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2025年もまだ始まったばかりだというのにフジテレビはとんでもないことになっていますね。
フジテレビの現役女性アナウンサーWさんとタレント中居正広のトラブル。
私はちょうど1年前に出版社、新聞社、テレビ局の衰退・没落を示すブログ(下記)を書きましたがそれがより視覚化・具体化してきました。
参考記事:『出版社、新聞社、テレビ局の衰退・没落は必然!大事なことは変化!』
元女性アナウンサーのトラブルのザックリした経緯
2023年フジテレビの編成局幹部Aと中居と女性アナウンサーWさんの3人(もっといたとも)で食事会を開く予定もAが(計画的に)ドタキャンしてWさんと中居の2人きりになった後のトラブル(性交渉?)のお話。
Wさんは体調を崩し長期療養に入り入院。その後PTSDだったと公表。
2024年12月中居側が示談金9000万円を支払い示談成立するも週刊誌にリークされ騒ぎが一気に広がる。
フジテレビはトラブル直後にこの問題を認識しつつも中居のテレビ出演続行させる。
2025年1月になって事が大きくなってフジテレビ社長会見を行うもテレビを入れない、他局の質問も受けつかない一方的な会見を開きさらに大事になる。
数十社のスポンサーがフジテレビから番組撤退する。
ざっとこんな感じ。
フジテレビの上納システムと芸能事務所の枕営業
フジテレビのこのような上納システムは今に始まったことではありません。多くの女性アナウンサーが著名人の食事会に半ば強制的に参加しています。しかし一部の女性アナウンサーたちは著名人(特にプロ野球選手)との食事会にむしろ積極的であわよくば結婚まで漕ぎ着けたいと思っています。
今現在弁護士として活躍している元フジテレビ女性アナウンサーの菊間千乃さんも確かジャニーズ事務所の未成年タレントと飲酒をして仕事を干された経験を持っていました。
フジテレビは1980年台に大ヒットした「オレたちひょうきん族」以降女性アナウンサーの扱いが激変しました。つまり単なる原稿読みからタレント化したのです。この傾向は他の民放にも影響を及ぼしました。
これらに出演していた女性アナウンサーたちは今フランスの実業家と結婚し自らインスタなどでSNSに出ている人やフリーのアナウンサーでキャスターになって活躍している人もいます。こういう女性アナウンサーたちは当時テレビ番組で内心はともかく(上司の命令で)画面上嬉々として出演していました。今現在はどこか気取った感じもしますが当時はアナウンサーとしておバカの代表として、かつ、ちょっとしたタレントとしてみなされていました。
そしてフジテレビの有名なキャッチフレーズ「楽しくなければテレビじゃない」が大手を広げることになったのです。
私は「オレたちひょうきん族」を見て「ああ、女性アナウンサーもただのタレントになったんだな」、そしてあのキャッチフレーズを見て「フジも終わったな」と思ったものです。本来黒子であるべきアナウンサーが表に出てきてタレントになったのです。そこに大きな勘違いが生まれます。私も有名人よ、という感覚がどこかにある思い上がりがそうさせるのです。
オレたちひょうきん族自身は面白かったですよ。低俗と言われたりしましたが、ちょうど関西のお笑い芸人が東京に進出してきた時期でもありました。(当初大声でわめくように関西弁を話す芸人たちには驚いた。)
つまりフジテレビの一部の女性アナウンサー自身もタレント意識を持ち上納システムに陥りやすい(組織から見れば組みしやすい)体質を持っていたことが容易に想像できます。
ただし今回のWさんはそうではなかったようです。
編成局幹部のAやフジテレビ社長の港浩一はこういう時代の中で生きてきたのです。まるで芸能事務所の枕営業みたいですね。当然のことながらテレビ関係者は芸能事務所の枕営業などは周知していますしそれに乗っかっていました。
芸能人やテレビ関係者がイマイチこの件に歯切れが悪いのはずっと前からこんなことは知っていたからです。知って知らないふりをしてきたので今更そこを突かれると見て見ぬ振りをしてきた自分たちが責められるのではないかと危惧しているのです。
これはジャニーズ問題と同じです。さらに言えば、自民党議員の裏金問題とも同じです。新聞社やテレビ局の政治記者ならば誰でも知っていた政治家の裏金。それを国民に知らせずいたのは政治家への忖度です。あるいは必要悪と思っていたのかもしれません。
今回のトラブルも港社長の超大物タレント中居への忖度です。ジャニーズ問題もマスメディアの超大手芸能事務所であるジャニーズ事務所への忖度。
もう忖度だらけ。
フジテレビだけの問題ではない
この上納システムは決してフジテレビだけの問題ではないでしょう。
他局でも起こっていることです。ただ表に出ていないだけ。
テレビ局の有名プロデューサー、ディレクターと売り出し中の芸能人の関係。
昔はテレビプロデューサーの大麻事件とか薬関係の犯罪も多かったですね。ストレスが溜まっていたのかもしれませんが、私はテレビ局の人間の半分は犯罪者ではないかと中学生時代から思っていました。
男性プロデューサー、ディレクターだけではありません。一部の女性プロデューサー、ディレクターも同様のことをやっています。
さらには局内の不倫関係もあり。民放だけでなくNHKでもありましたね。
こういったことは通常秘密裏に処理するのですが今では文春砲やSNSがあり格段に世間に拡散しやすくなっています。
オールドメディアも転換期にきている
上記のトラブルは決して珍しいこととではないのです。
時代の趨勢によって従来のテレビや紙の新聞のあり方はもう立ち行かなくなっているのです。実際新聞社やテレビ局はほとんど赤字で経営が苦しくなっているのです。系列の不動産部門が唯一黒字でその部門の利益でなんとか継続していられるのです。
アメリカではとうの昔に紙の新聞は衰退しいち業務縮小し早くデジタルに変更しました。
テレビ局もアメリカでは複合企業のひとつの歯車になりその親会社はデジタル系に強い通信会社やケーブル会社になっています。
日本のテレビ局はすでに地方のテレビ局同士が統合したりしていますし、今後もその傾向が続くでしょう。
さらにテレビ局はその設備を提供するだけでコンテンツはデジタル系の会社が請け負うことになっていくでしょう。もはやこの流れは止められません。
日本のテレビ局が生き残るためには業務縮小し政治家や官僚たちに媚びることなく真摯に対決する姿勢を国民に見せつけるか上記のように下請けに徹するしかないのです。
終わりに
今回のフジテレビの女性アナウンサーのトラブルは今に始まったことではなく昔からあったことです。ただ昔は芸能事務所が所属する芸能人に政治家、官僚、テレビ局員等に枕営業させることが主体でしたが、女性アナウンサーがタレント化するに従いその枕営業を女性アナウンサーがする場面も出てきたのです。
購読数の減少する新聞社、視聴率の低下するテレビ局。厳しい現状であるのにも関わらずこのような不祥事が怒るということは経営者が日本のメディアの現状に対してなんら危機感を感じていない証拠です。
経団連を見るように日本のマスメディアも老害集団になってきたようです。
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