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今や世界中で人種差別問題がウイルスのように拡散しています。
人種差別問題の本場?アメリカでの黒人、アジア人差別、ヒスパニック系差別は今に始まってことではありませんが、アジア系への人種差別はやはりトランプ前大統領の「中国ウイルス」が一つのきっかけになりました。
アメリカの中でも貧困で教育水準が低い一部の人たちがマイナーな人種を攻撃して日々の生活のストレスを発散しているのです。
アメリカは比較的裕福で高学歴な人たちはたくさんいますがこのようなおバカはもっと多いのです。
FCバルセロナのアジア系人種差別言動
サッカーのスペイン1部のバルセロナの2人の選手(デンベレとグリーズマン)が以前来日した時にホテルのスタッフに暴言を吐いていた動画に対してイギリスの新聞が公表しました。なぜ今頃なのか不明。
この2人はともにフランス出身で仲が良かったようです。
この人種問題が炎上するに従って2人は謝罪したようですがそれがまた全然謝罪になっていないとさらに炎上してしまったのです。
グリーズマンとゲームカードでアンバサダー契約をしている日本のコナミは彼との契約を解除しました。
そしてバルセロナのメインスポンサーである楽天の代表がバルセロナに対して厳重抗議を行った結果正式にバルセロナから謝罪がありました。
しかしこの日本人差別(あるいはアジア人差別)に関してその謝罪が非常に遅れて出したことでバルセロナ自身の人種差別問題の認識の甘さが浮き彫りになったのも事実です。
つまりスペインのサッカーチーム自身やフランス人、ひいては一部を除くヨーロッパ人はこの手の言動には問題とされるべき人種差別ではないと感じているわけです。
問題は根深いと思います。
人種差別は教育の問題か
もともとサッカーはイギリスで発祥し、労働者階級の中で盛んになったスポーツです。今は懐かしい「フーリガン」なんて言葉もあったように将来も見通せない労働者階級の若者たちがサッカーの国内外の試合会場でうさを晴らしているのです。
しかし貧困層の労働者階級は何もサッカーファンばかりではなくサッカー選手自身もそうなのです。家庭が貧困であるがゆえにプロのサッカー選手になって莫大な契約金を手に入れることが彼らの夢だったのです。
そういった連中がプロになって抜群の身体能力やサッカーセンスを持ち合わせていても貧困家庭で育ち親のしつけも行き届かず満足な教育も受けることができなかった故に彼らの言動には驚くほど幼稚で低俗なものがみられます。
こういったおバカが世界のプロサッカー選手にはたくさんいてこういった人種差別の言動を簡単に起こしてしますのです。しかし彼ら自身は何も悪びれることなく反省もしていないでしょう。
つまり彼らの頭では理解できないのです。ただ後悔はしているのかもしれません。問題が大きくなってペナルティがあるのではないかというビジネス上の問題としてだけ。
ちなみに当の2人はともにフランスの貧困層が住む地域で育ったようです。
こういった問題は世界のいたるところで見られる現象です。欧米だけでなく南米でも同様です。
南米もヨーロッパ以上にサッカーが盛んな国が多いのですが、やはりプロサッカー選手は貧困層出身者が多いのです。ろくに教育も受けず子供の頃からサッカー漬けになってやがてプロになっていくのです。
こういう選手の中から平気でアジア系の人種差別をする人たちが出てきます。
優越感が人種差別を増長させる
また同じ南米でも教育を受けている人たちの中にも人種差別をする人たちもいます。
それは南米の人たちは自分たちはヨーロッパの移民ということでどこかまだヨーロッパ人と思っているからです。あるテレビで来日した白人系南米人が自分たちのことを「我々ウエスタンは」と言っていたのを覚えています。
私は驚き「あなたたちは欧米人ではなく南米人だろう」と突っ込みたくなりました。
そのせいか彼らもまた日本人やアジア系を差別するところがあります。
日本人から見ると単にアルゼンチン人、ブラジル人、メキシコ人なのですが。
身体的優越感から来る差別
日本人は未だ白人コンプレックスが抜け切れていない面もあります。これは明治以降の近代化を欧米人に教えを乞うていたこと、さらに第二次世界対戦で米欧に負けたことも影響しているでしょう。
いずれも心理的な問題ですが身体的に欧米人は日本人よりも相対的に大きいのでそれに対するコンプレックスもあったのでしょう。
その逆で欧米人は一般に身長が高く体重もあるので日本を含むアジア系に対して優越感を持っています。それは単純に上から見下ろすことができるからです。
逆に日本人は欧米人を下から見上げなければありません。これに圧迫感を感じる日本人、アジア人もいるでしょう。
男尊女卑の風潮も男と女の身体的特徴、つまり身長の差の影響もあったに違いありません。
ネットのデジタル記事だったかと思いますが、アメリカ人女性はアジア系男性は弱々しいと感じているというデータが出たそうです。
このように身体的特徴は誰にでもはっきりとわかるので差別しやすいのです。
国力の優越感から来る差別
身体的優越感以外には国力から来る優越感もあります。
日本人はその国を見るとき、国力で見ることが多いのではないでしょうか。例えば経済力、軍事力、教育水準、文化などが物差しとなって他国と日本を比較して自分(日本)を上位に見るか下位に見るかを判断する傾向があります。
国力が大きいと他国に対して優越感を感じやすくなる傾向があります。
また身体も国力に関係してきます。かつてチンギスハンが活躍したモンゴル帝国がユーラシア大陸を席巻した時にはユーラシアの人々はモンゴル人のような顔立ちに化粧していたと言われます。
つまり圧倒的に強い国力を持つ国かつ国民に憧れるのです。
フランス人はその特徴として自分たちの文化に大変誇りを持っています。そのため他国に対して上目線で見ることがあります。それが日々の何気ない言動となって現れるのです。
したがってフランス人は鼻持ちならないと思っている外国の人たちも少なからず存在します。
そのため先のバルセロナ所属の2人のフランス人が何気なく差別的な発言をしたのです。彼らからすると日常会話的な発言なのです。だから問題が根深いのですが。
このように何気ない誤った優越感が人種差別を引き起こす根本的な問題なのです。
まとめ
プロサッカー選手やファンによる人種差別問題は本当に多いですね。それだけ世界にサッカー人口が多いということでもあります。
世界の貧民層の子供たちにとってプロサッカー選手になることは日本よりはるかに憧れであり夢なのです。
人種差別は根本的に家庭のしつけの問題で誤った優越感から引き起こされることが多いのです。
人種差別問題の発祥に関しては私の下記ブログにも書いていますので参照願います。
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