今日はコラーゲンの話です。
コラーゲンは美肌効果があるということで、特に女性に人気の成分のようです。
コラーゲンを多く含む食材としては、フカヒレ、スッポン、エビ、クラゲ、うなぎ、なまこ、豚骨、鳥の皮、手羽先などがあります。ホルモンでは、ハチノス(牛の第二胃)にコラーゲンが多いと言われています。何だかカロリーの高いものばかりのようです。サプリメントでもコラーゲンはありますね。
でも、コラーゲンとは何か知っている人はどれほどいるんでしょう。
コラーゲンはタンパク質
コラーゲンは、タンパク質の1種で、骨、歯、靭帯、腱、真皮などを構成している成分で、体内のタンパク質の約30%はコラーゲンです。
このコラーゲンは、主に体内の間葉性細胞で合成され、真皮細胞、平滑筋細胞などでも合成されることがわかっています。
コラーゲン→アミノ酸に分解→タンパク質として再合成
食品から口を経由して摂取した場合、コラーゲンは、体内で分解されアミノ酸となって小腸で吸収され、血液を通じて肝臓でタンパク質に再合成されます。
つまり、コラーゲンが豊富な食材を摂取しても、体内でタンパク質に再合成されてしまい、コラーゲンとして残るわけではないのです。再合成されたタンパク質は再び血液を通じで全身に行き渡り上記の部位の成分になります。また、消化酵素や成長ホルモン、アドレナリン、アドレナリンなどのホルモンの原料にもなります。
つまり、美肌になろうとしてコラーゲンを摂取してもコラーゲンそのものとして残らず、タンパク質として再合成されどの器官、どの酵素、そのホルモンとして使われるかわからないのです。
タンパク質は、分子量が大きく一旦アミノ酸に分解され、タンパク質に再合成されるようです。筋肉だってタンパク質で出来ています。心臓や肝臓などのすべての内臓器官も主成分はタンパク質です。なぜなら、これらの内臓を動かしているのは「平滑筋」という筋肉ですから。ちなみに、ホルモン焼きなんていう牛、豚などの内臓を指すホルモンは、ほどんと内臓の平滑筋のことです。
このホルモン焼きのホルモンと体内の特定器官で産生される化学物質(アドレナリンなど)のホルモンとは全く別ものです。念のため。
さらにいえば、コラーゲンに美肌効果があるという明確な科学的知見の見解には至っていないようです。
お分かりでしょうか、コラーゲンがたくさん含まれていると言われる食材をいくら摂取してもお肌に行きわたるわけではないのです。
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