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以前から観よう観ようと思っていた映画でした。
役所広司主演の「PERFECT DAYS」をTOHOシネマズ 新宿で観てきました。
週末のせいかそれとも1日2回の上映のみのせいか、場内は満席。
「PERFECT DAYS」のザックリしたあらすじ
東京の浅草界隈の安アパートに住み、渋谷区内のトイレ清掃員をして生活している平山(役所広司)。
毎朝起きると髭を剃り歯を磨き、出勤前に缶コーヒーを飲み、カセットテープで古い音楽(基本洋楽)を聞きなから軽自動車で出勤。昼食は渋谷区?の神社の境内の木々の前で昼食。帰宅後浅草界隈の飲み屋へ。
毎日同じ事の繰り返しですがそんな生活で彼は満足し幸せそうに見えます。
しかしある日突然若い女性が彼のアパートを訪ねてくることで彼は自分の過去を思い出し心が揺れ動きます。
それでも時は静かにそして粛々と過ぎてゆき、やがて彼の心の揺らぎも穏やかになっていくのでした。
鑑賞後の感想
監督は「ベルリン・天使の詩」のビム・ベンダース。「ベルリン・天使の詩」は私も若い頃観ましたがよく理解できずこのドイツ人監督の映画は苦手になったのですが、この映画を観て「いい映画」を作る監督だなぁと思ったのです。
いつものように登場人物の詳細を知らないまま観ているので観ていて、あっ、石川さゆりが出ている、三浦友和が出ていると驚いたものです。
この映画には平山が毎日軽自動車に乗りながらカセットテープで音楽を聴くのですが、この音楽はまた懐かしい音楽ばかり。タイトルは忘れてしまいましたがほとんど昔聞いたことがあるような懐かしい洋楽です。
しかも場末のスナックのママ役の石川さゆりが日本ではちあきなおみが歌っていた「朝日の当たる家」を歌ったので感激。
それにしても石川さゆりは太ってました。
さらに三浦友和にも驚かされました。横顔シーンが多かったのですがなんだかロバート・レッドフォードに似ていたような。目が悪くなったか。それにしても格好良かった。
最後は平山が車中で「feeling good」を聞いていたのにはまた驚き。この歌も好きだったのですが私が聞いたことのある歌手はど迫力な歌唱力の黒人女性だったのすが、今回は男性(おそらく黒人)が歌ってました。いろいろな人がカバーバージョンをだしているのでしょう。
「perfect days」も曲名から取ったのでしょう。映画のなかで使われています。
それにしてもいい感じの映画でした。
役所広司はこの映画でカンヌ国際映画祭コンペティション部門で男優書を受賞したのでした。
しかし、銭湯シーンで裸になっていた役所広司の大胸筋はほとんどなく胸が垂れていたのにはがっかり。もっと鍛えろ、と言いたい。
終わりに
いい映画を観た後は気持ちもいい感じです。
今朝方見た夢は自宅トイレでなぜか便器の横から立ち小便をしてすべて便器に入らずトイレ内が小便だらけになって目が覚めたので何やら不吉な感じがしていたのですが、見事この映画で浄化してくれました。(私は平素自宅では便器を汚すので小便も座ってするのです。だからおかしい!何故立って、しかも便器の横から。)
映画のトイレ清掃と私の小便となにか因果関係があるのでしょうか。
それにしても毎日の昼食を取る神社の境内の木々を見て写真を撮り、そして毎晩平山は就寝中にうつらうつらとその木々の影が出てくるのは何故なのか観ていてわかりませんでしたが、最後になって「木漏れ日」という言葉がテロップに出てきたので「ああ、なるほどね」とようやくわかったのでした。(遅いね!)
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