社会

帰国したブラジル人サッカー選手が見た日本の感想は?

日本人が外国で生活することは楽しい面もある反面大変なこともあることは容易に想像できます。

この逆で外国人が来日し生活することも大変な面があるでしょう。

歴史・文化の異なる異国で自分が楽しく生活するためにはその人の心の柔軟性が大きく影響します。

私は子供時代「赤き血のイレブン」なんていうアニメでサッカーが好きになった記憶があるのですが、今の若い世代は「キャプテン翼」でサッカー好きになったのではないでしょうか。

いずれにしても見るならプロ野球よりはJリーグの方がマシという程度でほとんどサッカーのことは知らないのですが、ある記事を読んでちょっと違和感というか新鮮な感じを持ったのでブログに書いてみました。

日本人は冷たい?

下記は日本のプロサッカーで活躍したブラジル人の日本での生活の感想を地元の雑誌インタビューに答えています。

ニックネームはジョー(JO)といい今年6月まで名古屋グランパスで選手として活躍していましたが、契約解除にによりブラジルへ帰国。現在はブラジルのプロサーカーチームの所属となっています。

「僕は日本よりも前に5カ国に住んでいた。ただ、文字が違うだけだと思っていたが、そうではなかった。」

「我々の文化とは逆の文化で、人々がとても冷たく閉鎖的な国での暮らし方を理解するのは困難だった」

「彼らはアメリカとの戦闘に負けたことで抑圧されており、国民は熱気と喜びに欠けている」

「どこに行っても、彼らは常に疑いの目で見てくる。僕たちはそれに慣れた。言葉の問題も経験した。誰も英語を話さなかったからとても難しかった」

「良い面は、非の打ち所のないセキュリティと異常なまでの衛生面、しっかりとオーガナイズされていることだ」

どうも名古屋グランパスと契約解除に当たってもめているようでFIFAで問題解決を委託しているようです。そのせいもあって日本に対してちょっとネガティブな印象です。

また開放的なブラジル人から見れば日本人は「人々がとても冷たく閉鎖的」ということになるのでしょうね。

冷たいと言うのは言葉の問題もあるでしょうがあまり日本人とのコミュニケーションがうまくいかなかったからでしょう。

しかしべ別の言い方をすれば海外から見ると「日本人はよそよそしい」と思う人もいるかもしれません。

「どこへ行っても彼ら(日本人)は常に疑いの目で見てくる」というのは彼が単に外国人だからというだけでなく彼の肌の色が他のブラジル人より黒かったということもあると思います。

彼もそれを感じ取っていたのではないでしょうか。

日本人は白人やアジア系よりも黒人もしくは肌の浅黒い人に警戒感を持つ傾向があります。

先のブログでも書きましたがこれは戦後日本人が輸入してよく見ていたアメリカのテレビドラマや映画などの影響が大きいのです。善人である白人が悪者である黒人を倒すようなドラマ、映画が多かったのです。

長年に渡って刷り込まれた心理はなかなかニュートラルには戻らないのです。

日本人は戦争でアメリカに負けたから抑圧されている?

そして私が一番「おやっ?」と思ったのが「彼ら(日本人)はアメリカとの戦闘に負けたことで抑圧されており、国民は熱気と喜びに欠けている」という言葉です。

日本人が熱気と喜びにかけているのが第二次世界大戦でアメリカに負けたからと言っていることに違和感を感じ、この男バカ?と思ってしまったのでした。

つい私の偏った頭でブラジル人を思い浮かべると「陽気だが感情的で貧富の差が激しく教育水準が日本よりかなり低いので犯罪も多い発展途上国民」ということになるのです。

そんなブラジルのサッカー選手の発言は無知の極みだと即思ってしまったのです。

確かにブラジル人からだけでなく外国人から見ると日本人は謙虚ですが表に感情を出さず何を考えているかよく分からないと思われがちです。

しかしその理由がなぜ戦争でアメリカに負けたからとなるのが分かりませんでした。誰かに吹き込まれたのかもしれませんね。

それでも私にとって何だか新しい視点です。

戦後になって日本は抑圧されたのかどうかはわかりませんが、今の日本が抑圧された国であることは間違いないように感じます。

世間体

同調圧力

自粛警察

これらなどは抑圧された社会の中で起こる現象といっていいのではないでしょうか。

在日ブラジル人

現在日本に在住しているブラジル人は20万人余りです。

県別でいうと多い順に静岡県、愛知県、三重県、群馬県の順です。

以前は在日ブラジル人の子供たちの犯罪が多かったのですが現在はどうなのでしょう。犯罪といっても窃盗、カードの偽造のようなどちらかというと軽犯罪です。

犯罪に走る理由は言葉の問題があります。母国語はポルトガル語ですが幼い時に親と一緒に来日してきたり日本生まれだったりするブラジルの子供たちの中にはポルトガル語も日本語も満足にできない子供たちが存在します。

こういった子供たちが犯罪に走る傾向があるようです。

言葉の問題の根底には経済力の問題があります。彼らの親たちのほとんどは工場や農作業・建設現場といった日本の3kでの労働です。

そのため生活は不安定なため満足に子供たちに学校へ行かせられなかったり、そもそも彼らを受け入れる学校が日本に整っていなかったりしたのです。

その結果一部のブラジル人が犯罪に走ってしまったのです。

これは単に在日ブラジル人だけの問題ではなく他の在日外国人家庭も同様です。

日本政府は多くの外国人を労働者として受け入れようとしても実際に受入れ先が整備されていないとこう言う事が起こるのです。

ヨーロッパで起こるISへの参加なんてほとんど移民の子供たちでした。彼らはヨーロッパではきちんと受け入れられているわけではありません。

経済格差による貧困の問題もあり所詮移民としか認識されていないのです。

日本政府はこのあたりをきちんと考えないと移民や周囲の日本国民にも少なからずの問題を引き起こすでしょう。

まとめ

日本が戦後抑圧された国になったのかどうかははっきりわかりません。戦前・戦後の日本の社会がどう異なっているのか分からないからです。戦前と言っても昭和、大正、明治、江戸と時間軸を戻していかないと日本など見えてきませんので。

それにしても「アメリカに負けたから抑圧され国民は熱気と喜びにかけている」と言う表現は私にとって新しい視点でした。

もう少し深堀して調べてみたいと思います。

ただブラジル人から見ると確かに日本人は熱気と喜びにかけているように見えるでしょうね。

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