登山

丹沢主稜縦走は猛暑で惨憺たる結果 in 2019年8月4日(日)

2ヶ月ぶりの登山は、8月4日(日)猛暑の中丹沢主稜縦走。2年前から年1回はここを縦走しています。つまり今回で3回目。

いつも寝る時間が遅い私からすると午前4時半起きというのは過酷な時間。おまけに暑くて睡眠時間は3時間。

そのせいか、登山前にはいつもエネルギー源となるおにぎりを少なくとも1個食すのですが、今回はバス中で半分、ビジターセンターで残り半分を食するのが精一杯という大不調。お米の食欲がありません。その後最後までおにぎりは食せませんでした。

どうも先行き不安なスタート。

ルート

新宿駅(小田急線)→新松田駅→西丹沢ビジターセンター→檜洞丸→白ヶ岳→

蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉BS→渋沢駅(小田急線)→新宿駅

西丹沢ビジターセンター〜檜洞丸

7時20分の臨時便で8時30分頃到着。バス内全員座れる程度で混んではいませんでした。その後10分くらいで通常便が到着しましたが、4、5名程しか乗っていません。

8月の猛暑であまり登山をする人がいないのかも。ここからでは檜洞丸、畦ヶ丸、加入道山、大室山あたりの登山者が多いのでは。

おにぎりの食欲がなかったので前日買っておいた一口サイズの大福餅を1個食します。トイレ待ちで出遅れ8時50分出発。

途中にあるキャンプ場。このあたりにはいくつものキャンプ場があります。
ビジターセンターから登っていくと右手にこの標識が見えます。
ゴーラ沢出合。誰もいません。

最初は穏やかな登りで楽です。ゴーラ沢出合では誰もいません。いつもは結構人がいるのですが。

その後も緩やかな登山道なのですが、暑くて暑くてハァハァ。檜洞丸の山頂近くになると急坂になりなんとか息も絶え絶えなのに意地でも休憩なしに山頂へ。

檜洞丸山頂(1603m)

左手に降りていくとすぐ青ヶ岳山荘があります。

2組が食事を取っていました。展望があまりないところですが、周囲はガスってさらに展望なし。しかし、テーブルが4つほどあり結構スペースがあります。

やっぱりおにぎりは食せず、アミノ酸ゼリーと残り1個の大福餅を食します。ガスが切れ晴れ間にになると猛烈な日光。暑い。10分ほど休憩して蛭ヶ岳へ。

檜洞丸→白ヶ岳

蛭ヶ岳方面に少し下りると青い屋根の青ヶ岳山荘があります。ここでトレランをしてきたのでしょうか、若い女性2人が短パン姿で休息しています。

せっかく登った檜洞丸から200m以上急下降します。もったいない。登山道は荒れていて倒木が目に付きます。

大きな倒木

特に棘のある草木には登山パンツの上から何度も刺されて閉口しました。この時期ここは短パン姿のトレランの人は通行不可でしょうね。

どうも調子が悪くハァハァ言いながら歩いています。暑さのせいか、それとも糖質不足か。いつもより体力がないと感じます。脚は問題ありません。心肺機能、スタミナの問題。

誰にも会わないうちにようやく白ヶ岳に到着。テーブルが1つあるだけで展望はなし。ザックを下ろして汗を拭き水分補給してすぐ出発。

白ヶ岳〜蛭ヶ岳

登山道が背丈のある草木で見えなくなります。この写真はまだいい方。

この登山道がこのルートの最難関(おそらく丹沢山塊の中で一般登山道としては心拍数が上がるという意味で最難関ではないでしょうか)ここも背丈近くまである草木が生い茂り行きゆく道を邪魔します。半袖のシャツは腕が傷だらけになりました。

特に山頂前の登りがきつく何度も休息。以前は1回休息しただけなのに。やっぱりおかしい。ハァハァ、ハァハァ。体調不良は明らかです。

蛭ヶ岳直前の急登は10回くらい立ち止まって呼吸を整えたのでは。もう異常状態であることは間違いありません。大倉BSまで体力が持たないのではないかと不安がよぎります。気力を振り絞って山頂へ。

蛭ヶ岳山頂(1673m)

誰もいません。ガスって富士山見えず。
蛭ヶ岳山荘。てるてる坊主が今年の長梅雨を象徴しています。

午後2時過ぎ到着。誰もいません。蛭ヶ岳は丹沢山、塔ノ岳に比べて奥にあるのでこれら2山に比べてくる人はもともと少ないのはわかっているのですが。周囲もガスっていてデッカい富士山は見えません。

長椅子に座ってぐったり。最後のアミノ酸ゼリーを飲み汗を拭きます。登山用速乾性タオルを絞ると汗がたくさん出ました。速乾ならず。こんなことも初めて。先を急ぐので水分補給してすぐ出発。

蛭ヶ岳〜丹沢山

好きな稜線ですがガスってます。

檜洞丸から蛭ヶ岳の登山道に比べてかなり整備されています。というよりも檜洞丸から蛭ヶ岳までの登山道がひどすぎるのですが。

私の好きな稜線ですが、今日はそんな気分ではなく早く丹沢山に着きたい一心。相変わらずハァハァ、ハァハァ。脚の筋肉はまだ問題ないのですがとにかく心肺機能が悪すぎ。

丹沢山山頂(1567m)

