ジムへ行かない日は午前中から喫茶店に行って語学学習の一環として英字新聞を読んだり、筋トレや山のネットサーフィンをしたりしています。本来はブログを書いていましたが最近はもうサボり気味です。
今日も昨日の筋トレの筋肉痛を感じながらも週一行く常連となった喫茶店で小さな文字の英字新聞に悪戦苦闘していました。
そんなときに元気のいい若者が2人私の近くのテーブルに着いたのです。
もう9月!現役大学生の就活の時期なんですね
この若い2人は学生っぽいなと思っていましたが、いきなり2人で面接のトレーニングをし始めました。
過去喫茶店で何度も同じような経験をしたことを思い出し、そうかもう9月かという感じです。
大学生たちは本格的に就活を始める時期なのですね。(ちょっと遅いかも)
彼らは愛知県の大学生で就活に東京に来ているようです。
この2人は1人が学生役でもう1人が面接官役になって会社訪問時の面接のシュミレーションをしていました。
模擬面接が終わると面接官役の学生は学生役の友人に話し方、話の内容について細かく問題点を言い、学生役は「ああ、そうだな。」とか「そうか。」とか素直で神妙に聞き入っていたのがおかしかったです。
教科書通りの会話を真剣に話しているので内心笑ってしまいました。
そして今度は反対に面接官役だった学生が学生役になって模擬面接に挑んでいました。
しかしこういう事前の模擬面接練習は私にはとても無理です。聞こえてくる彼らの会話からはよくもこうも歯茎が浮くような話を平然と言えるものだなと感心してしまうほどです。
自分たちの学生生活の内容、いかに充実していかに重要な役割を果たしてきたか、いかに御社に関心があり、他社の面接を受けたが御社が本命です、とかスラスラ出てきます。(たとえ擬似だとしても)
話の内容から不動産関係の会社をターゲットにしているような印象を受けましたが、私は不動産企業はゴロツキの会社と思い込んでいるのでさすがこういった連中が不動産関係の会社に入社するのだな、と思ったものです。
しかし自分が大学生のころを思い返すと全く笑えません。
全く不器用だった自分の就職面接
自分が大学生のときは自分が将来何になりたいのかもどこに面接に行けばさえもわかりませんでした。そんな状態でしたから就職の試験勉強さえ一切していませんでした。
もうおバカとしかいいようがない状態でした。それに引き換えこの2人というより今どきの若者はどの会社に入りたいか目標を決めてそれに向かって就活の勉強をしているようです。
私は地頭は悪くパッとしない大学に入学し、工学系だったので4年の時は卒業論文、卒業設計があり十分な就活の時間はありませんでした。というのは単なる言い訳で他の学生はそれなりに就活していたようです。
そうこうしているうちに私はゼミの教授の紹介で卒論に関係したある大手電機会社の子会社に面接に行ったのですが、そこで傲慢な態度の面接官と喧嘩をしてしまい就職できませんでした。あとでその温厚な教授から「tao君はもっと大人にならなければダメだ!」と叱責を受けたのです。
私にとってこの「もっと大人にならなければダメだ」は今持って有効な言葉になっています。
結局私は別の教授が働いていた大手造船会社の子会社で小さな石油プラントのエンジニアリング会社へ潜り込ませてもらったのです。入社してもいいかなと思った理由は海外での仕事があったから。
しかし中東で戦争が起きて海外での仕事は当面無理ということと日系企業の不可思議な慣習や労使関係など人間関係にうんざりし外資系の会社で働きたいと石の上にも3年と3年間我慢して辞職し半年間バイトしてイギリスへ語学留学。
その後また紆余曲折あり外資系の会社に入り、さらにまた別の外資系の会社に入ってようやくここで就活は終わるのかなという感じでした。
まあこういう私が今どきの大学生の就活のことなど言うのもおこがましいのですが、やっぱり私にはあのような歯の浮くような話をするのは無理無理です。
みなさんそつがなく器用で私には全くない才能をもっています。そしてやっぱり彼らは文系だなぁと実感するのでした。
学生時代からあのような会話ができるのならどこでも就職はそれなりにできるでしょう。
終わりに
ここ数年、同じように現役の大学生が模擬テストのごとく模擬面接を学生同士でやっているのを喫茶店で何度も見かけています。
早ければ8月の夏頃には見かけたような気もします。もう風物詩です。
いずれにせよ、私が大学生の頃はなかった風景です。もっとも文系の学生のなかではあったのかもしれませんが。
私の人生は実に紆余曲折したものでしたが一応の目標としていた外資系の会社に入社する、海外に行く、セールスエンジニアになる、の3つの目標は達成できたのでこれで良しにしようと決めたのです。(欲を言えばキリがないので)
残りの人生は筋トレ、登山、ブログを生活の3本柱にするという目標は今も変わらず持ち続けていますが、いつまでできることやら。
人生は変化するのですから。
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