アイキャッチ画像:東京新聞
北京冬季オリンピックが終了しましたが冬が終わったわけではないので各地でアスリートの戦いはまだ続いているのです。
ノルディック・スキージャンプもオーストリアのヒンシェンバッハ大会でW杯があります。
この大会にはジャンプスーツで失格になった高梨沙耶選手も当初出場する予定でしたが体調不良?により欠場となりました。
精神的にまだ回復していていないのでしょう。
このスーツ問題で失格になった経緯はすでにあちこちで問題化されており解決にはまだ時間がかかる模様です。
如何せんスキー競技は本場がヨーロッパなのでルールも含めてヨーロッパ中心主義になっており日本はカヤの外なのです。
ここで問題にしたいのはJOC(日本オリンピック委員会)と全日本スキー連盟の対応です。
この問題に対してこれらの団体は何か発言したのでしょうか。
全く声が聞こえてきません。
彼らの発言からは問題は高梨選手だけなのか、それともコーチ、監督、スーツメーカー(ミズノ)を含む問題なのか、あるいは全日本スキー連盟、FISの問題なのか全く見えてきません。
分かったこと
・時間の都合上選手全員にスーツチェックしているわけではなく抜き打ちチェックしていた
これって選手によって運不運があります。もちろん規定通りのスーツを着ていれば問題はなかったはずですので高梨選手個人の問題とも言えます。
・同じスーツを着て1回目のジャンプでは問題なく2回目で失格
検査員次第の裁定。厳しい検査員とぬるい検査員がいるということ。これも運次第。
FISの問題。
・コーチ、監督、スーツメーカーは事前チェックをしなかったのか
出場する高梨選手のスーツに対して抜き打ちチェックがあることは知っていたはずです。誰か事前チェックしなかったのでしょうか。
コーチ、監督、スーツメーカーの問題。
・いつもとは異なる検査方法だった
高梨選手やそのほか失格になった選手の発言でいつもとは異なる検査方法だったため失格になった可能性があります。
これも統一されていない検査方法は判定間違いのもとです。検査改定の必要があります。
FISの問題。
これらから考えると誰しも高梨選手を始め失格選手個人の問題のみならずFISの問題であるとわかるはずです。
それを選手のみの発言で終わらせるということはJOCや全日本スキー連盟の責任放棄というほかありません。
また高梨選手個人の責任だというのであればそれをはっきり言えばいいのです。
しかし誰もそのことさえ言及していません。
責任の所在を追求することなく非常に曖昧なままに終わらせてしまったのです。
北京オリンピックの原田雅彦総監督も「指示に従う」というだけで誰の責任問題なのかには全く言及しません。
一方JOCの山下会長も一体どこにいたのかも不明で東京オリンピックと同様全く存在感ゼロ状態。
この人本当に役職に相応しくない人材で知的レベルは顔同様サル並みなのです。無能の人です。
責任の所在は不明のままにするということは今後も同じようなことが起こり得るということです。
いかにも日本的曖昧さです。
ぬる〜い社会なのです、日本は。
マスコミの追及もほとんどなし。あっても発言力のないフリーランスのジャーナリストでしょう。
新聞社やテレビの記者はいつも通りぶら下がり記事ばかり書いているサラリーマン記者なので誰も追求しません。
本当に情けない話です。
東京オリンピックでは出身のドイツからもダットの如く忌み嫌われているIOCのバッハ会長の言いなりになり北京オリンピックでも選手が不本意な失格にあっているのにもかかわらず沈黙しているとは。
日本はもっと自己主張すべきです。
この記事へのコメントはありません。