映画

妙に色気のある小学生を描いた青春アニメ映画「ルックバック」

アイキャッチ画像:映画.com

今日は宮下公園向かいのヒューマントラスト渋谷でアニメ「ルックバック」を観てきました。

このアニメ映画を観ようと思ったのは原作者が動画配信で見た「チェーンソーマン」を作った藤本タツキだったからです。チェーンソーマンはかなり過激な動画で途中までしか見なかったのですが、この映画の宣伝画像とあのチェーンソーマンが一致せず、逆に興味を持ったのです。

さらに地味に人気で海外でも配給されていると知りますます観る気になりました。

「ルックバック」の超ザックリしたあらすじ

舞台は東北地方。小学4年生の藤野は学生新聞の4コマ漫画でクラスメートから絶賛されるほどの腕間で自分でも自信を持っていました。

ところがある日、担任の先生から隣のクラスの京本という不登校生徒も漫画を描きたいらしいとの要望がありやむなく了承することに。

出来上がった学生新聞を見るとなんと京本の絵のほうがはるかに上手いことに気づき愕然としやがて筆を折るも、その京本が藤野の大ファンだったことを知り共同で漫画を描くことに。

大変ながらもひたむきに漫画を描き続け順調に見えた2人だがやがて別々の人生を歩むことに。

そしてある時大事件が起こり……。

鑑賞後の感想

・短い。60分足らずの映画です。

・特別価格で学生価格、シニア価格はなし。一律1,700円は正直高いと思いました。しかし、普通のアニメ映画とは一線を引いているような。

・藤野にしても京本にしても小学生にしては大人っぽい顔というか色気のある顔をしており妙に艶かしいのが気になりました。何か作家の意図があるのかな。

・押山清高というアニメーション監督が監督・脚本・キャラクターデザインを手がけています。さらにこの監督はあの「君たちはどういきるか」など著名なアニメ映画に関わってきたようです。

・藤野のなんだか強気でちょっと意地悪そうにも聞こえる声はキャラクターデザインの一環か。

・藤野を通して漫画を描くことの大変さを伝えていることは原作者藤野タツキの考えか。そう言えば主人公藤野と原作者は同じ苗字だがやはり自分の学生時代を懐古したものなのかな。

このアニメは「ジャンプ+」(もう少年漫画は見ないのでこの雑誌の存在さえ知らなかった)に読切で発表したものなのでやはり自伝的要素があるのでしょう。藤野タツキ自身東北秋田の出身だし。

・ルックバックはlook back。「振り返る」とか「回想する」という意味になりますが、藤野が京本とのつながりを回想しているのでこのタイトルになったのでしょう。

・チェーンソーマンにしてもこのアニメに登場する暴力的な男にしても原作者・藤野タツキは内向的でストレスを溜めやすい性格なのでは。

終わりに

ヒューマントラスト渋谷という映画館は数年前に行ったきりで久しぶりといった感じ。館内はガラガラでしたがこれは開演してからもう数ヶ月間経っているからでしょう。

もうそろそろ上映期間は終了するのではないかと思います。東京では数館まだ上映していますが、1日に1回の上映が多いようです。

それにしても相変わらず週末の渋谷は人出が多い、多い。新宿以上。原宿に行く人、原宿から渋谷へ来る人、センター街へ行く人。外国人もうんざりするほど多数。こんなインバウンドは早く終わって欲しいね。

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