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猛暑の季節がようやく?到来してきました。同時に多汗、体臭のシーズンでもあります。
朝駅に着く前から大汗をかいて電車に乗る人も多いでしょう。実際、額や首の後ろから汗を滝のように汗を流しながら電車を待つサラリーマンが見かけるようになりました。
熱冷めやらぬヒートアイランド東京では夕方の帰宅ラッシュ電車内でも疲れているのにもかかわらず他人の肌、それも汗で濡れた肌に接触し実に不快な思いをした人もこれから多くなるでしょう。
私はこのシーズンになると会社員を辞めて(リストラされて)無職になった自分が幸せと感じます。毎日電車に乗っていますが、満員電車に乗る必要はないのですから。
日本のそれも特に東京で働く会社員は本当に大変です。会社に行く前にもうストレスがたまるのですから。
いくら満員電車に乗らないからといっても毎日電車に乗ってジム、喫茶店や図書館へ行くわけですので汗を伴うきつい体臭(加齢臭など)は自分ばかりか他人をも不快にさせる行為なので当然のことながら控えるべきです。
それでは、特にこの季節できつい体臭はなぜ起こるのでしょうか。
目次
きつい体臭の原因
活性酸素は加齢臭の原因
老化に従って加齢臭が出ますが、この老化は体が酸化していく現象なのです。この酸化によって加齢臭が出てくるようになるのです。
その体の酸化を引き起こす原因が活性酸素で老化と密接な関係にあります。
活性酸素は空気中の酸素が体内に入り白血球によって作られますが、本来は体内に侵入した細菌やウイルスなどの外敵から体を守る重要な役目をします。これが過剰発生すると悪さをするのです。
加齢臭のできる場所は、皮膚の皮脂腺です。加齢に従って皮脂腺の中で脂肪酸(パルミトオレイン酸)が増加し、さらに過酸化脂質も増加きます。
このパルミトンオレイン酸と過酸化脂質や皮膚常在菌が分解・酸化の過程を経て「ノネナール」という物質ができます。これが加齢臭の正体です。
しかし、意外にもノネナール自体の匂いは、蕎麦の匂いに似ているとか、古本やローソクの匂いに似ているとか言われそれほど強烈な臭いではないようです。
ミドル(脂)臭の原因は疲労
加齢臭の他にミドル臭というのがあります。ミドル臭は中年男性の臭いと思いきや性別や年齢には関係なく出ます。
なぜなら、これは疲労や強いストレスから生成されるからです。
疲労する→体内で乳酸が作られる→乳酸が汗と一緒に出る→皮膚常在菌が分解
→ジアセチルになる
この「ツーンとした臭い」のジアセチルこそがミドル臭(疲労臭)です。
乳酸は酸素を使わないでエネルギーを消費すると多く作られます。したがって筋トレのような無酸素運動で乳酸は作られ疲労とともに増加してきます。しかし、乳酸は疲労物質ではありません。
ちなみに私は週3回筋トレをしていますが、筋トレ後にすぐトレッドミルで早歩きをするのですが、自分でわかるほど体臭がきつくなります。本当臭いです。
しかし、普段筋トレをしていないのになぜ乳酸が作られるのかというと、緊張から無意識のうちに息を止めて仕事をすることがあるはずです。それが乳酸を生成するのです。
そして加齢臭を出す人がジアセチルを作るとひどい臭いになるのです。
男性ホルモン・女性ホルモンと加齢臭の関係
男性ホルモンは皮脂腺の分泌を促進するので女性に比べて男性の方が加齢臭・ミドル臭がきついのです。
しかし、老化に伴い70代以降になると男性ホルモンの分泌がかなり低下してくるので加齢臭も少なくなってくると言われています。もちろん、個人差はあるのですが。
一方女性ホルモンには活性酸素を抑制する働きがあります。そのため男性ホルモンが少なく女性ホルモンが多い女性は男性に比べて加齢臭が少ないのです。
しかし、女性は老化に伴い女性ホルモンの分泌が減少してくると男性ホルモンが有利になって逆に加齢臭が男性より目立ってきます。
男性・女性ホルモンは30代から減少し始め40代になって急激に減少してくるのです。加齢による場合が多いのですが、下記の原因で活性酸素の発生量が多くなってくるとその傾向がより顕著になってきます。
活性酸素の過剰発生の原因
・細菌やウイルスの感染
・激しい運動(筋トレなどの無酸素運動や長距離のランニングなど)
・強いストレスが続く
・強い紫外線を浴びる
・食品添加物の摂取(ホルモンの生成も抑制します)
・喫煙
・肥満
体内の酸化による体臭の予防法
・脂肪分の多い食品を避ける
・ビタミンC、E、クエン酸、カロチンなどを含む抗酸化食品を摂取する
→抗酸化物質は男性・女性ホルモンの減少を防ぎます。
・肉(牛・豚)、卵、乳製品などの動物性タンパク質の摂取を控える
→ホルモンはタンパク質と脂質が成分ですのでホルモンの増加にはタンパク質も必要です。動物性タンパク質を控えめにしてその分植物性タンパク質(納豆・豆腐・豆乳など)を意識して摂取しましょう。
・水溶性食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖などを摂取し、腸内環境を整える
・適度な運動をして汗をかく
・ストレス、運動不足、寝不足を避ける
汗を抑える制汗剤
汗が体臭をきつくすることに一役買っていることがわかりました。しかし汗は体温調節に必要な生理現象です。
夏に一番気になるのはおそらく「脇汗」です。この脇汗を抑えることでかなりのきつい体臭を抑制できます。
制汗剤という汗を抑制する商品が売られていますが、この制汗剤には大きく2種類に大別されます。
・汗を抑制するタイプ
・消臭するタイプ
制汗剤ですので全て汗を出さないようにするのかと思うとそうではありません。
私は現在ニベアのメンズ8×4を利用していますが、これは発汗を抑制するというより消臭するタイプのようです。(発汗を抑制するものと思っていました)
汗を抑制するには汗腺をふさぎ、一時的に汗を止める作用が必要です。この役目をするのが制汗剤に含まれている「アルミニウム塩」や「銀イオン」です。
これらの成分が含まれているのが本来の「制汗剤」となりますが、一部海外ではこのアルミニウム塩(塩化アルミニウム)が乳がんを引き起こす可能性があると言われおり、使用すべきか微妙なところです。
また、銀イオンも銀と異なり毒性が強い物質なので使用しない方がいいという人もいます。ニベア製品にも銀イオンや塩化アルミニウムを含んだ製品があるので成分表を注意してみていましょう。
注記)このような制汗剤にはほとんどデオドラント(deodorant)と書かれていますが、これは英語で日本語に訳すつ「消臭剤」「脱臭剤」という意味になり「制汗剤」という意味ではありません。
それ以外に「脇汗パット」「汗取りパット」も市販されているので多汗気味の方はそれも試してみてはいかがでしょうか。直接肌につけるタイプと服につけるタイプがあります。
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