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本日は晴天なれど映画を観に新宿へ。
「2度目のはなればなれ」というイギリス映画でTOHOシネマズ新宿で観てきました。原題は「The Great Escaper」(大脱走者)と邦題と全く異なるところが面白いですね。
TOHOシネマズ新宿は歌舞伎町のど真ん中にあるのであまり行きたくはない映画館なのですが。
「2度目のはなればなれ」の超ザックリしたあらすじ
イギリスのブライトンで老人ホームで暮らす老夫婦バーナード(バーニー)とレネ。
残り少ない人生をジョークを言いつつもお互いを気遣いながら生活する2人。
英国海軍出身のバーニーはノルマンディ上陸作戦70年の記念式典に夫婦揃って出席したかったのですが手違いで1人分しか予約できませんでした。どうしてもその記念式典に出席したかったバーニーですが狭心症を患うレネを思い踏ん切りがつきません。それを察したレネは1人で行ってきなさいと背中を押します。
バーニーは乏しい資金でなんとかフェリーに乗り込みフランスに到着。しかし老人ホームの従業員には全く知らせず外出したのでホーム内は大パニック。警察にも連絡して行方不明届を出して大事に。
しかしバーニーがフランスの記念式典に出席しに行ったとわかるとイギリスメディアは89歳の退役軍人がノルマンディの記念式典に出席のため老人ホームを大脱走と大きく取り上げますが、当のバーニーにはある目的があって式典に参加したのです。
バーニーとレネがもう決して離れ離れにならないと誓ったのにバーニー1人でフランスへ渡ったその理由とは。
バーニー役にマイケル・ケイン、レネ役にグレンダ・ジャクソン。両名ともイギリスの名優でグレンダ・ジャクソンは本映画が公開される前に他界し、マイケル・ケインも俳優を引退。
鑑賞後の感想
・どこかで観たことがあるような、と思わせる映画です。第二次世界大戦に出兵した男と兵器工場で働く女。ともに戦争でのトラウマを抱えている2人。それでもこれまで1秒でも無駄に人生を過ごしてこなかったと言い切るレネ。
・狭心症を患い医師から余命もわずかと言われても夫には内緒にしているレナ。老人ホームの従業員に問い詰められるも断固拒否。
・乱暴な若者たちが享楽に走る姿を見て人生を無駄にするなと言っているように聞こえました。
・フランスの英国人墓地に眠る何千というイギリス人兵士を見て「みんな無駄死にだ」と叫びます。なんだか靖国神社を思い出しました。彼らも無駄死にだったのでしょうか。実際に戦場に行った退役兵士から見ると無駄死にと言える場面も多々あったでしょうね。
「靖国で会おう」と死んでいった兵士たちはA級戦犯といっしょに奉られてどう思っているのでしょうか。保守はA級戦犯はGHQが決めたこととで日本が決めたことではないと言うのでしょうが戦争の歴史は勝者の歴史であり敗者が何を言おうが覆る事はないのです。
台湾有事問題から日本もそう遠くない時期に戦争に巻き込まれる可能性も大きくなってきました。あの頭の古臭い習近平は何をするかわかりません。台湾有事は単に中国と台湾の問題だけでなく日本、アメリカが絡んできますがアメリカが直接兵士を派遣するかはわかりません。またロシアのウクライナ侵略で第3次世界大戦が起こると<アメリカ、NATO>VS<ロシア、イラン、中国、北朝鮮>の構図となります。もちろん間接的には日本も絡み日本の米軍機基地からロシア、ウクライナに出動することもあり得るのです。
・ちなみに映画の舞台のブライトンは私が1980年代前半語学留学した地でもあり街並みや海岸の映像を見てどこか見覚えがあるような気がしました。もう昔すぎて忘れてしまいましたが。
終わりに
・座席数200席程度の小さなスタジオで客の入りは7割程度でした。佳作なのでこんなものでしょう。タイトルのインパクトの無さが客先動員数に影響していると思います。
・それにしても日曜日の新宿は平日よりも大混雑しています。いつものように外国人観光客は本当多い。もう帰れよ、と言いたくなります。
・この映画は佳作で観て良かったと思います。
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