社会

 

更新: 2021.05.6

終わりが見えないアジア系アメリカ人への人種差別と白人の焦り

アイキャッチ画像:Glove+

アメリカではアジア系アメリカ人の人種差別、暴行が未だ治らないようです。

発端はやはりあのトランプ前大統領の「中国ウィルス」発言の連発でしょう。

あれで普段から社会に対して強いストレスを持つおつむの弱い貧困系アメリカ人が反応したわけです。

白人も黒人も関係ありません。犯人はアメリカ社会で弱者で負け犬な人たちです。

再びニューヨークの地下鉄でアジア系男性が黒人に襲われる

昨年でしたが日本人ジャズメンがニューヨークの地下鉄の通路で複数の黒人に襲われ重傷を負った事件がありましたがその後黒人たちは逮捕されたのでしょうか。

最近でもニューヨークの走行中の地下鉄内で黒人がアジア系男性を殴り続け最後は首を絞めて失神させるという柔道技までやってしまった動画がユーチューブに載っていました。

誰も止めに入りません。さずがニューヨーク。止めれば自分にも被害が及ぶことを懸念したのでしょう。

おそらく万一東京の地下鉄でこんなことが起こったならニューヨークと同じ反応をするはずです。

そしてアジア系が失神するとその黒人男性はジロッと周囲を見てさっさと下車して行ったのです。この黒人男性が捕まったのかは定かではありません。

何と言っても黒人はおろかアジア系に対しても冷たいニューヨーク市警ですから。限られた予算では効率良く仕事をする必要があるのです。白人の市民のために。

かつてパトカーに轢かれて亡くなった日本人に対してもなくなった日本人のせいにされたのですから。その後目撃者の証言から運転していた警察官の不注意とわかり和解したそうですが、そこまで行きつくのに何年もかかりました。

しかも和解です。

相手がアジア系だとこの有様です。有色人種は間違っても警察の厄介になってはいけないのです。

黒人は警察を信用していません。たとえ無実でも黒人というだけで有罪の確率が高くなる傾向があるからです。

また警察も黒人を信用していません。なぜなら黒人の犯罪率が高くすぐ暴力に訴えたりするからです。身を守るために黒人に対して攻撃的になるのです。中には黒人を虐待するのが好きな白人警官もいるかもしれません。

団結力に乏しいアジア系アメリカ人

アジア系アメリカ人も声を上げるようになってきましたが、人種差別問題で年季の入った黒人デモほどの大規模デモは今の所ありません。

それはアジア系が黒人より安定した仕事をして経済的にも高いレベルにあるからです。経済に比例して教育水準も高い傾向があるがゆえに人種差別問題へのデモ参加にイマイチ消極的なのです。

またアジア系の特徴としてアフリカ系に比べて他国の文化に同化しやすい面があります。

さらに今回のアジア系差別の発端が先述したトランプ前大統領の「中国ウィルス」のせいなので同じアジア系でも中国人と同列に見られるのは嫌だというアジア系もいるでしょう。

つまりアジア系人種差別でデモをすると中国系に間違えられるという「恐れ」です。

またアジア系と言っても日系、中国系、韓国系、東南アジア系、太平洋諸島系などいろいろあり文化圏の違いから互いにアジア系として団結することがもともとなかったせいもあります。

韓国系、中国系アメリカ人 vs 黒人

日系アメリカ人や在米日本人の多くは学生であったり日系米国系の会社に勤務したり飲食店などの自営業を営んだりしています。

どちらかというと経済的中間層に位置して仕事場や職場も比較的安全な地域にあります。

一方で中国系や韓国系アメリカ人は経済的中間層にいる人もいれば黒人社会の中で仕事をする人も多く存在します。

その代表例が飲食店、雑貨店、クリーニング店などです。彼らはどちらかというと貧困層の多い黒人が住むエリアに住んで生活を営んでいます。日本人に比べて率直な発言をする彼らはこれらの黒人を下に見るような言動をすることがありそれが黒人との対立を生むのです。

かつてロスアンジェルスで黒人の暴動が起こった原因は韓国人の店で黒人に対する言動が引き金になりました。

この間のアトランタでのマッサージ店で殺されたアジア系女性もほとんど韓国系でした。韓国人は国内だけでなく海外でもセクシー系のお店を経営することが多いのです。

このように中国系、韓国系の黒人への差別意識も今回のアジア系人種差別の一因になった可能性があります。

日系アメリカ人の声が聞こえない

しかし同じアジア系でも特に日系アメリカ人や在米日本人の声が聞こえてきません。

なぜでしょう。

以前ネットでも話題になった日系アメリカ人(日本生まれ)で東京オリンピックのアメリカの空手代表に選出された女性が公園でトレーニング中(超肥満の若い)白人に暴言を吐かれた動画をアップしていました。

