毎朝の歯磨きをするとき口の中が粘ついているときがありその唾液を「プッ」と吐き出そうとしてもそれがなかなか切れないときがあります。
歯磨きは朝食を済ませた後にしているので当初このネバネバは毎朝食べる納豆(2パック)のせいだろうと思っていました。
しかし以前歯科医院で睡眠用マウスピースを作ってもらったとき、歯のクリーニングもしてもらったのですがそのとき歯科衛生士がtaoさんの唾液は粘着性がある、と言われました。
そのとき私は「?」だったのですが頭の片隅にそれが残っていました。
そのためちょっとネットで調べてみると「ヘェ〜」という感じでした。
目次
唾液の主な働き
そもそも唾液にはいくつかの役割があります。
・食物の分解作用(消化作用)
・抗菌作用
・虫歯の予防
・口内の粘膜の保護
・舌の動きをなめらかにする
・食後口内が酸性になるのを中和する
唾液不足の方もいるようですが私の場合は唾液の不足を感じることはありませんが正直言って唾液による上記の働きを実感することもありません。
唾液などあまりにも当たり前過ぎて実感できないのでしょう。しかし唾液がなくなったらと想像すると「なるほど、困る」となります。
その唾液には2種類あります。
唾液の「サラサラ」と「ネバネバ」は自律神経の働きで決まる
この唾液には2種類あって「サラサラ」した唾液と私のように「ネバネバ」した唾液があります。
この違いはどこからくるかというとそれは自律神経の働きによって生じるものです。
「サラサラ」唾液は副交感神経が働いているときに分泌され、「ネバネバ」唾液が交感神経が働いているときに分泌されます。
副交感神経はリラックスしているときに働きます。睡眠を含む安静にしているときに働く神経です。
一方交感神経は仕事、運動など刺激的なことをしているとき、あるいは何かイライラしたりストレスがあるときに働きます。
つまり副交感神経はリラックスしているとき、交感神経はストレスがあるとき働くのです。
そうすると私はストレスがあるのでしょうか。ほぼ毎日のようにネバネバした唾液があるので毎日ストレスを溜め込んでいるのでしょうか。
会社員時代だったら十分あり得ますが今現在はどうも「?」マークなのです。
しかしストレスにも精神的なものと肉体的なものがあります。
週3回筋トレをして筋肉肥大を狙っている身としては筋肉はもちろん関節等にも痛みを感じ毎日体のどこかはそれを修復しようと炎症しているのです。
従ってわたしのストレスはほぼ肉体的なものから来るのでしょう。もっともそれに付随して肩が痛い、肘が痛い、足裏が痛いと日常生活にも感じると精神的にも悪影響があるはずです。したがって肉体的と同時に精神的にもストレスが溜まっているのかもしれません。
またちょっとイラつくときがあるかな、いろいろと。
「サラサラ」と「ネバネバ」唾液の働き
イライラとストレスでネバネバ唾液というと全くネガティブな印象がありますが、それだけではないようです。
サラサラ唾液の働き
主に耳下腺から分泌され
・自浄作用(食べ物を洗い流す)
・消化作用(消化酵素が多い)
・食べ物を湿らせて飲み込み安くする
という働きがあります。
ネバネバ唾液の働き
主に舌下腺から分泌され
・粘膜の保湿
・細菌を絡め取り体内への侵入を防ぐ
という働きがあります。
ネバネバ唾液も役には立ってはいるのです。
しかし日常生活ではリラックスできる状況が望ましいので結果としてサラサラ唾液が多い方がいいのでしょう。しかもサラサラ唾液の方が消化酵素を多く含み、自浄作用もあるのですから。
ただしネバネバ唾液は口臭の原因にもなるので注意しましょう。
納豆やオクラに含まれるムチンというネバネバ成分がこの唾液にも含まれているので口臭が納豆臭くなるかもしれません。
なぜ高齢者は唾液量が少なくなるのか
ところで高齢になると唾液の量が少なくなって食事や会話も不便になったり口臭が強かったしたりすることがあると聞いたことがあります。
それではなぜ高齢者はこの老化を早めてしまう唾液量の低下を招いてしまうのでしょうか。
注意)高齢者のすべてが唾液量が低下するわけではありません。健常者であれば唾液量は低下しません。
一般に唾液量は0.5〜1.5ℓ/日です。
さまざまな薬の服用が原因
高齢になるといろいろな薬を服用することが多くなる傾向があります。
消炎鎮痛剤、利尿剤、去痰剤、睡眠鎮静剤、抗ヒスタミン剤などいろいろな薬がありますが、これらの中に口内乾燥を引き起こ成分が含まれている薬があるのです。
したがって複数の薬を日々服用している高齢者は口内乾燥を引き起こす、つまり唾液の分泌量が減少する傾向にあるのです。
生活習慣
さらに高齢になると柔らかい食物を摂取する傾向にありあまり咀嚼しなくなります。唾液は咀嚼すればするほど分泌されますので自然と唾液が分泌されなくなるのです。
水を飲めばいいという方もいますが全く違います。先述の通り唾液には消化酵素が服まて食物の栄養素の消化吸収を助けます。口内での消化が不十分ですとそれは胃腸内の過負荷となり胃腸を弱めてしまう原因にもなるのです。
さらに抗菌作用などもあり唾液不足はこれらの効果を半減させてしまいます。
また唾液にはアンチエイジングになるホルモンが含まれていることもわかってきました。
唾液量を増やす方法
それではどうやれば唾液量が増えるのでしょうか。
唾液腺のマッサージ
唾液は舌下、耳下そして顎下から分泌されます。
この分泌腺をマッサージすることで唾液の分泌を促進させます。
・顎の真下に親指を当て突き上げる
・耳の裏下から顎のラインにかけて上から下へと2本指もしくは親指1本で押していく
よく咀嚼する
食べ物は硬いもの、柔らかいものを含めてよく噛んでから飲み込む
服用している薬の成分を確認する
医師もしくは薬局で処方されている薬の中に口内を乾燥させる成分があるかどうか確認する。そして医師と相談してその成分が必須かどうか確認し、そうでなければその成分を除去してもらう。
唾液を促す食物を摂取する
・クエン酸を含む食品(梅干し、レモンなどの酸味のあるもの)を摂取する
・ポリグルタミン酸を含む食品(納豆など)を摂取すると唾液の分泌を持続的に促進する
・ガムを噛み続ける(あまり人前では勧められませんが)
舌の運動
・口を開き舌を強く突き出したり引っ込めたりする
・口を大きく開く舌を出しぐるっと回す(右回り、左回り)
・舌先を口の中でぐるっと回す(右回り、左回り)
終わりに
サラサラ唾液とネバネバ唾液の両方が必要ですが、基本的にはサラサラ唾液の分量が多い方が良いことがありそうです。
良くも悪くも筋トレによるストレスがあります。さらに一時的ですが筋トレ後の免疫力の低下もあるのです。
したがって私は免疫力アップのために亜鉛のサプリを摂取しています。もちろんビタミンC、B群も摂取しています。
それでも冬期は風邪をひきやすいのです。
唾液もバカにできません。
虫歯予防にも一定の唾液量は必要です。
しかし唾液にもアンチエイジングを促進するホルモンが含まれているとは知りませんでした。
どちらかというと早食いなので咀嚼回数は少ないかも。
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