学生時代から読書は趣味となっていますが無職になった現在経済的理由から本はなるべく買わないことにしています。
また図書館で誰が読んだかわからない本を借りるのは生理的に嫌いなので結局は本屋での立ち読みが多いのです。時代小説なら2,3回立ち読みすれば完読してしまいます。
しかしやはりどうしても家で読みたくなる時があるものでそういう時は何時間、何日も粘ってどんなん本を買おうか本屋を徘徊するのです。
それでも購入後たまにスカを引くときがありますが99%完読しています。
そして今読んでいる本はたまたま手にした推理小説(警察小説)ですが非常に面白く「当たり」でした。
デンマークの作家でユッシ・エーズラ・オールスンという外国語といえば英語になる日本人からすれば非常に読みにくい名前ですが本文はもっと読みづらい名前が登場します。
しかしそれにも増して話が面白い、面白い。
どんどん作中に引き込まれていきます。難しい文章はなく非常にエンターテイメント性があるのです。
ただ米国とはまた一味違う北欧系にありがちな残虐性のある暴力シーンもありますが要所要所で笑わせてくれます。(北欧って結構開放的な感じを持つかもしれませんが結構ダークな部分もあるようです。)
主人公はコペンハーゲン警察の警部補で警部昇進を上司から勧められるのですがもう机に向かって勉強するなんてまっぴらと断り続けている中年。
ある事件を同僚3人で一緒に追いかけていた時、現場に侵入してきた犯人と思しき男に同僚が殺されたり終身障害者にされたりして自分だけ五体満足で生き残ったというトラウマから精神障害を持ち、しばらくの間休養状態。
それを見かねた上司が復帰させるも以前より煙たがっていた同僚の反感を買う。しかし政府内に警察で迷宮入の事件を解決させようとしていることがわかり同僚は上司に「特捜部Q」を作りその担当者に彼を抜擢すればいいのではないかと推奨し成功する。
まんまと署内の地下部屋に押し込められた彼は嫌々ながらも嫌な連中と顔をあわせることなく過ごせるのでそんなに悪くないと思い始める。
しかしそこへ求めていた助手がデンマーク語がまだおかしい正体不明なイスラム教徒のシリア人と他の署から追い出された女性秘書がQのメンバーになったものだから苦労が絶えない。
さらに彼の妻は外に男を作り家出するも離婚しようとせず経済援助を求めるだけ。妻の連れ子が彼の家に出戻ってきておバカを発揮するなど家庭的には恵まれず。
こういった状況の中で迷宮入の事件を解決していくお話です。
この「特捜部Q」はシリース7作か8作まであるのですが、私は1作、2作目を立て続けに読んで現在3作目の「上」を読んでいます。
それくらい面白いです。
最初はどうも映画にもなった「ミレニアム」という小説に近い北欧特有の暗さがあるのではないか思いましたがそれよりもっと明るいエンタメ性がありました。
スウェーデンが舞台のミレニアムという小説は読んでいませんがその映画は2本観ています。特に最初に観た「ドラゴン・タトゥーの女」はかなり衝撃的でした。この映画もスウェーデン社会に潜む暗黒性がありました。
主題歌はカレン・Oという韓国系アメリカ人かカナダ人の女性がレッド・ツエッペリンの「移民の歌」をカバーした歌を歌っており私のお気に入りとなっています。
2本目は「蜘蛛の巣を払う女」ですが1本目よりインパクトがなくちょっとがっかり。
というわけで本はほとんど寝ながら読むので毎晩30分から1時間ほど読んで寝るのは午前1時過ぎになってしまいます。(一晩で読み切るのは勿体ないので何日もかけて読んでいるのです。)
年をとると早寝になると聞いていますが私の場合は全くその気配がありません。
しかし朝方一度目が覚めそれからまた少し寝るという感じなので老化は間違いなくしているのでしょう。
こういう面白い本を読んでいると日の経つのが早いと感じます。
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