社会

成人の日の意義とは何だろう?もはや成人式なんて不要!

アイキャッチ画像:朝日新聞

昨日はジム帰りに街中を歩いていると振袖姿の女性を何組も見かけました。もう大学の卒業シーズンかとも思いましたが時期的に早すぎるのでなんだろと思っていました。

しかし帰宅してテレビニュースを見ると成人式の様子が映っていて「ああ今日は成人の日か」と初めて分かった次第。

私はてっきり昨日は建国記念日(2月11日)で祝日だったと勘違いしていました。私はもう完全に浮世離れしてきたようです。

それにしてもどうして未だにあんな成人式をやっているのが不思議です。

もともと成人式なんて私には縁も興味もなく自分の成人式のときは大学で東京在中していたのでわざわざ実家(戸籍上住所はまだ札幌になっていました)に戻ろうなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

と言うより自分の成人式なんて忘れていました。もちろん実家からも何も言ってきませんでした。

テレビニュースを見るとなぜあんなに成人式に出たがる若者がいるのか不思議で仕方がありません。

しかもいまどきの成人式はおバカたちが集まって酒を飲んだ挙句暴れて警察沙汰になるというテレビ番組を喜ばせるシーンをたくさん提供してきました。

今年はコロナ禍なので結構静かな成人式だったようですが。

だいたいなぜ成人の日なんて政府が設けたのでしょうか。ちょっと気になってネットで調べてみました。

成人の日(成人式)の意義

ウィキペディアなどによると

成人の日は、1948年に「1月15日は、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められ、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正された。

成人の日は、新成人達が両親や周りの大人達に保護されてきた子供時代を終え、自立し、大人の社会へ仲間入りすることを自覚するための儀式(成人式)を行う日。

また成人を祝う風習は古来からあったようで、

奈良時代以降、数え歳で12~16歳の男子が行った「元服(げんぷく)」という儀式が成人式にあたる。髪を大人の髪型に結い、服装も大人のものへと改め幼名から新しい名に切り替えたり、冠をつけたりした。

江戸時代には、貴族のみが儀式を細部まで継承し、その他の人々は前髪を切り落とすだけに簡略化されていった。元服は、加冠(かかん)、初冠(ういこうぶり)とも呼ばれていた。

公家の女子の場合は12〜16歳で「裳(も)」という、腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式「裳着」を執り行った。結婚が決まった時や、結婚が決まりそうな時が式のタイミングで同時に垂らした髪を結いあげる髪上げも行われ、こどもの髪から大人の髪型へと変わった。

一方庶民は例えば「1日に60キロの柴を刈って12キロ売り歩けたら一人前の男である」など、年齢に関係なくその行為が出来れば成人として認めていた。これらの儀式は成年式・成女式などと呼ばれていたが、明治以降一部の地域を除き、衰退していった。

成人の年齢は平均寿命の関係から昔と今では異なっています。やはり平均寿命は短いと精神的にも成人になる年齢が早くなるようです。

そういえば戦前・戦後直後の日本の子供たちの写真を見るともう大人びた感じがしています。当時の社会情勢が子供を大人びさせたのでしょう。


成人の日を制定した人の想い

成人の日を制定した意味には一説として、

戦後物資も食料も足りない時代で一番乏しいとされていたのは「人材」でした。良い「国家」を作っていくためには、国民自身が成長していかなくてはならないと考えた当時の役人たちは、「こどもから大人になった自覚を持ってほしい」と願ってこの日を祝日にした。

