社会

このまま日本はどこも高齢者ばかりなってしまうのか

アイキャッチ画像:business insider

日中電車に乗っていても街中を歩いていても喫茶店にいても気づくことがあります。それはやたらに高齢者が多いこと。

新型コロナウィルスの影響で来日する中国人が少なくなってホッとしているのもつかの間、その分なんだか高齢者が目立っているように見えます。

エスカレーターで動かない高齢者

エスカレーターに乗ると片側は立ってもう片側は歩く習慣がいつの間にか出来ましたがその歩く列が途中で止まってしまう場合があります。それは高齢者が立ち止まっているからです。

幅の狭い一列しか乗れないエスカレーターも普段は流れるように上り下りいくのですが途中で突然止まってしまう場合があります。もちろんそれは高齢者が立ち止まっているからです。

本来エスカレーターは立ち止まって乗るので文句は言えないのですが流れを完全に無視する(というより気がつかない)のはほとんど高齢者です。

また歩行速度も遅く日本一利用客の多いJR新宿駅の構内などは高齢者が歩くのには少し無理があります。特に朝夕は。歩く流れが遅いなと思ったら前方に高齢者かスーツケースを持って歩く旅行客がほとんど。

エスカレーターやエレベエーターが近くになく階段を上り下りする時も流れが止まったなと思ったら高齢者が手すりを頼りに上り下りしています。

これからは高齢者の動きに合わせた時間配分が必要になるかも。

喫茶店にたむろする高齢者

先日ドトールでは私がパソコンでネットサーフィンをしている時にふと視線を感じたので横を見ると70代前半と思われる高齢男性が私のパソコンを覗いていました。

その高齢男性はホットコーヒーを飲む時「ズゥ〜ッ、ズゥ〜ッ」と異様に大きな音を立てて飲み始めました。水もほとんど一気飲みで何回も水を取りに行きます。

そして今度は喫茶店の紙ナプキンで口の周りを一生懸命拭いています。何十回も勢いよく。そしてまたコーヒーを「ズゥ〜ッ、ズゥ〜ッ」とやります。ものすごい音です。何かストレスがたまっているのかとさえ思えます。

気分が悪くなって帰ろうと身支度をしていると今度は独り言を言い始めます。それも口パクで。無音です。前を向いて表情豊かに一生懸命口パクをしています。

私はゾッとしてソソクサと立ち去りました。形態は異なりますがこう言う高齢者はよく出てくるんですよ、喫茶店に。

おそらく私のような一人暮らしか家族がいても相手にされないのかいずれかでしょう。

私もあと10年経ったらあんな感じになるのでしょうかね、ゾッとします。本当長生きしたくないと思う瞬間です。

このブログを書いている喫茶店でも私の隣のロマンスグレーの髪で全身黒ずくめの紳士然とした高齢者から加齢臭が漂ってきます。おそらく本人は自覚していないのでしょう。

もうすぐ3人に1人は高齢者

日本はまもなく3人に1人が65歳以上の高齢者になります。もちろん3人に1人が全て上記のような高齢者になるわけではないでしょうがそれに近い状況になることは考えておいたほうがいいでしょう。

デパートの化粧品売り場が化粧品の匂いでムンムンして吐き気をもようすようにこの先電車内、喫茶店内などは加齢臭で吐き気がする場所になるのでしょうか。

ふとこのまま高齢者ばかりになったら日本はどうなるんだろう、なんて考えてしまいます。

全ての動きが緩慢になり全ての考え、行動はネガティブで後ろ向きになるのでしょうか。

高齢者は日本経済をだめにしていると言われる老害団体の経団連のように自分たちは日本社会に必要と思っていても現実には無用の長物となってしまうのでしょうか。「人間引き際が肝心」とはよく言ったものです。

「人生100年」なんてゾッとしますね。もちろんこんなフレーズはマーケティングの世界が作り出したもので全てはビジネスための産物なのですが。

周囲の情報に振り回されないことが大切です。

75歳以降の高齢者は家にこもる?

