食屋へ行く途中にも街路樹を取り囲んでいるパイプでできた柵にいつもホームレスが座っています。

ロングヘアなので顔はよく見えないのですが40代と思われる男性はいつも黒のジーンズをはいて俯いています。あそこで何をしているのかいつも不思議に思うのですが、あの場所が誰にも邪魔されない場所なのかもしれません。飲食店街も結構近いし。

その定食屋で遅い昼食をとってから駅まで歩いて行くと途中小さな公園を通るのですがここにホームレスがときどきいます。

今日もいました。

公園の入口の石塀に俯いて腰掛けて眠っています。それが半ケツなのです。尻の割れ目が見える状態で座っていました。

何を考えているのかさっぱりわかりません。

半ケツの皮膚は茶色です。日に焼けているのか垢(アカ)なのかわかりませんが、ほとんどのホームレスの肌の色は茶色で中には黒色もいます。

さらにもう一人、公園そばの自動販売機でお釣りのコインを探して指を突っ込んでいる70代?のモジャモジャ髭のホームレス男性がいました。ボロボロの黒のダウンジャケットにビニール傘を杖代わりにしていました。

暖かくなったからでしょうか、アリンコのように出てきます。

終わりに

一口にホームレスと言ってもいろいろです。

上記のドキュメントを見てホームレス支援は本当に根気がいる仕事で情熱がないと続かないしのめり込めばホームレスが逃げて行きます。

ホームレスのキャラは複雑系なのです。

暖かくなって冬以上にホームレスが街中の片隅に再登場してくるでしょう。

明日は我が身と思いつつ人生の後半を過ごしてきましたがどうも私にはホームレスにはなることができないなと感じた放送でした。

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