先日郵便受けを開けると見慣れない封筒が入っていました。私宛の住所が明記されていないのでチラシの類のようです。アルバイトの誰かが付近一体のポストに投函したのでしょう。
差出人は「国境なき医師団」となっています。時々耳・目にする名前です。
映画館で上映前にもこの国境なき医師団のコマーシャルが流れる時があります。
アフリカのどこか国でやせ細った子どもの手首に目盛りの付いたテープを巻いて「この子の手首の周囲がこの長さになると餓死する恐れがあるのです…」とか言っていたような。
また駅前でも見たことがあります。
寄付金集めかい!
封を開けるとアイキャッチ画像に写っている封筒と手紙、振込用紙が入っていました。
なんだ寄付金集めだったんですね。なんで私のところまでと思いましたがすぐ「ああ、なるほどね」と思い至ったのです。
そう、彼らはもうそろそろ支給される「特別定額給付金」が目当てだっただろうと気がつきました。
各世帯全員に10万円ずつ支給されます。まさにグッドタイミングです。
4人家族であれば40万円です。少しは寄付しようと思う人もいるかもしれませんね。
国境なき医師団日本の収入・支出は下記の通りです。
総収入112.6億円の内訳
一般個人支援者数 | 34万6984人 |
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一般法人支援社数 | 7264社 |
その他支援団体数 | 1864団体 |
支援者総数 | 35万6112 |
支援者総数は、前年比で10%増加しました。
総支出111.6億円の内訳
(百万円)
ソーシャル・ミッション費 | 9,121 |
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募金活動費 | 1,514 |
マネジメントおよび一般管理費 | 225 |
その他海外向け支援金等 | 302 |
経常費用合計 | 11,162 |
募金活動に収入の13%もつぎ込んでいるんですね。どおりで映画館や駅前で見かけるはずです。
また今回の封筒の中には厚紙で手の洗い方のイラスト(カラー)が添付されていました。
結構お金かけているなという気がしたのと同時に手の洗い方などほとんどの日本人はすでに知っているだろうなぁとも思ったのでした。
つまりお金がある団体だと思っていたことろにかられのHRを覗いてみると上記のような財源に関する情報が載っていたを見つけました。
上記はあくまでも日本が集めた収入であり世界全体では1,800億円ほどの年収があります。ほとんど寄付金ですね。
すごいのかそうでないのかよくわかりませんが。
どうも好きになれない欧米系のNPOやボランティア団体
私はかつてはジョンフォスタープランでアジアの貧困な子供たちへの寄付をしていました。寄付と言っても使用済みの切手や不要のハガキを送るだけなのですけど。
またこの間凶弾に倒れた医者の中村哲さんのペシャワール会へも寄付をしたことがあります。もう随分前の話です。それは彼の「医者 井戸を掘る」を読んで感銘を受けたからです。
私はどういうわけかずっと海外に興味があったのでそんなことをしていたのでしょう。
しかし私はどこか欧米系のNPOとかボランティア団体がどうも好きになれないところがあるのです。
それはどうも彼らはアフリカ・アジアの貧困層に対してかなり上目線で見ているのではないかと思うからです。彼らにとってはアフリカ・アジアはかつての植民地ですからね。
かつてアフリカの某国で欧米系のボランティア団体が貧困層の援助を現地でしていました。
しかし彼らはその貧困層といっしょに暮らしはしません。自分たちはよりマシな(綺麗な)場所で生活をし仕事で貧困層の場所に通うのです。
一方同時期日本のボランティアの女性がその貧困層の援助に来ていました。彼女はその貧困層の人たちといっしょに住み、同じものを食べていたそうです。
そのせいか彼女はコレラにかかり帰国を余儀なくされました。
その貧困層の人たちはもう彼女は戻ってこないと信じてたのですが、なんと彼女はまた戻ってきたのです。
それ以来彼女はその貧困層の人たちから絶大な信頼を得ることになったのです。
この話はその国の在日大使が日本の外交官に語ったものです。
先述の中村哲さんは以前ヨーロッパ系のボランティア団体から仕事の妨害を受けたことがあると語っていました。
彼らは仕事の達成の度合いによって寄付金が異なってくるのでその寄付金欲しさに中村さんの活動を横取りしようとしたのだそうです。
もちろん全ての欧米系の団体が悪いわけではないでしょうし、反対に日本のNPOでもひどいところはあると思います。
しかし傾向として欧米系と日系のボランティア団体の現地での目線の高さは違うのではないかと私は思っています。
大切なのはまず貧困層と同じ目線で寄り添うことでしょう。これができるんだよなぁ日本人って。
もちろん自己中の私は逆立ちしたってできないのですが。
まとめ
寄付したい人は寄付しましょう。
特に年金受給者にとっては特別定額給付金なんて本来支給の対象外だったはずです。
ぜひにとは言いませんが寄付してもバチは当たらないはず。
働いている人はいずれ所得税で給付分を毎月引かれるのでしょうから、ここは年金受給者に頑張ってもらいましょう。
ネットでも寄付できます。
私は全くそんな余裕はありませんので悪しからず!
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