ここも誰もいません。無理してなんとかおにぎりを食べようとしたのですが、一口食しただけで吐きそうになりました。ご飯の匂いだけでも吐きそうです。

行動食として残っていたのは海外製スポーツ餅とアーモンド。このスポーツ餅は口の中でキャラメルのように歯に挟まり食べづらいことこの上なし。無理して食します。

ふと山頂にあるみやま山荘を見ると女性が一人塔ノ岳方面から登ってきて山荘へ向かって行きました。この時間帯ではこの山荘に泊まるのではないでしょうか。

登山用速乾性タオルを二つ折りにして頭頂部から首の後ろにかけてたらしその上から帽子をかぶって固定します。これで後頭部からの日光をかなり防ぐことができ涼しく感じました。早くからやっていれば良かった。

水分補給して出発。とにかく暑い。頭がボ〜ッとします。

丹沢山〜塔ノ岳

歩きながらアーモンドも無理して口の中で細かく嚙み砕いで食します。なかなか飲み込めず喉に詰まりそうです。

ここの稜線も好きですがガスって富士山は見えず。

歩きながらちょっとふらっとするする時があり、とうとうシャリバテかと気を許さないように歩いていきます。行動食も底をつき、塔ノ岳に着いたら絶対コーラを買おうと決めました。

コカコーラ1本に角砂糖にして20〜30 個分の砂糖が含まれています。したがって普段は余程のことがない限り飲まないのですが、逆に糖質が足りない時には吸収力が高いので即効性があり応急措置になるのです。

塔ノ岳山頂(1491m)

ガスりまくり。

さすが人気の塔ノ岳。数名の登山客がまだいました。到着時間は午後4時半頃だったかな。早速コーラを買いに尊仏山荘へ。「冷たいコーラください」といって500円でボトルを1本購入。

早速飲みましたが、大して冷えていないので少しがっかり。それでも半分ほど飲み残りは下山時に残しておきました。

あとは大倉BSまで下山するだけなのでようやく精神的に落ち着いてきました。

塔ノ岳〜大倉BS

下山中、中年男性がトレランして登ってきました。元気いいなぁと思いつつ、しばらくしてこの男性が下りてきてあっという間に追い越され見えなくなりました。

下界は晴れています。

また若い男性一人走って登ってきましたが、20、 30分で私を追い越して下りて行ったのでこれは塔ノ岳まで行かずに途中でUターンしたようです。

膝の方はなんとか持ちましたが、木の階段と岩だらけの大倉尾根にはうんざりするは飽きるは。よくこのルートをピストンする人がいるなといつも不思議に思います。

私の好きな木漏れ日ストリート。もう直ぐ日没。急ぎます。

日が暮れてきたので日が落ちる前にBSにつきたく最後の2kmあたりからスピードを出して走りました。気温も少し下がり木の階段や岩がなければ走れるのです。ハァハァ言っていたのは嘘のようです。

大倉BS

大倉BSには午後6時40分頃到着。渋沢駅行きのバスが止まっていましたが、とにかく着替えたかったのでトイレに行って上の登山ウエアを脱ぎ汗をよく拭いて着替え、午後7時8分のバス(私を入れて4人乗車)に乗って渋沢駅へ。

渋沢駅のトイレで小便をすると黄褐色の小便が出ました。3.5リットルの水分を取ってもまだ水分不足ということ。

結局帰宅したのは午後9時過ぎ。

西丹沢ビジターセンターから大倉BSまで実に9時間50分もかかりました。予定では8時間のはずでした。2時間オーバー。

過去2回は1回目は9時間10分。2回目は8時間20分でした。標準コースタイムは11時間10分です。

登山履歴を調べてみると過去2回は8月に行っていると思ったらいずれも新緑の5月に行っていました。やっぱり8月はちょっと無理かも。熱中症にかかりやすくなりますね。

惨憺たる結果でしたが無事戻ってこれたので良しとします。

まとめ(反省)

・猛暑時の登山、特に低山には長時間の山行はしないようにする

・登山時及び登山前日はしっかりと糖質を摂る

・暑さで米飯の食欲がない場合に備え、糖質たっぷりな別の食べ物を準備しておく

・餅は腹持ちが良く、ほぼ糖質のみなので行動食としても良い(とわかった)

・餅ならスポーツ餅より一口大福、登山用品店で売っている「山よりだんご」の方がべとつかなくて良い

・水分は十分に摂取することが必要だが、こまめに飲むこと(一気飲みはしない)

・万一に備えて行動食(柿の種は定番だが口の中が乾いていると食べづらい)を多めに用意すること

・後頭部にタオルなどを垂らすとかなり涼しく感じる(映画で観た旧日本兵のような感じ)

・食欲がなく糖質不足になれば、山荘があればコーラを買って飲む

・登山前日は十分睡眠をとる

・日焼け止めクリームは2度塗りをすること

・虫除けスプレーにはその効果をあまり期待しないこと(期待すると裏切られてイライラするので)

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