もしこれが本当なら現在の成人式を見てこれを制定した人たちは何を思うのでしょうか。

経済的に豊かになるとバカ騒ぎをするおバカがでる余裕が出てくるのでしょうか。経済的貧困が拡散した時代には暴走族が少なくなったと聞いたことがあります。

しかし今は新型コロナ感染のせいで経済的貧困が続いている状態ですがおバカはまだいるようです。それとも彼らの親自身がおバカな見本を示しているのでしょうか。

あんな愚にもならない成人式に出席するような人間はどんな大人になっていくのでしょう。

2022年から成人は18歳から

民法の改正で2022年4月1日から成年年齢は20歳から18歳に引き下げられます。

これによって2022年4月1日時点で18歳以上20歳未満の人は成年となるのです。

したがって成人式も18歳で行うことになるのでしょう。

20歳でさえあんなおバカがたくさん集まる式にそれより若い人たちが集まるとどんな式になるのでしょうか。

逆にもっと静かな式になるのでしょうか。

犯罪を犯しても20未満だから未成年として処理されると思っている人たちが来年4月1日からそうはいかなくまります。

成人式はもはや不要

朝日新聞:甲子園球場での成人式

今年の成人式は新型コロナのせいで中止や縮小だったところも多かったようです。

コロナ後はコロナ以前のような生活には戻らないと考える知識人が多くいます。

日本のような変化を好まない保守的な人が多い国では以前のような生活に戻ることを希望するのでしょうが、日本を含め世界中がそうなるわけではありません。

先述のように成人の日が「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」であるならば一体誰があんなおバカな青年を励まそうとするのでしょうか。

あんなおバカな青年は極一部だいう人もいるでしょうが、そもそも成人式に出席する暇な青年って一体どんな連中なのでしょうか。

彼らは本当に祝ってもらいたいと思っているのでしょうか。

なぜ若者が成人式に出席するのかさっぱりわかりません。女性はただ単に振袖を着たいからなのではないかと思ってしまいます。

彼らにとって成人式はハロウィンとかと同じ感覚なのではないでしょうか。

本当に不思議で仕方がありません。

あんな自治体主催のイベントの何か楽しいのかな。全く理解できず。

私は成人式なんて完全に自治体の経費の無駄遣いとしか考えられないのです。

このコロナ禍を機に成人の日の制定を取りやめ、成人式を廃止すべきです。

本当に必要なことにお金を投入すべし

しかし成人式がなくなると写真屋、レンタル衣装屋、呉服屋の売り上げが激減するなんていう人も出てきます。

Go To キャンペーン中止で観光業界が悲鳴をあげ、政府にクレームやら懇願が激増したように。

コロナ禍で日本旅行業協会からちゃかり献金を受け取る政治家も出てきました。

何にお金をかけ何を削減するかはとても難しい判断を伴うときがありますがそれをするのが政治家です。

政治家が事実を見極めることができず世間の考え方とかい離し、さらに私利私欲に走るとその国の将来は非常に厄介になるのです。

今まさに日本がその状況に直面しています。

コロナ禍は欧米に比べてまだマシという人も未だ大勢います。

それでは欧米より優れた保険制度をもち、病床数も世界の中でトップレベルであり、マスクをする習慣もしっかり持っている日本でなぜ新型コロナ感染者数が現時点で累計で30万人に迫り、死亡者が4,000人を超え、十分にPCR検査も受けられず、感染しても入院できず自宅待機になる人が後を絶たないのでしょうか。

政府がやるべきことは民間病院が利用でき、PCR検査が速攻でできるようにし、感染患者を病院で入院させることができるような医療システムを作ることでしょう。

本来そこに巨額の税金を投入すべきで観光業界だけに目を向けるべきではありません。

その代わりそこに投入したお金は後で税金として国民から広く薄く徴収するとはっきりと国民に伝えるべきなのです。

東日本大震災のときもそうやって税金を徴収しているではありませんか。

なぜそれを今回できないのでしょう。

選挙、東京オリンピック、世論調査など目先ばかりを見ているような気がしますね、今の政府は。だからフラフラするのです。

おそらく誰が首相になっても似たり寄ったりになっていたのではないでしょうか。感染対策が政争の具になっていますから。

長期的な視野を持ちどっしりとした考え方を持ち、実行できる政治家は今の日本にはいないのでしょう。

「ほんにお前は屁のような」政治家ばかりな日本なのです。

そう行ったおバカな政治家も日本国民が選んだんですが。

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