先日の登山中気になったことがあります。それは汗がほとんど右半身から出ていたからです。
通常登山をすると背中とお尻が汗でびっしょりになります。特にお尻は山頂のベンチに腰掛けると汗でお尻の跡がベンチにくっきり出ます。
しかし先日の登山では右肩、右背中、右臀部が発汗し左肩、左背中、左臀部は汗で濡れていなかったのです。
また右太ももは汗をかいていましたが左太ももはあまり発汗していないような気がしました。
今まであまり登山で体のどこから発汗するかなど気にはしていなかったのですが、なぜ気になったかというと、以前から風呂に入って右の上腕から肩(背中部)にかけて爪でひっかくと垢が毎回ポリポリ出てくるのですが、左側の上腕・肩は右側に比べるとはるかに少ないのです。
これはどういうことなのでしょうか。
右半身からだけ汗と垢が出るのは何か体に異常をきたしているのでしょうか。
右半身からだけの発汗の原因
左半身を下にして寝ると右半身で汗をかこうとします。
椅子の背もたれにずっと寄りかかっていると(背中を圧迫すると)下半身で汗をかこうとします。
発汗量を一定に保とうとするときに起こるこういった現象を「皮膚発汗反射」といいます。
したがって私が山に登る時はずっとザックを背負っているので背中が圧迫されて汗は大臀筋から出るというのは理解できますが、背中自身も結構びっしょり汗をかいていました。椅子の背もたれほど圧迫されていないからでしょうか。
しかもザックで背中が圧迫されるのであれば左の背中も同じはずです。さらに圧迫されていない右肩や右腕はどうなるのでしょうか。
発汗は自律神経の交感神経に支配されていて、この左右に分かれた自律神経が何らかの理由で乱れると発汗に影響を与えるようです。
自律神経自身の問題でないのであればその上位にある中枢神経(脳と脊髄)の問題の可能性があります。
ちなみに神経系は、中枢神経⇄抹消神経(運動神経+自律神経)から成り立っています。
片側だけの発汗というのは脳梗塞が有名らしいのですがその場合手足のしびれが伴うようで私は手足のしびれはないので除外できると思います。
そうすると神経系の問題とすると自律神経(交感神経+副交感神経)自身の問題なのかもしれません。
自律神経の働き
自律神経の問題
自律神経の問題といえば「自律神経失調症」です。これは「病気」というより「状態」という表現の方が適切でしょう。
下記の自律神経失調症のチェックでは全く該当するものはありませんでした。嫌な夢は見ますが怖くはありません。
- めまいや耳鳴りのするときが多い。
- または立ちくらみをよく起こす。
- 胸が締め付けられる感じがする。
- または胸がザワザワする感じが時々ある。
- 心臓がいきなり早くなったり、脈拍が飛ぶようなことがある。
- 息苦しくなるときがある。
- 夏でも手足か冷えるときがある。
- 胃の調子が悪いときが多い。(お腹がすかない・胸やけなど)
- よく下痢や便秘をする。または便秘と下痢を繰り返す。
- 肩こりや腰痛がなかなか治らない。
- 手足がダルイ時が多い。
- 顔だけ汗をかく。または手足だけ汗をかく。
- 朝、起きる時に疲労を感じる。
- 気候の変化に弱い。
- やけにまぶしく感じる時がある。
- 寝ても寝ても寝たりない。
- 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう
- 風邪でもないのに咳がよく出る。
- 食べ物を飲み込みつらい時かある、喉に違和感がある。呂律が回らない時がある。
0-1個 自律神経に狂いはなさそうです。
2-3個 自律神経に負担が掛かっているかもしれません。
4-6個 自律神経失調症になりかけているかもしれません。
7個以上 すぐに休養を取り、できるだけ早く専門家に相談しましょう。
イライラなどでストレスがたまると自律神経が乱れる場合があるようですが、そんなことを言っていたら日本人、特に東京に住んでいる人はほとんど自律神経が乱れているでしょうね。どうもよくわかりません。
垢はなぜ右側の肩・上腕が多いのか
垢は人間の表皮細胞が新しく生まれるにしたがってどんどん表層に出てきます。そしてその新しい表層に押し出された細胞が角質で、その古くなった角質が「垢」です。
垢は通常清潔に保つと白っぽいのですが、ホコリや泥がついたりすると黒っぽくなります。
私の垢は普段は週3回のジムでシャワーを浴び、毎晩風呂に入っているせいか普段は白っぽいのですが、たまに黒っぽい垢が出ることがあります。夏期など半袖で外出している時間が長いとホコリが付くのでしょう。
しかし、それは左側も同じはずなのですが、角質ができないということなのでしょうか。ということは左側は新しい表皮細胞が作られていないということになりますね。
老廃物を含む汗を拭かないで放っておくと皮膚の常在菌によって分解されたりその糞によって体臭がきつくなる場合があります。
この時にも古くなった角質にこれらの分解物や糞が付着して垢に加わります。したがって垢と発汗は関係があると思います。
そうするとやはり左は発汗しない(しづらい)から垢が少ないのでしょうか。
どうもイマイチ理解ができません。
まとめ
私は以前左側より右側により多くの垢が出るのは右半身の筋肉のほうが発達しているのでその分運動量が多くなり自然とそれだけ発汗が多くなるのだろう、だから垢も右側に多いのだろと思っていました。
しかしそんなに発汗を左右するほど左右の筋肉量に差はあるのかと問われれば「?」になります。
今回はどうもよく理解できませんでした。
自宅常備薬であるステロイド軟膏がなくなってきたので近々皮膚科に行く機会があるでしょう。その時先生に聞いてみようかと思っています。
下記記事にはその後皮膚科へ行って確認したことが書かれています。
朝せて読みたい記事:
この記事へのコメントはありません。