映画

地味だけどどこか人と繋がっていると感じさせるモザイク映画「アイミタガイ」

アイキャッチ画像:映画.com

今日も日中は暖かく。しかしそろそろ冬の気候になるようですが。

さて以前から気にはなっていたけどどうしようかと思っていた邦画をTOHOシネマズ新宿で観てきました。

タイトルは「アイミタガイ」。

「アイミタガイ」の超ザックリしたあらすじ

中学時代からの親友の吐海(藤間爽子)が突然亡くなり無気力になりつつあったウェディングプランナーの梓(黒木華)は、どこか頼りない恋人の澄人(中村蒼)とも真剣な交際に二の足を踏む。

吐海の両親は娘の遺品整理をしている最中電源が入りっぱなしの吐海の携帯にメールを送り続ける梓の存在を知ることに。

梓の仕事場では結婚式でピアノを弾く女性が入院し代わりの人を探していたが梓の叔母(安藤玉恵)の仕事先に高齢でピアノを弾く人(草笛光子)がいると言われ2人でその女性に会いに行く。しかしその家は中学時代梓と吐海にとって因縁の場所であり当時を思い起こすのであった。

一方吐海の両親当てに児童施設から娘当てに手紙が届く。不審に思った父親(田口トモロヲ)が連絡を取ると…..

鑑賞後の感想

・互いに見も知らぬ赤の他人であった人たちが全てどこかで繋がりを持ちその人たちの人生に互いに影響を及ぼしていることを気づかせる作品で見終わって心が和みました。

・人それぞれの小さな生活を1片1片集めると一つの大きな人との繋がり(塊)が見えてくるまさにモザイク映画となっています。

・非常に地味な作品ですが「人はひとりで生きているわけではない」ということを考えさせてくれます。

・この作品に出演していた梓の叔母役に安藤玉恵が出演しています。この女優は今年観た「ラストマイル」(下記参照)にも出演しています。地味な女優さんですが深夜食堂でのストリッパー役がハマっていていい女優だなと思って気になっていました。

参考記事:『満島ひかり主演「ラストマイル」を新宿ピカデリーで観てきました

・原作は中條ていという作家の短編集です。いかにも女性らしい細やかさで監督も女性かと思ったら草野翔吾という男性でした。

・風吹ジュンも梓の祖母役で出演していますがこちらは演技がうまいのかどうか。若い頃の風吹ジュンは小悪魔的なかわいいタレントでした。

・宝石店の親父はどこかで見たことがあるんですが誰だったかなぁ。

終わりに

・上映はTOHOシネマズ新宿のなかでは一番小さいスタジオと思われる場所で観客は6割程度でした。

・この映画館は施設は素晴らしいのですが歌舞伎町のど真ん中にあるので鑑賞後外に出るともう外国人観光客で一杯。相変わらず好きになれない場所です。そしてすぐ横には悪名高い「トー横」(東宝ビル横)があり家出娘など東京や地方からの少年少女らが集まり、それに群がるように夜の商売人が集まります。夜は日本とは思えないほどの惨状になり朝になるとこれまたこれが日本かと思うほどゴミの山となるのでした。

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