アイキャッチ画像:映画.com
午前中は曇りも午後から晴れる予報で奥高尾に行こうかと思いましたが、昨日の筋トレの疲労感がまだ抜けず結局映画を見ることに。
TOHOシネマズ新宿で今日から封切りの映画「エンパイア・オブ・ライト」です。
最初は午後から観ようと思っていたのですが自動券売機で予約しようとすると午前11時10分開演で時間を見ると開演5分前。座席は5割の入りだったので余裕で予約。チケットを購入してそそくさとスクリーン1へ。
超ザックリしたあらすじ
場所はイギリスの海岸沿いの町。時は1980年代初頭。舞台は地元の映画館エンパイア劇場。保守党のサッチャー女史が首相になり小さな政府を目指し国営を民営化して規制緩和を次々に打ち出して改革を進めるとともに社会の不安と混乱で揺れ始めたころです。
過去に辛い思いをして総合失調症を患った主人公ヒラリーは通院しながらもエンパイア劇場で働いています。その彼女の前に黒人の青年スティーヴンが現れます。彼も自分の夢を諦めこのエンパイア劇場で働くことに。
心の闇を抱えていた2人は職場仲間からも暖かく見守られて互いに心を開くようになり、やがてこれからは前を向いて歩いて行こうとするときに社会不安を抱えた病めるイギリスのある暴動が起こります。
その後彼らはどうなるのでしょうか。お楽しみに。
監督はアメリカン・ビューティーのサム・メンデス。主人公のヒラリーはオリビア・コールマン。
劇場支配人にコリン・ファース。この俳優どこかで見たことがあると思ったら「英国王のスピーチ」で主役をやった俳優でした。今回はセクハラ・パワハラ男で登場します。
エンパイア・オブ・ライト鑑賞後の感想
家族間での辛い出来事から精神を病んだヒラリー。一方黒人であるが故に幾度も人種差別を受けてきたスティーヴン。
物語は結構淡々としており白人中年女性と黒人青年の直面する問題を通して当時の病めるイギリス社会を見せています。
それでも映画では「人生は心のあり方」と喝破します。
もっとも当時と言っても今も状況は変わっていないような気はしますが。
「エンパイア・オブ・ライト」の「ライト」はどのライトなのかと考えましたが作中で映画技師の言った映像の技術的な意味の言葉でそのことか…と思いましたが、主人公及び職場の人たちの心の光だったのかもしれません。
正直私自身はこの映画に特に入り込むことはできませんでしたが、それでもこれはやっぱりイギリスの一部を表現しているよな、と思った次第です。
この映画は大作でもB級作品でもなく佳作といった感じの映画で、これまでも似たような映画作品は観てきたのですがタイトルが全く思い出せません。
この映画はヒットしないでしょう。それでもハリウッド映画は好きではないという人に向く作品です。
終わりに
私も1980年代前半半年ばかりですがイギリス南部の海岸沿いの町ブライトンに語学留学していましたがやはり有色人種への人種差別は結構ありました。ブライトンだけかもしれませんが当時の黒人は大人しく目立たないように生きていると言った感じでした。
また経済状況も悪く日本から来た私はイギリスはもう経済後進国とさえ思え私が帰国後そのブライトンのホテルでIRAによるサッチャー首相の暗殺を目的にした爆破事件がありました。
そのイギリスの経済状況の悪化度は今現在当時以上に大きくなってきています。
それにしてもイギリスはドラマもそうですが重い作品が多いのです。
おそらくそれはイギリスの気候が影響しているのは間違いないでしょう。
冬は雲が低く立ち込め、雨も降ったり止んだり。気持ちが優れなくなり冬期にはうつ病になる人さえいます。
そのせいか他国の白人に比べて顔色は白いというよりも青白いという感じで血行が悪いのではとさえ思ってしまうほどでした。
また食物もロクなものはなく栄養のバランスがかなり崩れていると実感しています。
若い頃はイギリスを含めどんどん海外へ行くべきと思いますが、中高年になって住むならイギリスは外した方がいいでしょう。
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