日本は世界でも顕著な長寿国に「なってしまい」、間も無く3人に1人が65歳以上の超高齢化社会になります。
長寿の原因がヘルシーな和食や医療システムだと言われています。
しかし長生きすればするほど生活費も長期間かかるわけですのでもともとの貧困生活者はもとより中流(と思っていた)生活者も晩年になって貧困生活者になってしまうのが今の日本社会です。
長生きはしたいけど長生きすればするほど経済的にも困ってしまうジレンマがあります。
長らく長寿国と言われ続けてきた日本ですがさらに寿命が伸び65歳の男性の死亡年齢が85歳程度になってきたのには驚くばかりです。
目次
65歳で余命20年は長すぎる
男性の平均寿命は81歳でもそれはあくまで0歳児を含んだ死亡年齢ですので若くして亡くなった方の年齢も加味した平均化された寿命ですから実際に高齢になるまで生きてきた人はさらにこの平均寿命を超える可能性が高いのです。つまり高齢者の場合、平均寿命<死亡年齢となり死亡年齢=(平均寿命+α)なのです。
したがって上記のようにすでに65歳まで生きて「しまった」男性の余命は20年程ですので死亡年齢は85歳となるのです。
ちょうど今年65歳になる私はこれから20年も「生きてしまう」のは真平ごめんです。
長生きしたい人がたくさんいるようですが長生きしてどうするのでしょう。思うように身体が動けばまだしも目・歯・耳や関節も脳も不自由になってアッチ痛いコッチ痛いになって何か楽しいのでしょうか。
それとも仕方がないので止むを得ず生きているのでしょうか。
認知症になって周囲に散々迷惑をかけた母を見て認知症だけにはなりたくないと思っている私ですが将来認知症にならない保証はどこにもありません。
私が75歳で人生を全うしたい理由
私が60歳の頃は経済的にも身体活動的にも70歳で人生を終えたいと思っていましたが今では75歳程度でもいいかなと思っています。
その理由は2つ。
一つは計算上70歳までに家賃を払うと生活費に困ってしまうとわかっていたので70歳あたりでまだ元気であれば自死しようかと思っていたのですが、以前ブログ(『私の経済寿命が最長70歳から80歳に伸びた理由』)にも書いたように全く予期していなかった親の遺産があって最長80歳あたりまではなんとか生活できそうな計算になりました。
もう一つは定期的運動(筋トレと有酸素運動)をしているので身体的に70歳までは現状維持できる身体を持てそうな感触がありそれ以降身体が緩やかにあるいは急速に下降してくるのではないかと予測するようになったからです。
一時は登山で右膝が変形性膝関節症になりメンタルをやられましたが継続してやっていた筋トレのやり方や種目を変えかなり回復してきました。
筋トレなどの定期的運動は身体機能をアップさせるだけでなく気持ちをポジティブにしてくれるありがたい存在です。
全世帯数の半分が65歳以上の者のいる世帯数
ちょっと古いですが2019年の厚労省の調べでは、日本の全世帯数のうち65歳以上の者のいる世帯数は49.4%です。
ほぼ半数が65歳以上の世帯と言うこと。
また65歳以上の単身者は高齢者世帯(65歳以上の者のみ、もしくは18歳未満の未婚の者がいる世帯)の49.5%を占めます。これも高齢者世帯のほぼ半分。
多いですね。
さらに65歳以上の単身者の男女比は男:女= 35:65で女性が多くなります。
未婚女性や配偶者に先立たれたケースが多いのでしょう。
今後はさらにこれらの比率は大きくなります。
高齢者の人生(余生)はさまざま
私のように実年齢によって希望する死亡年齢が異なってくるのはその年々で周囲の環境によって状況が変わってくるからです。
今年65歳になる私が75歳をめどにしていても70歳になったら何歳をめどにするかわかりません。やっぱり70歳が適切と思い至るかもしれません。
ただ今現在は高齢者を見て「そんなに長生きしてどうするの?」と言う心境です。
しかし高齢者にもいろいろな人生(余命)があります。
孫と一緒に暮らしたい高齢者
こういう高齢者もたくさんいるでしょう。孫にプレゼントをしたいためにまだ働くと言う高齢者もいますからこれはこれで「生きる原動力」になっているわけです。
ただ孫が大きくなるに従って祖父・祖母を疎遠にするようになるとどんな余生を送るのでしょうか。
息子・娘夫婦と別れて暮らす高齢者
こういう高齢者も多いのです。
日本の高齢者に多いタイプです。
子供たちに自分を介護してもらうのは申し訳ないと考えるタイプが一定数います。
あるいはひとり暮らしに慣れてしまうと身内と言えど一緒に生活するのが精神的に苦痛と思っているかもしれません。
いずれもこの傾向はさらに拡大していくでしょう。
ひとり暮らしが一番気楽と考える高齢者
これは私。
ずっと一人暮らしでしたので誰かと一緒に生活すると生き苦しさを感じるのではと思ってしまいます。
あるいは何か趣味があってそれに没頭したい、妙な気遣いをしたくはないと思っているかもしれません。
高齢者の健康年齢が高くなってきているのでこの傾向はさらに続くでしょう。
終わりに
日本人には世界でもまれな不安を持つ遺伝子が組み込まれてるそうです。
老後に不安を一番もつ民族も日本人のようでそれが世界の中でも低い幸福度となって現れているのです。
自戒を込めて何が幸せなのか問答してこなかったツケが今回ってきてるのです。
私はずっとひとり者だったので50代前半まであまり老後のことなど考えませんでしたが仕事の先が見えた50代中頃から老後のことを考えるようになりました。
この先どんな人生が控えているかわかりませんが身体を鍛えている限りなんとかなるだろうと期待しています。
心配性のくせに結構単純で雑なところと一般の日本人に比べて他人の目を気にしないのでそれが「救い」になっているのかもしれません。
あまり深く考えすぎず残りの人生を全うしたいと考えています。
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