出典:Ha-no-ne

しかし70歳を超えると特に75歳以上になるとほとんど家にこもるというデータもあります。

おそらく下半身の筋力がなくなり歩行が困難になってきて外出が面倒になるからでしょう。いわゆる「サルコペニア」状態です。

したがって高齢になってもある年齢に達すると自宅で「仮死状態」になっているので駅、喫茶店、図書館などの利用率がグ〜ンと減るのです。

そうなればそこら中に加齢臭が蔓延することはないかもしれません。また自宅で加齢臭を充満させても本人や家族はその匂いに慣れていますのでその臭さに気がつきません。

さらに自宅にこもることは他人にとっては「加齢臭の封じ込み」になるのでいいことなのかも。

しかし下半身の筋肉が落ちると行動範囲が非常に狭くなりかつ精神的にも閉鎖的になりやすくなります。それに老老介護が加わると悲惨な状態になるのも目前です。

サルコペニアを防ぐには筋トレが一番なのですが下半身の衰えが早い人ほど運動を嫌う傾向があるので厄介です。

加齢による筋肉量の低下(サルコペニア)の原因とその予防法

散歩がいい運動というのは80歳の人が言うことです。散歩では筋肉がつきません。

高齢者は上半身は懸垂で下半身はスクワットで体を鍛えましょう。何も加重しなくても自分の体重で負荷を与えればokです。余裕ができたら荷重しましょう。

ゾッとする70歳定年制

現状の年金制度に無理が出てきたので政府はもう65歳の定年から70歳定年へ移行しようとしていますが、これってかなり無理があります。

現在健康年齢が男性では72歳なので70歳に定年になるとすぐに「あっちが痛いこっちが痛い」の生活になって残りの人生を謳歌するどころではなくなってしまうのです。

おそらく政府は健康年齢も72歳から75歳、78歳あたりまで延ばすのでしょう。まさに「人生100年」なんてほざき始めるのです。

死ぬまで働いてくださいというわけです。先進国で日本だです、こんな高齢になっても働けと政府に奨励される国は。

もっとも今のアメリカも日本に近いかも。アメリカも各個人の経済状況はある意味日本以上に大変かもしれません。なんたって学生ローンの洗礼を受け、数百万円から数千万円の借金を学生時代に作ることもあるからです。結婚して家を建てるどころではありません。

それでなくともアメリカは日本以上にクレジットでなんでも購入しがちで個人の借金がすごいのです。

日本とは桁違いの大金持ちがいますがそれはアメリカの1%未満の人たちです。

したがって一般のアメリカ人も高年齢になっても働かなくてはならないのです。まさに負の連鎖ですね。

定年が70歳まで延長になっても何をするのでしょうか。できることはあると思いますが何をするかよりも何ができるのかが問題です。自分の経験を生かした仕事につくのか新たな仕事にチャレンジするのか本人次第ですが採用する側はどういう気持ちなのでしょう。

私などは60歳前に新組織になってリストラされた口ですが、60歳になったらよほど需要のある仕事をしてきたかコネがない限り年齢で簡単に「切り捨て」られます。

再雇用されて65歳、70歳まで同じ会社で仕事を同じ仕事をしようとしても同じ仕事でも現役時代の60%の給与、ボーナスは年1ヶ月程度、かつかつての部下が上司。モチベーションが上がらないのは必須です。それでも65歳まで働くのは住宅ローンが完了していないからでしょう。

よほど働くことが好きな人を除いて「日本のサラリーマンは会社が嫌い」なのでずっといたくはないのです。ずっといたい人は他に行くところがない、することがない人なのです。

年金支給を遅らせるために70歳定年制がありそれに乗っかってそこまで働くのは現役時代に十分な老後資金を蓄えていなかったからです。

私のように老後資金など50代半ばから計算し始めて「全然足りない!」と嘆いてみても後の祭りというおバカもいます。

それ以外は定年になっても何もやることがないからとりあえず仕事をするというパターンです。他人のことですから人それぞれと言ってしまえばそれでおしまいなのですが私は組織に入って70歳まで働くなんてまっぴらです。

私の場合はシコシコと好きなブログを書いて何とかお金を稼ぎたいと思っていますが現実の超厳しさの洗礼を受けています。

地方はもっと高齢者だらけ?

私はほとんど東京から出ないのですが、地方では東京以上に高齢化しているのではないでしょうか。

最近は東京への人の流入も減少気味のようですがまだまだ地方都市の過疎化は減速していないようです。

それでも東京よりも子供が育てやすい地方への移住する人も結構いて特に千葉県のある地域では多くの若い夫婦が移住をしてきているそうです。

それにしてもどうして地方の高齢者は東京の高齢者より老けて見えるのでしょうね。生活の刺激が東京の方があるからかでしょうか。時間の進み方がゆったりすると老化が早いのでしょうか。

忙しく生きている方が老化が早いような気がするのですが、きっと東京の生活では気が抜けないのかもしれませんね。

その分気持ち張り詰めて若く見えるのかも。それがいいか悪いかは別にして。

自立した高齢者になるために

・自分の好きなことやりたいことを現役サラリーマン時代のうちにやり始める

・定年になってからやりたいことをやろうでは遅すぎる

・40代から細かい老後資金を考える必要はないがザックリとした計算はしておく

・最大の投資は留学などの自己への投資であると考える

・老後は健康と少しのお金が大切

・情報に振り回されず自分は自分と考える

・家にこもりたくなかったら筋トレをしよう

・散歩では筋肉はつかない

・加齢臭を防ぐ手段の一つは有酸素運動

・高齢者もスマホを使いこなせて当たり前の時代

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