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曇り空で生ぬるい気温の今日、テアトル新宿で橋口亮輔監督の「恋人たち」を観てきました。
ちらっと内容は見ましたがいつものように詳細は知らず。「喪失と再生のお話」らしい。
「恋人たち」のザクっとしたあらすじ
通り魔殺人で妻を失い生きがいを失った男アツシ(篠原篤)。橋梁点検の仕事をしながら犯人からせめて賠償金を勝ち取ろう弁護士を通じて奔走する。
退屈な生活でどこか自分を押さえながら生きる平凡な主婦瞳子(成嶋瞳子)はひょんなことから流れものの中年男性(光石研)と一緒に生活することで現実逃避しようとする。
同性愛者でかつ完全主義の弁護士(池田良)は依頼主には全く寄りそうとすることなくビジネスライクで仕事をこなしていくがプライベートでは昔から好きだった友人から疎遠にされ喪失感を味わう。
各人が生きていく過程で体に溜まった澱(おり)のようなものをもがきながらも吐き出し、自分の生き方を見つめ直し再び生きていこうとします。
傍に光石研、木野花、リリー・フランキーや安藤玉恵らが固めます。
鑑賞後の感想
・主演の各人は一度も見たことがないと思っているといずれも監督自身がオーディションで選んだ無名の新人俳優でした。どおりで見たことないわけです。それにしても平凡な主婦役をやっていた成嶋瞳子はてっきり売れないベテラン俳優かと思っていました。それほど役にハマっており一見知的障害じゃないのかと思えるほどぼ〜っとした役を見事に演じていました。昔、TVドラマ(ムー一族か時間ですよ)で樹木希林(当時の芸名は悠木 千帆)のブスな脇役で出ていた女優さん(橘雪子?だったかな)を思い出しました。雰囲気が似ています。
・脇役といえば安藤玉恵。この女優も私の好きだった深夜食堂に出演していました。この映画でもいかがわしいスナックのママ役で出演。ちょっぴりエキセントリックだけど憎めない役柄は健在です。満島ひかり主演の「ラストマイル」にも脇役で出演しており映画ブログにも書きました。

・映画の冒頭から通り魔で妻を失った男の独り言で始まりましたがなんだか暗い映画だなと思っていましたが最初は通り魔で妻を無くした男とは知らされず後になってそれが知らされます。これも何か意図したものがあったのでしょうか。
・映画タイトルの「恋人たち」とは主演の3人のことを言っているようですが、かれらの恋人の相手は誰なのでしょう。
終わりに
・最近映画を観る機会が増えていますが、それは今いろいろな思いがあって観られるうちに観ておこうと思っているからです。
・世の中のどこかでありそうな人間ドラマですが人とあまり深く関わりたくないと思っている私にはちょっと暗くて刺激的な映画でした。
・平日の午前中とあって観客は20人程度?だったかな。このテアトル新宿はクセがあってあまり流行り物の映画はやりません。私も今回久し振りに来ました。
















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