そのとき彼女は「何が起きたかわからなかった。」「今まで一度もあんなことを言われたことがなかったので返す言葉も見つからなかった。」と言っています。

おそらくこの反応は典型的な日本人の反応です。私も同じ目にあったらただただ唖然として言葉にもならなかったでしょう。

日本人はこういったときにうまいリアクションができません。ただただショックでなぜ自分がこんな目にこんな状況に陥らなければならないのだろうか、と一瞬金縛りにあったような、時間が止まったような感覚に陥るのです。

私がかつてイギリスに語学留学していたときにも似た経験を持っています。

日本人であれば日本にいる限りあるいはアメリカでも安全な地域にいる限りこんな暴言を受けることはないのです。したがって日本人は幸いにもこの手の暴言に慣れていないのです。

慣れていないのでどうリアクションを取ればいいのかわからないのです。もっとも大阪人だったらうまいリアクションができるかもしれませんが。

あるいは日本人はあまり自分たちをアジア人とは意識していないのではないでしょうか。

また古くからアメリカにいる日系人は「郷に入れば郷に従え」という箴言を知っています。他国で嫌な目にあってもひたすら我慢して生きてゆくというあえて言えば「気概」を持っていました。

そのため黙々と仕事をし生活をして今の地位を築いていったのです。

さらに今も昔も「人に迷惑をかけてはいけない」と小さな頃から親や学校の先生に呪文のように言われ続けてきた日本人は海外に移住してもこの言葉を心に刻み込まれているのです。

したがってたとえ理不尽なことを言われても我慢する体質が出来上がっているのです、日本人には。

しかしもうそんな時代ではありません。

もっと声をあげましょう。日本人として声をあげましょう。間違ったことをしていないのですから。

理不尽な目にあったらもっと声をあげましょう。

ヒスパニック系が最大の人口になるアメリカ

人種差別は黒人やアジア系アメリカ人だけではありません。アメリカで一番人口の増加率が高いのがヒスパニック系です。

ヒスパニック系はラテンアメリカにルーツを持つスペイン語を話す人やスペイン語の文化圏にいる人を指します。

したがってブラジルのようなポルトガル語を話す国民はヒスパニック系ではなく単にラテン系となります。

このヒスパニック系がこのまま増加すると2045年にはアメリカで最も人口が多い人種になるのです。

そしてこのヒスパニック系、ラテン系も黒人同様にアメリカでは人種差別を受けています。

メキシコ経由で入国する不法移民。ある意味アメリカから人種差別されても仕方がない面もあるのです。

違法に入国し、さらにコロンビアなどのコカインの産地から莫大な量の薬物がアメリカに流れているのですからアメリカ国民からするとラテン系は厄介ものに映るのでしょう。

中国ウィルスで中国人だけでなくアジア系全体が人種差別されるのと同じなのかもしれません。

しかし白人からするとアメリカの人口の最大値がヒスパニック系になるとその他のラテン系を合わせると少数派になり、さらに黒人、アジア系を含めると白人はもう完全に少数派になってしまいます。

すでに白人系アメリカ人はこの統計に焦っていることでしょう。

それに伴いアメリカの政治も変わらざるを得ません。

人種問題にも変化が起こるでしょう。今度はヒスパニック系がラテン系を優遇し白人を冷遇するかもしれません。

そのときアジア系は、日系アメリカ人はどういう立ち位置にいるのでしょうか。それとも”forever foreigner”(永遠なる外国人)に甘んじているのでしょうか。

まとめ

あと30年もしないうちにアメリカの人口はヒスパニック系が最大になるという統計があります。

今から白人は焦っているのではないでしょうか。英語に変わってスペイン語が公用語になる日も近いかもしれません。

このアメリカで起こっているアジア系への人種差別はヨーロッパでもコロナ禍で起こっています。

やはり欧米では有色人種に対する差別意識は根深いのです。(人種差別の始まりに関してか下記のブログを参照願います。)

コロナウィルスから考えるなぜ人種差別は起こるのか

いや私は海外(特に欧米)で全く人種差別を受けたことはないという人はただ単に運が良かったか超鈍感な人なのです。

翻って日本社会でも人種差別はあることに気がつくでしょう。

どの国にも程度の差こそあれ人種差別はあるのです。

人種差別はなくなることが可能なのでしょうか。

私はそれに懐疑的です。なぜなら人種差別は育った環境、教育によって非常に左右されるからです。

もっとも同じ民族間の戦争も世界も見渡せばいくらでもあるのですから、人種差別などは単に「差別」のカテゴリーの中の一つとして位置つけられるだけのものかもしれません。

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