アイキャッチ画像:日本経済新聞
私は自炊しているので週3、4回近所のスーパーに行って買い物をします。
そしてほとんど両手にレジ袋を2つぶら下げて帰宅することになります。
中身は通常サバの水煮缶、大豆のミックス缶、無塩アーモンド、ミネラルウォーター、キャベツ半分、ピーマン、カットシメジ、納豆、卵10個入り、カットわかめ、なめこ、刻み油揚げ、豆腐、冷凍枝豆などです。
それ以外にも缶ハイボールや焼酎(紙パック)などの酒類を購入する時もありますが、酒類は別のスーパーの方が安い場合が多いので安い方で買います。
しかしこれらを入れるレジ袋が7月1日から有料化になり厚さがペラッペラのエコバックなるものが売れているようです。
目次
レジ袋の有料化の背景
下記は経済産業省、環境省のプラスチック製買物袋の有料化の趣旨・背景です。
プラスチックは短期間で経済社会に浸透し、我々の生活に利便性と恩恵をもたらし てきた。一方で、資源・廃棄物制約や海洋ごみ問題、地球温暖化といった、生活環境 や国民経済を脅かす地球規模の課題が一層深刻さを増しており、これらに対応しな がらプラスチック資源をより有効に活用する必要が高まっている。
こうした背景を踏ま えて 2019 年5月に政府は「プラスチック資源循環戦略」を制定し、その重点戦略の1 つとしてリデュース等の徹底を位置づけ、その取組の一環として「レジ袋有料化義務 化(無料配布禁止等)」を通じて消費者のライフスタイル変革を促すこととした。
有料化対象外のレジ袋
ただし買物袋でも下記の3種類は有料化の対象外となります。
プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです
海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです
バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
植物由来がCO2総量を変えない素材であり、地球温暖化対策に寄与するためです
プラスチックとは何か
そもそもプラスチックとはなんでしょう。
高分子物質(合成樹脂が大部分である)を主原料として人工的に有用な形状に形作られた固体である。ただし、ゴム・塗料・接着剤などは除外される。
JIS(日本工業規格)
簡単に言うと「石油からできた合成樹脂」となります。
ひとくちにプラスチックと言ってもいろいろあります。下記はプラスチックのフロー図です。
注)エンプラ=エンジニアリングプラスチック
レジ袋の原料は?
下記のフローは原油を精製する過程で生まれるナフサからエチレンやプロピレンが精製されそれを元にプラスチック製品ができることを簡単に表しています。
ちなみに、下記はプラスチック原料とその製品です。
・ポリエチレン(PE):レジ袋
・ポリエステル:エコバック、ペットボトル(PET)、卵のパック(PET)
・ポリ塩化ビニール(PVC):水道管、パイプ、手袋
→一般に「ビニール」と言っているのはこのポリ塩化ビニールのことを指す場合が多いのです。レジ袋はビニール製ではないことに注意しましょう。
注)PET(ポリエチレンテレフタート)はポリエステルの一種です。
有料レジ袋の値段は?
近所のスーパーのレジ袋は7月1日から下記のようになります。
・大(3Lサイズ):5円
・小(Lサイズ) :3円
おそらく他のスーパーやコンビニも同じような価格でしょう。
しかしちょっとおかしな事があります。
この近所のスーパーのレジ袋には「バイオマス素材の配合率が25%です」と明記されています。
そうであればこのレジ袋は先述の通り「レジ袋の有料化の対象外」となります。
なぜ有料化の対象外なのに有料化するのでしょうか。
おそらく私のようにレジ袋をゴミ袋として再使用する人がいるために環境に優しい素材に切り替えたのでしょう。
さらにネットでこのスーパーをチェックするとレジ袋(ポリ袋、紙袋など)の収益金はスーパーの財団などに寄付して環境保全などに役立てると書いています。
エコバックは購入したほうがいいのか
レジ袋の有料化で問題が2つあります。
・エコバック(買い物バック)は購入したほうが得なのか
・自宅のゴミ袋は何を代用すればいいのか
週3回、大のレジ袋2枚購入すると1ヶ月では4x3x2x5円=120円/月の出費となります。
仮にエコバックを1,000円で購入したとすると元を取るまで8ヶ月強かかります。
8ヶ月間毎週3回エコバックを使うとペラッペラのエコバックはその月日に耐久するのでしょうか。
登山用品店には登山靴を入れるバックが売っておりこれがエコバックとして使用できないかと考えたことがありますが1枚4,000円前後するので非常に高価なのです。
しかし元々登山靴を入れる袋なので耐久性はよく数年は持つのではないでしょうか。
仮に3年もったとするとレジ袋ではその間4,320円、5年もったとすると7,200円の購入費となります。
東急ハンズで売っていた900円(税抜き)のエコバックがいいのか石井スポーツで売っている登山靴(もしくは登山で使用する道具類)を入れるバックがいいのか考えると眠れなくなってしまいますね。
一方エコバックを買ってレジ袋を購入しなければ自宅のゴミ袋はどうすればいいのでしょうか。
東京都は可燃ごみと燃えないごみの袋はもともと各地区で指定された有料ごみ袋を使用しないとごみ清掃車が持って行ってくれません。
しかし空き缶やペットボトルはレジ袋でもかまわないのです。
私はサバの水煮缶、缶ハイボール、大豆のミックス缶を毎晩開けるので月2回の空き缶の日は大きなレジ袋2枚必要になります。
またゴミ箱にもレジ袋をかぶせて使用していたのですが今後どうしようか問題です。(直接指定の有料ゴミぶくろをゴミ箱にかぶせる?)
やはり時々大きなレジ袋を購入して空き缶やごみ箱用に保管しておいたほうがいいのかもしれません。
ちょっと悩ましいところではあります。
まとめ
レジ袋はビニール製ではないということを言いたいがために書き始めたのに随分と長くなってしまいました。
しかしレジ袋は今後も用途は色々あるので有料化になっても購入する人は一定数いるでしょうね。
もっとも女性はもうとっくにエコバックは購入して使用しているでしょう。
私もエコバックの代用品は持っておりタウンリュックに常時入れているのですが今まで使用したのは一回だけ。
その代用品はアパレルメーカーの袋で樹脂製なのですが布製っぽい感じがする袋です。軽く小さく丸めることができるので気に入っています。ただあまり大きくはないのでもう一つレジ袋の代用品が欲しいところ。
山好きな人では大型のザックで買い物をする人が出てくるかも。
しかしそれでは一旦帰宅してからスーパーに行かなければいけないので面倒ですか、やっぱり。
海洋ゴミは世界中で問題になっていることなので私も少しは貢献したいと思っています。
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